参議院選挙が終わりました。

選挙の候補者、候補者を応援した方、
選挙・開票業務等に従事した方、本当にお疲れ様でした。



この選挙結果について、
私の思ったことをつらつらと書きます。


●投票率と18歳選挙権について
「54.7%で、前回の2013年参院選の52.61%を上回ったものの、
戦後4番目の低さとなった」
とのことです。

いろんな意見はあるものの、
投票に行かないと始まらないと思っているタイプですから、
「ぜひとも」と思いますが、なかなか伸びないですね。
18歳選挙権が注目されていたので、
若年層の投票率がどうなったのかも気になりますが、
年代別の投票率はまだわかりませんので、
わかり次第追記します。



18歳は51.17%
19歳は38.66%

10%以上違うのは不思議ですね。
高校生と高校を卒業した人の違いでしょうか?

ちなみに、投票は全国平均よりも高かったようです。



ーー
東京都の十八歳の投票率(選挙区)は60・53%と、全国平均51・17%を10ポイント近く上回った。男性は58・18%、女性は62・71%と、十八歳女性の投票率の高さが際立った。
十九歳は41・44%。十八歳に比べて低いが、全国平均39・66%を1・78ポイント上回っている。男性33・90%、女性50・00%だった。
ーー


18歳は男女差が4%。
19歳は男女差が約16%。18歳と19歳で10%くらい違うのも気になりますね。




●枚方市の結果
得票順に並び替えております。

おおさか維新の会      浅田 均 38,714
自由民主党         松川 るい 35,019
公明党         石川 ひろたか 29,812
おおさか維新の会     高木 かおり 28,785
民進党          おだち源幸 23,294
日本共産党       わたなべ 結 19,138
日本のこころを大切にする党 古川ひでお 1,799
支持政党なし         佐野 明美 1,618
幸福実現党        数森 けいご 812


(※大阪府全体)
自由民主党          松川 るい  760,390
おおさか維新の会       浅田 均  725,064
公明党            石川 ひろたか 677,910
おおさか維新の会       高木 かおり 666,145
日本共産党          わたなべ 結  453,220
民進党            おだち 源幸 345,712
日本のこころを大切にする党  古川 ひでお 36,824
支持政党なし         佐野 明美  35,782
幸福実現党          数森 けいご 16,776

枚方では浅田候補がトップでした。
またわたなべ候補とおだち候補の順番も逆です。
枚方市においては、わたなべ候補(共産党)よりも
おだち候補(民進党)の方が票を獲得しています。


●おおさか維新の会、大阪では強い。
大阪選挙区は定数4で
そこに2人の候補を立てるという強気の戦略が功を奏しましたね。


●本当に野党共闘というというのであれば
大阪選挙区、兵庫選挙区でも民進と共産党で候補者を一本化するべき。


維新の会も野党といえば野党なのでしょうが、
民進党や共産党がいう「野党共闘」の枠組みの中には維新は入っていません。


どちらの選挙区においては、民進と共産で次点、次々点で、
この2つの票が単純に合計されれば、
最下位当選した候補者(どちらも維新の候補者ですが)
を上回ることはできました。



大阪選挙区(定数4)の結果
761,424 松川 るい
727,495 浅田 均
679,378 石川 博崇
669,719 高木 佳保里

454,502 渡部 結(共産)
347,753 尾立 源幸(民進)
→合計で80万票で単純計算だけで言うと野党共闘でトップ当選も?

兵庫選挙区(定数3)の結果
641,910 末松 信介
542,090 伊藤 孝江
531,165 片山 大介
 
420,068 水岡 俊一(民進)
228,811 金田 峰生(共産)

3分の2を取らせないというのであれば、
もちろん、どちらもメンツがあり、
ひくのは非常に困難だと思います。

一人区については
自民の29勝2敗に対し、今回は21勝11敗ということで、
野党共闘は一定効果があったようです。

共闘も行くも行かぬも。


●民進党のポジションについて

本当に、保守なのかリベラルなのかもわかりづらく、
大きな政府を志向するのか小さな政府を志向するのかもわかりにくくなっている気がします。

特に大阪においては、維新がありますので、
「身を切る改革」を民進党が主張しても説得力は薄くなってしまいますね。

確かに、民進党の一部には江田さんなどの維新がいるのですが、
身を切るの本家本元は大阪維新の会の方ですし、

民進党の前身の民主党は「政権を取った時に何でやらなかったんだ」
といわれれば、説明がつかないでしょうし・・。
地方議員も忸怩たる思いをしていると思います。

旧社会党的方向性を取るのか、保守の二大政党制を目指すのかについて、
方向性を示していった方がいいのではないかと思います。

とはいえ、そうこうしている間に、
心ある民進党議員はどんどん落ちて、
組織票のある民進党議員だけが残りますので、
どちらかというと社会党系によっていくのでしょうか。

ちゃんと統計を取ったわけではありませんが、
地方分権を掲げる政党であれば、地方議員の意見も聞いてみてはと思います。


●社民党、党首落選。
254,517 福島 瑞穂(副党首)
153,084 吉田 忠智(党首)

1,535,280

社民党というと福島瑞穂さんのイメージが強いかと思いますが、
現在の党首は吉田忠智という方。
社民党は比例での獲得議席が1でしたので、
吉田さんは落選です。
党首が落ちるってのはつらいですね。




●無効票について
民主党って書いて無効票になった表はどれくらいあるのか気になりますね。
民主党のまま臨んだ方がもっと票が伸びたのでしょうか。

あわせて、「おおさか/大阪」と書いた無効票もどれくらいあるのか。
おおさか、については、新党改革から
大坂佳巨( おおさか よしきよ )さんが出て、
その方の票になるんじゃないかといわれていましたが、
どういう処理をしたのか気になります。
とはいえ、このおおさかさん、3,610ですので、
大勢に影響はなかったとみるのがいいでしょうか。


●芸能人系の候補について
私も中学生の時にテレビでよく見ていた思い出があります。
確かこのユニットのひとりが同い年です。

政策がない、中身がないという批判がありますが、
一定票数集まれば議員になれるのが今の選挙制度
(全肯定をしているわけではありませんが、
 今の選挙制度上は、という意味です)

票数だけで言うと
318,359
とその政党の5番目です。

もちろん?政策が評価されてこれだけ票が集まったとは思いません。


何もかも知っていないなければならないとは私も思いませんし、
私自身最初の選挙に出た時にはわかっていないことが多々ありましたし、
今でもまだわかっていないこともあると思います。

良くも悪くもこの候補は、
政策・知識を期待して一票を投じたわけではないと思いますし
当選して、一票の重みを理解しつつ活動されいったらいいのではと思います。

とはいえ、・・のレベル感はあるかもしれませんが。

注目度は高いと思いますので、
情報発信や、ご自身が掲げられている想いを成し遂げるための活動を
精力的にやっていただきたいですね。


●公明党
予想よりプラス1議席?

942,202 長沢 広明
611,945 秋野 公造
606,551 横山 信一
605,172 熊野 正士
478,130 谷合 正明
387,192 浜田 昌良
18,527 宮崎 勝


最後の宮崎さんという方だけ新人です。
おそらく、浜田さんまでは当選させるつもりだったと思うのですが、
予想以上に票を獲得できたのでしょうか。

●政党「支持政党なし」について

個人的に注目していた「支持政党なし」ですが、獲得議席はゼロです。

比例で、646,393票でした。
近いところで言うと、

日本のこころを大切にする党
733,101


新党改革
579,517
(昔舛添さんが在籍していたところ)
山田太郎さんで288,780

怒りの声
466,150

幸福実現党
366,041

ですので、おそらくほとんど選挙活動をしていない割には、
まちがって入れた人もいると思いますが、
結構取ったのではないでしょうか。




●別件で都知事選挙について
小池さんの公約、3つとも、確かにそこもあるのかもしれないけれど、
そこじゃないんじゃないの?と思わざるを得ません。

お金はほかの自治体にと比較すると唸るほどあるわけですから、
日本一低いとされている出生率についての対策を重点化してほしいと思います。

あとは、私も容積率緩和はやるべしと思います。
逆に都心部については最低容積率を定めてもいいんじゃないかと思います。


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枚方市議会議員
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未来に責任

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