厚生常任委員会の所管事務調査の一貫で、

10月24日は近隣都市の視察に行っておりました。

 

まずは、東淀川区の中学生勉強会の取り組みの報告です。

 

 

区、一体となっての取り組みという印象を受けました。

 

この事業がすべてではないですが、

高校中退率8.7%(H24)⇒6.0%(H27)に。

さらに、この勉強会出身の学生については中退ゼロ、

というように効果が出ていると思います。

 

※高校行くだけがすべてではないですし、

中退してからもいい人生を歩んでいる方もおられるとは思います。

 

 

子どものうちに投資をして、

負のスパイラルをつくらないのは大事ですからね。

機会の平等。

 

 

学校は問題のある子をある程度把握していると思うので、

その学校とこういった勉強会との接続が課題ですね。

勉強会へはこのようなチラシで募集しています。

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H26年1月からモデル実施。

学力がついていけない。
学校にも行きにくい、家庭でもフォローしにくい。

負の連鎖を断ち切る。
今1箇所で2か所に増やす。

 

高校進学率少し低い
全日制進学率低い

中退率極めて高い。


2013年度から実施。

生活保護の世帯の25%がまた生活保護になる。


親以外の大人と接する場所。
勉強するというきっかけから来てもらう雰囲気づくり。

2014、2015年は直営。
学生ボランティア1回2時間で2000円の謝礼。
区役所の出張所。
最終的に26人くらいになって定員オーバー。

2016年からは委託による運営(淡路プラッツ)
20人×2か所
生活保護世帯の中学生は375人偏差値
35から38を目指す。375人のうち11.5%


学生ボランティア
マンツーマン

登録学生は41人

ペアをなるべく固定。


学生ボランティア
研修は年6回
毎回終了後イーティングを実施している


利用した子供たちは全員、希望校に進学
中退者もゼロ
事業の検証、中退率8.7%(H24)⇒6.0%(H27)

ケースワーカーからNPOへの委託の時の引継ぎをどうするかが課題だった。


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以前担当していたケースワーカーの方からのお話。

 

H25年の始まった時からのかかわりで。
学力もあるが、学校もいけてないとかあいさつできてないとか、
学校に行きだす、親も変わった。子供が明るくなった。目に見える数値じゃないけど。

 

 

H27から勉強会にかかわっている。
母子家庭の子供が多数を占めていて、生活保護受けてる人がほとんど。
家庭に何らかの事情。中学生で自宅に勉強ができる環境が整ってない。
切り口は勉強しましょう。だが、ほとんど集中できない子も。自己肯定感が低いのは感じるので話を聞いてみるとか、勉強の習慣、どうかかわっていくか考えて。勉強10分だけの子も40分~50分勉強できるように。親教師の縦の関係、友達の横の関係だけではなく、ナナメの関係からの支援。

 

去年は直営でケースワーカーの人と一緒に勉強会を開催していたが、子供たちが警戒していて、敵か味方か・・・。毎週来てくれて話聞いてくれる感じになったら悩みを打ち明けてくるような感じに。仕事の後で行くのは大変だったが、生徒がなついてくれて、達成感充実感。規模を拡大して委託なのでほっとした半面残念。高校に行った人たちが勉強会に顔を出してくれる。

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H25年から事業をやっていた。若いワーカーがいることでやってこれた。
居場所ってなんだろなと、物理的に来れる場所だけではなく、受け入れてもらえる、評価してもらえる。学校がそういう場所になってない。というのを痛感している。学校は勉強できる子が評価、生活の身の回りのことできる子、朝起きる子を評価。
それができない子どもたち、学校でも居づらい。
髪の毛染めてるとか、服装派手とかで来るなと言われてる

わざと騒いだり、ラジカセをかけたりする子もいたが、怒られないということで馴染んできた。民間の塾に任せられる事業ではない。

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教育的なアプローチだけではなく福祉的なアプローチをしているところがうまくいったのかなと。優秀なケースワーカーが頑張ってくれたことが今の結果につながっているのかな。

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■質疑応答

Q推進体制と方向性づくりはどのようにしたのか?

先にやっている自治体。大津市、神戸市。ケースワーカーと見学に行った。
ケースワーカーのチームでやったのでおのずと福祉的に。


A委託にされたときにプロポーザル3社あったと思うが、
その中で、どこを重点的に選んだのか?

マンツーマンでのきめ細かい指導が重要。
学習支援に重きのところと、子供の心に重きのところとかもあった。


Q保護者の方とか学校の方の感想は??

A学校の方にはまだ浸透していない。
教育委員会との連携をこれから。

学校と疎遠の学生が多いから学校としての感想はなかなか・・

事業がうまく回った原因は、職員一丸となったこと。
おやつの提供とかサポーター足りない時に手伝ってくれませんか?の時にほかの課から手を挙げてくれる人が。

子ども食堂にも行けない子ども。


Q5割が不登校とのことだが、結果的に5割なのか、ターゲットとしていたのか?

Aふたを開けてみたら5割だった。


Q多くなった場合にお断りするってのは、
優先的にどうしていたのか?

A中3を優先。


Q委託になったことで、直営の時には高校行きたいけどお金が・・のアドバイスとかできたが、学生ボランティアは福祉的なアドバイスとかどうしていたのか?

A中3になるときに家庭訪問とか、アルバイトのアドバイスを親としている。
そういう時にフォローをしている。
子供自立アシスト事業・・・進学の相談を受ける事業。そっちでフォロー。


Q高校入ってからのフォローアップは?

A高校入試のノウハウを持っているので、
来ている中学生の応援をしてもらおうかと考えている。
中学生高校生一体となって。


Qほかの区とかとどのような連携?

A区独自なので手探り状態。
これから学校との連携。
生活保護を受けてないけど支援が必要だという人・・
箕面市が学校で連携しているのでそこを研究。

地域との連携。地域で子ども食堂やっているところもあるので、
地域で行ける子どもは地域に行ってもらうように。
すべて税金でやることはそれはそれで問題だと思っているので。

小学校の時にどのような子が不登校気味になる?
中学校の方での事業の在り方。


小学校から中1ギャップ。
地域の居場所づくりとか地域の学習支援に行けるんじゃないかと思っている。


市長も投資効果が高いと思っている。


大阪府の実態調査の分析中。

 

 

 

Q学生ボランティアについて、コミュニケーション取るというところ。
不足しているとのことだが、資格はあるのか?人数?


A30人くらい。大学生。
塾のアルバイトの人とか、教師志望とか。

ボランティアが集まらないということで頓挫することも。
大阪府立大学とか近畿大学とかでボランティア行きやとプッシュしてくれている。
府立大学では単位認定してくれている。職員の子供は有力な人材。

若手ケースワーカーが出身大学で話をするときにも募集している。
福祉関係の志望の学生に声掛け。

学生ボランティア募集のチラシ。

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一回目来ても次来ない人とかいないのか?
どうやって繰り返し来てもらうか?

 

あたりが知りたかったのですが、

活発な質疑応答が行われたため時間切れで聞くことができませんでした。


 

副委員長ですので最後の挨拶をさせていただきました。

 

 

この後、豊中市に向かいました。

 

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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)

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未来に責任

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