考え直して下さいよ。賃貸物件で自殺しようとする人。


すいません、ちょっと重いテーマになります。


今朝の報道にあったように、賃貸物件で自殺があると家主から、修理費用等で莫大な請求(数10万~数100万円)が悲しみの遺族のもとにくることがあるので、法の整備をという話があります。


遺族側としては、家族を自殺によって失ったのに追い打ちをかけるように修理費用等の高額な請求が来て参ってしまうとのこと。つまり事故物件になってしまうので室内の畳・ふすま・壁紙・障子・床材等を張りかえたり、イメチェン(形跡を消すため)で和室を洋室に変更したりしてその費用を請求しているというものです。それがやりすぎの場合があるのではということですね。


家主としては何の理由があったにせよ、事故物件にされると同じアパートの入居者も気味悪がって退去したり、大幅に家賃を下げたり、新規募集の際は前入居者が自殺した旨を告知しなければならず、通常6万円の部屋を半額の3万円で募集して半年後にやっと入居者がきまったりして、損失はかなりのものになるので、その分を遺族に請求する気持ちもわかりますし、過去に私もそういう話にかかわったこともあります。


全8戸あるアパートが全室空き室になってしまったなんて話も聞いたことがあります。家主とすれば家賃収入がなくなり、ローンの返済ができずに自分が首を絞められている状態なんて方もいたようです。



死んでいく方はそんなことまで考える余裕があるはずもなく、追い詰められているのでしょうが、どこで死のうが必ず誰かに迷惑がかかり、残された家族が大変な思いをするので、考え直してくださいと声が届くなら言いたい。


現在、日本では交通事故死が年間6000人に対し、自殺者は30000人もいます。

わたしも過去業界歴24年間で、数度そういう現場を目撃しました。気持ちのいいものではありません。未遂の現場も数件ありガス自殺しようとした方がぎりぎり一命をとりとめたこともありました。


そんなこんなで家主の気持ちも痛いほど判るのです。


死ぬ気になれば、なんでもできるんじゃないでしょうか、考え直してくださいよ、マジで!!