先週からスタートさせていただきました、土蔵の改修工事が完了を迎えます。



1・1の地震以降、土蔵の改修工事が山積していましたが、いよいよ後続が見えてきました。



土で造られた土蔵は、耐火性能や遮熱効果があるので貯蔵庫として昔から活躍してきた建物ですが、

近年は「土蔵を建てる」というかたがほぼ皆無で、こうして修繕する方法を知っている職人さんも減ってきているのかなぁ、とか感じました。

先日、NHKのクローズアップ現代で建設現場の職人不足の番組が放送されていましたが、こうなるべくしてなったこの状況をどう活かしてどう改良して、今を乗り切り次に繋げていくか、

我々世代の重要な課題です。




土は圧縮にある程度は耐えうるのですが、引っ張り方向の力には弱いので、そんな壁に重たい煉瓦や石が貼り付けられたものが崩落するという現場が多かったので、


きちっと下地を作った上で軽いガルバリウム鋼板に変更させていただきました。


その取り付けも、土をアテにすることなく柱や木部の構造材に締め付けて取り付けました。


今後も様子の確認をさせていただきますので、どうぞご安心いただきたいと思います。


ありがとうございました。