サッカー審判TIPS(447)  ボールは蹴らない | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー審判TIPS(447)
 
ボールは蹴らない
 
第4の審判を担当したときのこと。
予備のボールをテーブルの下に置いて、「もしボールが遠くに行ってしまって主審が予備のボールを出すよう求めたらすぐに対応しよう」と備えていた。
 
試合中にボールが反対側のタッチラインを割って遠くに転がって行ってしまったので、主審がこちらを振り向いて
空中に両手でマルを描いた。
KenKenは速やかにボールを手に取ると、反対側目がけて思いっきりキック。
ボールは途中でバウンドして選手がキャッチ、そしてタッチラインまで投げてスローアーに渡った。
 
実はこれはあまりよろしくない。
面倒でも、そしていくらキックに自信があってもボールは蹴らずに投げるか転がすようにしよう。
キックが逸れてあらぬ方向に転がったらみっともないし、あまり行儀がよろしくない。
 
サッカー中継のテレビに映るボールボーイが足でボールをトラップしたり止めたボールを蹴って選手に戻したりする場面は見たことがないだろうし、もしそんなことをするボールボーイがいたら違和感を覚える。
足でボールをキックするのは競技者。審判を含め競技者以外の人は手でボールを扱うようにしよう、と講習で教わったそうだ。(主審談)
 
また、前後半終了時に選手に「ボールをちょうだい」と言って投げてあるいは転がしてもらい、受け取ることになるが、その際にも変に格好つけて爪先やアウトサイドに当ててリフトしたり、モモでトラップしたりなどせずちゃんと手を使って受け取るようにしよう。
それがスマートに見えるし軽薄に見えない威厳のある審判団と映るだろうと思う。