予算特別委員の質疑です。
2000万円の補助をするのに
1300万円のコストがかかるというのが・・・
高齢者外出支援カード配付事業経費
及び高齢者外出支援事業経費について
です。
【質問】
予算書195ページ、高齢者外出支援カード配付事業経費及び高齢者外出支援事業経費についてお聞きします。
高齢者外出支援カード配付事業は、経済的な理由により外出を控えがちとなる高齢者に対し、要介護状態への進行を予防するとともに、生きがいづくりや社会参加を促進することが目的だということで、これまで取り組まれてきたわけですが、平成28年度をもって事業終了となることを受け、経過措置として、高齢者外出支援事業を２年間実施されるとのことです。
経過措置としての高齢者外出支援事業は、先ほどの事業目的や、対象者の要件が現行事業から引き継がれており、事業経費についても平成28年度当初予算額とほぼ同規模の3,321万7千円を計上されていますが、まず、この経費の内訳ついてお聞きします。
【答弁】
高齢者外出支援事業経費の内訳について、お答えします。
まず、サービス利用者に対する補助金として2,063万円、補助金の交付に係る事務処理作業に対応する臨時職員の賃金として334万６千円、雇用保険料が３万７千円、また、文書発送等にかかる通信運搬費として720万４千円、そして、封入封緘にかかる委託料として200万円の合計3,321万7千円を計上しています。
【質問】
事業費の内訳についてはわかりました。2000万円の補助をするために、1300万円程度コストがかかるというのは非効率だと思いますが、この事業一人あたりの補助金額は現行事業と比べてどうなのか。また、市民の皆さんは補助金の交付を受けるためにどのような手続きが必要となるのかお伺いします。
【答弁】
これまでの高齢者外出支援カード配付事業は、バスカードの場合では、3,300円分のカードについて、京阪バスが800円、市が500円を負担することで、利用者は2,000円で購入することができました。また、スルッとKANSAI Ｋカードについては、3,000円分の購入に対し、市が500円を補助するもので、利用者の実質的な負担は2,500円となります。なお、一人につき最大で４枚のカードの購入が可能であり、その場合、市の補助額は2,000円となります。
一方、経過措置による高齢者外出支援事業につきましては、事業対象者が交通系ＩＣカードを購入、または、チャージにより2,000円以上負担された場合、1,000円の助成を行うものでございます。
また、サービス利用の手続きとしましては、まず、市から事業対象者へ案内等の文書を送付いたしますので、利用者の方については、駅の券売機等でＩＣカードを購入又はチャージしていだだき、その際の領収書等、必要な書類を市に返送していただきます。その後、市が利用者の指定する口座に補助金を振込むものです。
【質問】
市民の方々からしても1000円の補助金をもらうために、これまでよりも申請する手間がかかるというのもいかがなものかと思います。経過措置として、引き続き、公共交通機関の運賃助成を行うにあたっては、これまで実施してきた高齢者外出支援カード配付事業の事業効果等を検証すべきであると考えます。
これまで、実施されてきた高齢者外出支援カード配付事業については、どのように効果検証されたのでしょうか。
【答弁】
高齢者外出支援カード配付事業は、経済的な理由により外出を控えがちとなる高齢者に対し、要介護状態への進行を予防するとともに、生きがいづくりや社会参加を促進することを事業目的に、平成15年度から実施してまいりました。
当事業については、明確な数値でもってその効果を図ることは難しいものであると考えますが、この間、多くの高齢者の方にご利用いただいており、平成27年度の実績においても、サービス利用者が15,808人、バスカードは40,262枚、スルッとKANSAI Ｋカードは8,825枚購入していただいております。
こうした実績から、多くの高齢者に対し、外出を支援することを通じて、介護予防や生きがいづくり、また、社会参加の促進に寄与してきたものと考えますことから、経過措置が必要と判断したものです。
【意見要望】
これまでの事業効果が、数値で明確に示すことはできないとの事でしたが、経過措置の実施にあたっては、事務的経費の支出を最小限に抑えていただくとともに、効果の把握及び検証に繋がるように様々工夫をしていただきますよう要望します。
また、今後の高齢者外出支援策については、今回の経過措置のような運賃助成といた形ではなく、多角的な手法を検討していただくことをあわせて要望します。
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枚方市議会議員 木村亮太（きむらりょうた）
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未来に責任
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