サッカー審判TIPS(216)
3級研修試験問題(3)
穴埋め問題
審判試験ではルールブックの文章の穴埋め問題が必ず出る。
意味が合っていれば言葉が違っていてもいいだろうということにはならない。
一字一句同じでなければならない。
例えば以下のような問題はどうであろうか。
■ボールの外周は( )cm以上( )cm以下、重さは( )に( )g以上( )g以下
空気圧は( )で( )~( )気圧
これはルールブックを見れば書いてある。
数字のところは合ってなければならない。○か×かは明確だ。
順に「68」「70」「試合開始時」「410」「450」「海面の高さ」「0.6」「1.1」だ。
ちなみに私は海面の高さというところを海抜0メートルと書いた。意味はそういうことなのだけど、これでは×だ。
■第11条よりの問題
ボールが味方競技者によって( )か( )された瞬間に( )にいる競技者は次のいずれかによって( )にかかわっていると( )が判断した場合にのみ罰せられる。
1.( )、2.( )、3.( )
第11条はオフサイドの条項。答えは、ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによって実際のプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。
1.プレーに干渉する 2.相手競技者に干渉する 3.その位置にいることによって利益を得る
もう一つおまけ。ルールブックのこの部分はあまり真剣に読まないだろう。だから語句を正確に覚えている人はあまり多くないと思う。
■試合は、( )に基づき、( )または( )の表面のフィールドで行なわれる。
これは第1条の一番最初の文言である。サッカーのルールブックの一番最初に書かれていること。
試験のときの私の回答。
試合は、競技規則に基づき、土または芝の表面のフィールドで行なわれる。
迷ったんだよねー。天然芝または人工芝って書こうかどうか。でもそれでは大部分を占める土のグランドでやっている競技はサッカーではないことになる。
正解は、試合は、競技会規定に基づき、天然または人工の表面のフィールドで行なわれる、だ。
答え合わせのときに周りを見ると多くの人ができていたようだ。
やはり上を目指そうという人たちは競技規則を丸ごと覚えているのだ。まるで司法試験を受けようという人が六法全書を覚えるように。
ふぅ~っ。