サッカー審判TIPS(282)
バックステップ
少年団の大会に行くと、自分のチームの試合でもそうだし割り当てで一緒にやる他のチームの審判の方を見てもそうなのだが、審判の動きを見る機会がたくさんある。
そうすると、上手な審判(上手に見える審判)と上手に見えない審判の違いはこんなところにもあるのかな、というのがいくつか見えてくる。
そんな中の一つがバックステップだ。
例えばシュートがはずれてゴールキックになる。GKやDFの選手がボールを取りに行く。
主審はそこでくるりと向きを変えてゴールキックに備えてハーフウェーライン近くまでトコトコ歩く。
だいたいこういう動きをする主審はあまりうまくない。
やはり、ボールから目を離さず、ゴール方向を見ながらバックステップで戻りたい。
そしてバックステップをする方角に選手がいないかどうか首を振りながら戻ることも忘れずに。
また、アウトオブプレーを待って選手交代が行なわれることもあるからベンチを見ることも必要だし、対立している選手同士が小競り合いをしているケースがないとも限らない。
首を振るということは、こういうケースを見逃さないことになる。
軽やかなバックステップを多用し、首を振りながら周囲に注意を払う。
これができたら少なくとも「上手そう」に見えるし、見逃しもなくなることから本当に上手な審判になることができる。