サッカー審判TIPS(181) 休憩で外に出る | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(181)

休憩で外に出る

本日(もう昨日か)自分達の前の試合を見ていたところ、ある選手が副審に「ちょっと一旦出ます」と言ってピッチ外に出ようとしていた。
副審の後ろの方のスペースでアップしていた私が副審と選手に「だめだよ、主審に言わなくちゃ」と言ったのだが、聞こえなかったのだろう。副審も「はい」と言って許可してしまった。
選手はそのままベンチに行って水を飲んだりして休んでいた。

しばらくして前半終了の笛が吹かれて選手が全員ベンチに戻ってきたため、副審に言ってベンチに先に戻っていた選手が人ごみに紛れてしまった。

ご存知のように、治療だろうが休憩だろうが一旦ピッチの外に出るには主審の許可を得なければならない。もちろん入るときも主審がOKを出してからだ。
近くにいるからといって副審や第4の審判に「出ます」「入ります」と言って済むことではない。

いまだにこういう選手や副審が居るのだ…。

さて、こういう場合、自分が副審だったら「自分で主審に言ってから出てください」と言う。

自分が主審だったら、主審に無断で退出した選手に気づいたら警告を出す。
選手は「オレは副審に言ってから出た」と文句を言おうがダメ。ルールブックに「主審の許可を得る」と書かれている。副審がOKと言ったからと言ってルールを勝手に変更することはできない。
ルールを知らなかった副審もまずいが、それによって警告に値する行為が正当化されることはない。

それでも更に異議を唱えるようであればもう一枚の警告が待っている。


そして自分が対戦相手だったら。
もちろんそれに気づいたら副審ではなく、「主審に」アピールする。そして警告を出してもらう。