サッカー審判TIPS(378)
疑惑のゴール(2)
イングランドのシュートは得点をノーゴールと判定されたのだが、アルゼンチンのテベスのシュートは本来はオフサイドでノーゴールであるべきものをゴールと判定された。

ゴールキーパーが前に出てしまうと、副審は混乱する。
普段ゴールキーパーを最終守備者として見慣れているためだ。
しかしそれにしても最終ディフェンダー2人よりもさらにゴール寄りにいて、テベスの前には誰もいないではないか。
これをオンサイドと判断してしまうのはちょっといただけない。
こんなジャッジが続くと、ゴールラインテクノロジー(センサー入りボール)とかゴール裏の第5、第6の審判の採用とかの議論がまたもや再燃しそうだ。
ビデオ判定の導入も、プレーが連続するサッカーではテニスのように「チャレンジ」というわけには行くまい。
人が裁き、誤審も含めてすべてがサッカーだ、という普遍的な言葉もあるが、少年団の試合で第5、第6の審判を導入したり、本部がビデオ判定装置を準備しなければならないとなると面倒である。
22人のプレーヤーと3人の審判がいればゲームができるのことがサッカーが世界中でプレーされていることの理由のひとつ。あまりアメフトみたいに機械的にならないでほしい。