サッカー審判TIPS(280) ブンデスリーガ観戦 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

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サッカー審判TIPS(280)

ブンデスリーガ観戦


本日のブログは審判の話というよりも昨日(4月4日)観戦したブンデスリーガの試合、Euntracht Frankfurt(フランクフルト) vs Energie Cottbus(コットブス) の観戦記をアップします。
たまたま出張でフランクフルトに居ます。(明日帰るけど…)
もちろんサッカー観戦は仕事ではありません。仕事の合間の休憩時間に観戦したことにしています。(笑)

フランクフルトのスタジアムは中央駅から空港に向かうSバーン(国電ですな)で2つ目の駅「Stadion」で降りて歩きます。ちなみにStadionの次の駅はもうフランクフルト国際空港地下駅です。便利。

スタジアムは Commerzbank Arena という名で銀行さんにネーミングライツを買ってもらったようです。
最近改修してきれいになりました。以前はWaldstadion(森のスタジアム)と言っていたように記憶しています。(写真1)

仕事が長引いて、スタジアム到着が遅れました。
駅から早足でスタジアムに向かうも入り口はちょうど反対側。
小走りに走り、やっと目指す入り口を発見。さあ階段を上ろうとしたときに耳をつんざく大歓声。
隣にいたおばちゃんに「Tor?」と聞くと、そうだという。ありゃーゴールシーンを見はぐった。
階段を駆け上がりスタジアム上部からピッチを見下ろす。
天井から四方向電光掲示板が吊り下がっています。(写真2)
到着したときは表示は前半17分で1対1。あー、アウェーチームに先制されてさっき追いついたんだー。
(後でホテルのテレビでニュースを見たら、2点ともPKだった)
この電光掲示板、前半は45分00秒で止まり、後半は45分00秒から始まった。そして90分00秒まで表示していた。

試合中、ゴールキーパーが味方選手と接触して転倒。
こぼれたボールを這って拾い、ペナルティエリアの外にいた味方に転がしたあと倒れこんだ。
ボールを受けた選手は真横のタッチラインに出せばいいのに、大きく蹴って相手陣地のタッチラインに出そうとした。つまりラグビーのタッチキックですな。
ところがボールはタッチを割らず、ピッチ内に停止してしまった。
このとき主審はボールが出なかったのを確認して笛を吹き、ドクターを呼び入れた。(写真2)
そしてキーパーの治療が終わり、再開するにあたりどうするかなーと見ていたら、ボールが止まった地点まで主審がダッシュ。相手選手(倒れたキーパーの相手チーム)の目の前にボールを落としてインプレーとした。
相手選手は大きく蹴り返し、キーパーがそれを拾ってパントキック。こうしてプレーが再開された。
こんなにいろんな出来事があったのにロスタイムはたった1分。少ない!


ハーフタイムに満員の(でもないけど)スタジアムをバックにパチリ!(写真3)
観客数は44,800人だそうです。KenKenもその中の一人。
ちなみにこの眺めの席で34ユーロ(4,500~4,600円位)。前日に市内の Fan shop で購入。

そうそう、ハーフタイムには数人の一般人にセンターサークルの少し先あたりからゴールに向かってキックをさせるお楽しみをやっていた。ただ単にゴールに入ってもだめなようである。どうやらノーバウンドでゴールに入ったら何か賞品が出るということのようだ。(写真4)


さて、後半。
控え選手を続々と投入。われらが稲本はアップの最中。このアップをどこでやっているのか、を写したのが写真5。なんとゴールラインのすぐ後ろ側だ。ここだけ芝が剥げている。
そしてやっと交代で登場。後半ロスタイムの投入だ。(写真6)
そして後半のロスタイムはまたまた1分!
稲本はボールに触れる機会は無かった。
試合は後半に Frankfurt がフリーキックからのヘディングシュートを決め、ホームチームの勝利となった。

試合中に電光掲示板に他会場の途中経過が出る。例えば「Wolfsburgのスタジアムでゴールだ!」との表示。
Wolfsburg 対 Bayern Munchen の試合だ。Wolfsburgが確か5対1で大勝したのだが、Wolfsburgのゴールだと表示されるたびに会場は大歓声。
また、Hertha Berlin も失点!との表示が出るとやはり大歓声。
Wolfsburgの方がBayernよりも上の順位なのに、なぜ? できるだけ上の順位のチームが負けてくれた方が12位のFrankfurtにとっては良いのでは?

これは思うに、ベルリンもミュンヘンもそしてフランクフルトも大都市なので、都市同士の対抗意識がものすごく強いのだろう。
大阪人が東京を「好かん」と思うようなものなのだろう。


試合後は森の中へとサポーターたちが吸い込まれていく。木立の先にフランクフルトの高層ビルが見える。(写真7)
この道だけでなく、何方向かに帰宅のルートが分散されている。
KenKenはStadion駅に向かって歩くことにした。(来た道だよ)

さて、今回のサッカー観戦で閉口したことが一つ。
とにかく喫煙がお構いなしということ。
席に到着してすぐ、4つ前の列のオッサンがなんと葉巻きを吸っていたのに気づいた。
煙草はやめてください! と言ってやろうかと思ったら、あちこちで煙が立ち上る。他に空いている席に移動して煙を避けたのも束の間、今度は目の前の列の男が吸い始めた。
後ろの方ではパイプを燻らしている男性もいた。

さらに辛いのは駅への帰り道。人ごみでもお構いなしに煙草に火を点ける。埼玉スタジアムから浦和美園駅への道のり、目の前で煙草に火を点けられたら殺意を覚えるだろう。(大げさか?)
駅のホームには電車を待つ人があふれている。そこでも煙草だ。しかも若い女性もプカプカ。


環境に優しいドイツのはずが、実に息苦しいサッカー観戦になってしまったことだけが唯一の残念な点だった。