自分のやりたいことをやるために起業する、

という話をたまに聞く。





あまりぴんとこない。





なぜなら、お客様は、

自分のやりたいことに対して、

お金を払うのではなく、

お客様のやってほしいことに対して、

お金を払うからだ。





お客様のやってほしいことは、

そのマーケットに深く入ってみないとわからない。






だから、起業前に予測することは不可能だ。





人間が想像できる範囲のことは、

たかが知れている。





自分のやりたいことと、

お客様のやってほしいことは、

まず一致しないと考えたほうがいい。





私も、やりたいことがあって起業したわけではなく、

やりたいようにやりたくて起業した。






だから、人材紹介会社をやる、

ということだけ決めて、

スタートした。





そしてマーケットに深く入り込み、

障害者雇用にニーズがあると踏んで

この道専門で行くと決めた。





今、猛烈に仕事が楽しいのは、

お客様のニーズにさえ合っていれば、

いくらでも自分のやりたいようにできるからだ。






障害者へのサポートに

すごく興味を持っている方が、

ジョイで働くことに興味を持って

求人募集に応募して頂けることがある。





しかし、私自身が、

やっている内容ではなく、

やりたいようにやれていることに

喜びを感じているため、

ずれが生じる。





もちろん、やっていることの社会的意義は感じるし、

困っている方から感謝される充実感はあるし、

障害者問題の奥深さに、

心を揺さぶられるほどの興味も感じている。





それでお金を頂けるのだから、

何て幸せなんだろうと思う。





ただ、それとは、

ちょっと次元の違う話なのだ。






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