決算の質疑です!

 

あともう少し。

 

 

し行政がひとり親世帯に貸し付けをしている事業。

 

そのお金の返済率が低くなっています。

 

経済的に苦しくて返せないという部分もあるとは思いますが、借りたものは返すのが基本だと思いますし、本当に返せないことが想定されるのであれば最初から給付をするとか、または経済的に返せるように職業訓練や就職のマッチングなどもしていく必要があると思います。

 

ひとり親世帯の親に貸しているものではありますが、子どもの奨学金に充てていることも多いので、返済可能になってもらうために、在学中のフォローや、地元企業への就職マッチングなどもしていく必要があると思います。

 

 

 

 

【質問】

「枚方市決算審査意見書」の77ページ、母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計の2、歳入についておたずねします。

平成28年度の貸付金元利収入の現年分収入済額は2030万8千円で、償還率は88.7%となっています。もっと回収率を上げることはできないのですか?

 

【答弁】

母子父子寡婦福祉資金の貸付金の回収状況についてお答えします。

現年分で未納となっている11.3%の中には、大阪府から移譲される前から、長期的に滞納している方も含まれ、こうしたケースについては、徴収が困難となっています。本市に移譲された後は、新たな滞納者を出さないよう、新規に返済が始まる際にお知らせを送付し、返済が滞った場合は、利用者の現況を確認し、返済方法の変更について相談に乗るなどの対応をしています。今後も利用者のご事情も考慮しながら返済を促し、少しでも回収率が上がるよう努めてまいります。

 

 

【質問】

現年度分は88.7%でこちらも上げていっていただきたいのですが、一方で、平成27年度以前から滞納となっている、過年度分の収入済額は366万9千円で償還率は7.9%となっており、大変低くなっております。もっと回収率を上げることができないのですか? また、この滞納繰越分の中にも、大阪府より移譲される前から滞納が長期化しているものもあると思いますが、どのような状況ですか。

 

【答弁】

滞納繰越分への対応については、年1回、借主・連帯借主・連帯保証人に催告状を送付するとともに、適宜、電話による償還指導のほか、昨年度については訪問も行ないました。

また、今年8月に、滞納繰越分131件について調べたところ、借主・連帯借主・連帯保証人のいずれも死亡あるいは居所不明など、回収が困難なケースが2件、貸付から10年以上経過し、民法上の時効の対象となっているものが8件ありました。また、1年以上返済のないものが54件あり、そのうち、大阪府より移譲される前から全く返済がない状態のものは35件でした。

滞納期間が長期化するほど回収が困難となりますので、長期化しないように、来年4月に施行予定の「枚方市債権管理及び回収に関する条例」に基づき、債権管理や回収方法を見直すなど、適切な事務処理に努めたいと考えています。

 

 

【質問】

平成28年度の貸付金元利収入は調定額に対して償還があった割合は、現年度は88.7%、滞納繰越7.9%でどちらも100%になっていないにもかかわらず、 なぜ貸付金元利収入が、予算額15,281千円(1520万円)に対して決算額が23,977千円(2390万円)と多くて、執行率が156.9%なのでしょうか?

歳出歳入均衡は理解しますが、本来回収してもらう分で予算を組むことはできないのでしょうか?
 

【答弁】

平成28年度当初予算の貸付金元利収入の歳入予算額については、現年度分の調定予定額の70%で予算計上したのに対し、予算額を上回る収入があったためです。

平成30年度以降については、償還率を現状に合わせて予算編成を行ないたいと考えています。

 

 

 

 

【質問】

この貸付金制度を利用される方に対しての審査はどのようにしておられますか。また、貸付が始まった方に対して、返済が可能かどうかの確認は行っているのですか。

 

【答弁】

貸付金制度の利用申し込みがあった場合は、個別に面談し、事情をお聞きし、借主の収入状況や償還能力、他に債権が無いかどうかなどについて確認しています。また、連帯保証人が必要な場合は、連帯保証人にも来ていただき、説明の上、手続きを行っています。

 お子さんの大学などへの修学資金、就学支度資金の貸付時の面談には、借主である親御さんだけでなく、連帯借主となるご本人にも同席を求め、在学中に取得する資格や、卒業後の職業など、将来設計についてもお聞きします。また、卒業後の返済方法、償還期間の設定などについて説明し、一緒に返済計画を立てていただいています。

 貸付後についても、毎年の継続手続きにおいて、現況の確認を行うとともに、在学証明書の提出も求めています。

 

 

 

【意見要望】

ひとり親世帯に対しての貸し付けで親に貸しているものではありますが、子どもの通学資金(奨学金)として貸していることがほとんどです。奨学金が返せないというニュースも見かけますので返したくても返せない人もいるのだとは思いますが、9割くらいの方が返しているのもありますので、借りたものは返すのが大原則だと思います。

 

返してもらうためのフォローをもっとしていく必要もあると思います。貸すタイミングには、お子さんも同席して卒業後の将来設計についても聞いている一方で、在学中は在学証明書しか確認していないとのことです。在学中もキャリア相談などもしていくべきだと思います。というのも、高校までにキャリア教育を受けていなかったら、大学入学時に卒業後の職業を聞かれ、とりあえずその場では何か答えていたとしても、本当に明確になっている人も少ないのではないかと思います。

また、今は大学全入時代ですので、大学に出たからと言っても必ずいい会社に正社員で就職できるかというとそうでもないと部分もあると思います。そういう意味では本人の努力以外の要素もあるとは思いますが、市としてできることとして、例えば、商工振興課と連携して地元企業の紹介などもしていってはいかがでしょうか。いずれにしても貸しているものは返してもらえるように出口の部分について関係部署と連携してのフォローも要望しておきます。

 

 

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枚方市議会議員
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