今日は健康医療年ひらかたコンソーシアム連携事業の中の、在宅医療推進事業で枚方市医師会主催の

 

私らしく「生ききる」ためのそなえ

~エンディングノートを書いてみませんか?~

 

講師:外山学氏

(大阪府内科医会副会長、門真市医師会副会長)

 

に参加してきました。

 

 

 

定員170人でしたが、追加席を作るくらいに多くの方が参加しておりました。

 

 

 

 


エンディングノートとは・・

ざっくりいうと人生の最期において、大切な人へのメッセージや、財産をどうするか、延命治療等の医療のあり方等をどうしたいかを記すものです。

 

 

 

発行元によって、特徴が出てくると思います。

上の写真は枚方市医師会発行のものなので、医療のあり方についてが中心のものとなっております。

 

寿命が延びていますが、最期が寝たきりになることもありますので、そのような時に最後まで医療を受けたいのか、もしくは無理な延命治療は不要なのか、等を考えていく時代が来ている中で、このような講演会はとても有意義だと思います。

 

 

人生の最期について話し合うことは「縁起でもない」という考えも徐々にはなくなってくるでしょうか。

 

話の中で、医者の方からは必要性を感じていてもこういう話をできないので、市民患者の方からしてほしいというような意見もありました。

 

枚方市は在宅死率が低いまちになっていますが、

人生の最期を自分で選べるようになるためにも、このようにエンディングノートを書くことを広げていくことも大事ですね。

 

法的には医者は医療措置をしないといけないのですが、エンディングノートを書いていることで、徐々に本人の医師が尊重されるようになってきているということでした。

 

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枚方市医師会会長藤本氏からの最初のあいさつ。

 

介護と在宅医療と看取り

健康寿命


男性9年
女性が12年

94万人産まれて
134万人死ぬ。
40万人毎年減っている。


言葉は良くないが死に場所に困る時代になってきた。

かかりつけ医がいると、地域で最期を迎えることができる。
その時エンディングノート。

医療に特化したエンディングノート


遠くの名医より近くの良医。


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外山氏の講演。

 


エンディングノート書くことについて
50代の意識も高まってきている。

エンディングノートに書いておきたいこと、
1番は大切な人へのメッセージ
2番は資産のこと


エンディングノートどこで手に入るのか?
書籍としても書店で購入
葬儀社から配布
ネットでDL
(例:葬儀ベストネット)
自治体で作成して配布
(例:堺市南区 無料DL)

医師会が作成して配布


急変時の意思表示は地域の大問題。
救急病院からすると、情報不足や延命治療等の意思確認ができないことが受け入れの障害になる。
患者、家族の立場では、在宅療養中で自然に行きたかったのに、管だらけで機会につながったまま。

臨まない医療の提供、医療資源の消耗、スタッフの疲弊、必要な医療に手が回らない。
みんなが不幸。。

終末期医療における意思表示。
→医療のことだけに絞っていると実感がわかず、いざという時に役に立たない??

↓ということで
自分たちのエンディングノートを作ろう!

・急変(本人意識無し)
・突然の宣告で頭が真っ白
・認知機能の低下で判断力が低下
したときのために、
本来の自分を見つめて記しておくという


エンディングノートの要素
危機管理→緊急連絡先、重要物情報
財産→法的に有効なのは遺言
始末・整理→葬儀や墓・収集物
自分自身→生き方・価値観
医療や介護の希望→いざという時の意思表示

医療の都合⇔自分ファースト


いざという時って??
自力で呼吸ができなくなった時に、人工呼吸器を装着しますか?
自分で食事が取れなくなった時に胃ろうで栄養を補給しますか?
がんの進行を食い止められなくなってきたときに体に負担のかかる徹底的に戦う治療を続けますか??

医学の発達により治療の主担が増加し、価値観も多様化。
このような選択に直面する可能性は誰にも十分ある
その時に本人は意識がないか、認知機能が低下している場合も。



生命維持のための最大限の治療をするか
・心臓マッサージ
・気管挿管、気管切開

継続的な栄養補給をするかどうか
・経鼻移管栄養
・胃ろう

その他救急病院が知りたいこと
中心静脈栄養
抗生物質の強力な使用
血液透析
手術
をどこまでするか。



今の日本の老い方・死に方の最大の問題
他人に老い方死に方を依存しすぎていること
依存される方が生人回避のために自分がして欲しくないことをしてしまっている。


国が用いる言葉の移り変わり。
末期医療(がんや植物状態を想定)

2004年
終末期医療(高齢化、長期の療養)

2014年
人生の最終段階における医療(最期まで本人の生き方を尊重し、医療ケアの提供を検討することが重要)

人生の最終段階における医療。ケアの決定プロセスに関するガイドライン。
・医療・ケアチームと繰り返し話し合う
・家族等の信頼できるものを含めて話し合う
・自らの意志を推定するものを前もって定めておくことが望ましい。



命の危険が迫った時
これからの治療やケアなどについて自分で決めたり人に伝えたりできなくなる割合
→4人に3人
なので、代理意思決定者。
あなたが信頼していてあなた自身のことをよく理解してくれている人
夫や妻、子ども、きょうだい、親戚、友人・知人

ざっくりした希望でもOK
●延命をもっとも重視した治療
(最大限の高度な治療)
●延命効果を伴った基本的、一般的な内科治療
●快適さを重視した治療
この3つから選ぶのもあり。

代理意思決定者へのまかせ具合も選べる。
あなたが望んでいたことと、あなたの信頼できる家族や友人の考えが違う時はどうしてほしいか。

■書くことだけではなく、
書く過程において話し合うことが大切。

医者の方はエンディングノートを進めていきたいという気持ちはあるが、医者から言うと、縁起でもないし、変な感じになるので、是非みなさまから話してください。
死ではなく自分らしく"生ききる"ことを




■時代は少しずつ動いている。
●今までは
いざという時の意向を示した文書があっても法的効力はなく、どの程度尊重されるかは、その時の関係者の判断次第で、不確実
●これから
法律はなくとも、きちんとした段階(家族・医療・介護従事者を交えた話し合い、大入り意思決定者の設定、書影入り書面での意思表示など)を踏むことで、意向がいかされる流れ。
●少なくとも
ハッキリ意思表示があれば配慮はされる



■質疑応答
いいかかりつけ医を見つけるのはどうすればいいか。
→なかなか難しい問題。相性。

 いつも風邪などで行っている病院になってもらうのも一つ
 

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