羊毛断熱材 ウールブレスの施工風景です。


木村製材 建築部 のブログ

ウールブレスには、100%バージンウールの「N100」と、ポリエステル30%配合の「V100」があります。

断熱性能、吸放湿性能はほとんど変わらないため、今回は「V100」をチョイスしました。


副資材のポリエステルは主としてペットボトルから製造されるリサイクルポリエステルを使用。製造エネルギーは極めて少ないのです。


壁の中は、いつもサラサラと風が流れているわけではありません。壁の中で結露を起してしまったときは、壁の中で「カビ」が発生し、周辺にある木材に悪影響を与えてしまいます。

ウールブレスならウールの優れた調湿性の働きで、壁の中はいつも適度な湿度が保たれます。内部結露も起こりにくい材料で、国土交通省防露認定も取得しております。

また、ウールブレスは製造時、施工時にも接着剤を使用することがなく、また多くのプラスチック系断熱材のように他の化学物質を発散する可能性も無く、極めて安全性の高い断熱材です。

さらに、驚くことに、ニュージーランド羊毛研究所らがウールを使って、ウールが空気中の化学物質を素早く浄化する能力を持っていることをも立証しました。この浄化能力は一時的なものではなく、30年にも及ぶ長期にわたって室内汚染物質を吸着し続けると報告。そして、吸着した汚染物質はウールとの化学結合によるもので、外部に放出しない特徴を持っているとも報告されました。


羊毛自身への防虫剤は、T様邸でも使用しました「オクトボー」が使用されております。こちらも前回ご紹介しましたように、人畜無害な材料です。

そして、この「オクトボー」のおかげで難燃性能まで付加されてしまいます。


室内の吸音性能等、上記の性能すべて数値データが示されております。



良いものを末永く使用する



これからも少しづつ取り組みをご紹介させていただきます。



ありがとうございます。