つづいて、下水道事業会計とその健全化についてです。
これで予算特別委員会の質疑は最後です！
キャッシュフローベースで赤字になっていますので、
資金繰りは大丈夫か？
また、そこから関連して
経営健全化を進めていかないといけないですよね。
という話です。
資金ショートはしないという話ですが、
資金ショートするかしないかは、
はっきり言って親の財布からどれだけお金が入ってくるか次第です。
（親の財布＝一般会計）
一般会計から17億円の赤字補てん（基準外繰り入れ）を
してもらっているにもかかわらず、
キャッシュフローベースで赤字になっているというのが、
下水道事業会計の実態です。
経営健全化の部分については、
これまでも取り上げてきた
水洗化率の向上の取り組みについても質疑しています。
【質問】
各特別・企業会計予算説明書の308ページに記載されている、下水道事業会計のキャッシュフロー計算書についてお聞きします。
平成28年度においては、資金期首残高11億3,664万円が、期末には6億6,150万6千円と、約4億7,500万円も減少する見込みとなっています。
決算上は毎年、純利益を計上されていますが、この状態が続くと2～3年後には一時借入れを行わなければならない、いわゆる資金ショートを起こすことも考えられます。果たして下水道事業会計の資金繰りは大丈夫なのでしょうか。
【答弁】
下水道事業会計の資金残高が減少している原因は、「財務活動によるキャッシュフロー」の「企業債の償還による支出」及び「支払利息」、約75億円が資金繰りを圧迫していることによるものです。
しかし、過去に借り入れた企業債が償還を迎え、平成30年以降、年間約5億円ずつ元利償還額が減少する見込みであり、また、汚水整備が平成30年度の概成に向け収束していくことや、新規発行債については低利で借入ができることなどから、今後も資金ショートを起こすことはないと見込んでいます。
【質問】
今後も資金ショートは生じないとのことですが、公費負担の雨水事業は別にして、独立採算が基本の汚水事業においても、一般会計から多額の繰入金があってのことではないでしょうか。
平成28年度の汚水事業にかかる基準外繰入金は、当初予算ではいくら計上されているのかお聞きします。
【答弁】
各特別・企業会計予算説明書の352ページと353ページに、他会計繰入金等明細書がありますが、市の福祉施策として実施している基本料金の福祉減免分などを除き、汚水事業に対する基準外の繰入金は、減価償却費分14億1,892万2千円及び企業債利息分3億303万円の、合計17億2,195万2千円を計上しています。
なお、この基準外の繰入金については、現在、下水道事業会計の健全化を進めながら、段階的に削減を進めているところです。
【質問】
平成28年度予算においても、約17億円の基準外繰入が計上されているとのお答えがありましたが、それにもかかわらず年度中に資金が減少している状況です。
下水道事業会計の経営健全化のためには、公共下水道整備地区の水洗化率を向上させて、収入の増加を図る必要があると考えますが、見解をお伺いします。
【答弁】
新たに公共下水道の供用が開始された区域の家屋所有者は、供用開始日から３年以内に公共下水道へ接続し、水洗化することが義務付けられています。
その周知として、これまで供用開始前、供用開始日から2年目と2年半経過後に接続促進のお知らせ文書の送付をしておりました。平成27年度以降の水洗化促進の新たな取り組みとして、補助金の交付額が供用開始日から１年経過すると低くなることから、供用開始後８箇月経過時にも文書の送付を行い、計４回としました。また、お知らせ文書にイラストを入れ、水洗化改造工事の完了までの流れをわかりやすくし、補助金と融資制度の説明を記載しております。
今後も、お知らせ文書による啓発を図り、また接続義務期限の３年を経過した家屋の現地調査と戸別訪問についても粘り強く理解を得られるよう水洗化の促進に取り組んでいきます。
【意見要望】
健全経営のためには、供用開始年度ごとの水洗化率の目標値を設定し、1年目何％、2年目何％・・というように、目標値については行政改革実施プラン案の中に盛り込んでいただき、取り組みの検証を行っていただくこと、また、水洗化率促進のためには、行動経済学も駆使していただき、下水道使用料の増加を図られるよう要望します。また経費回収率についても考えていかなければならないと考えています。
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枚方市議会議員
木村亮太（きむらりょうた）公式サイト
http://kimura-ryota.net/
ご連絡はこちらにお寄せください。
hirakata@kimura-ryota.net
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→@kimura_ryota
未来に責任
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これで予算特別委員会の質疑は最後です！
キャッシュフローベースで赤字になっていますので、
資金繰りは大丈夫か？
また、そこから関連して
経営健全化を進めていかないといけないですよね。
という話です。
資金ショートはしないという話ですが、
資金ショートするかしないかは、
はっきり言って親の財布からどれだけお金が入ってくるか次第です。
（親の財布＝一般会計）
一般会計から17億円の赤字補てん（基準外繰り入れ）を
してもらっているにもかかわらず、
キャッシュフローベースで赤字になっているというのが、
下水道事業会計の実態です。
経営健全化の部分については、
これまでも取り上げてきた
水洗化率の向上の取り組みについても質疑しています。
【質問】
各特別・企業会計予算説明書の308ページに記載されている、下水道事業会計のキャッシュフロー計算書についてお聞きします。
平成28年度においては、資金期首残高11億3,664万円が、期末には6億6,150万6千円と、約4億7,500万円も減少する見込みとなっています。
決算上は毎年、純利益を計上されていますが、この状態が続くと2～3年後には一時借入れを行わなければならない、いわゆる資金ショートを起こすことも考えられます。果たして下水道事業会計の資金繰りは大丈夫なのでしょうか。
【答弁】
下水道事業会計の資金残高が減少している原因は、「財務活動によるキャッシュフロー」の「企業債の償還による支出」及び「支払利息」、約75億円が資金繰りを圧迫していることによるものです。
しかし、過去に借り入れた企業債が償還を迎え、平成30年以降、年間約5億円ずつ元利償還額が減少する見込みであり、また、汚水整備が平成30年度の概成に向け収束していくことや、新規発行債については低利で借入ができることなどから、今後も資金ショートを起こすことはないと見込んでいます。
【質問】
今後も資金ショートは生じないとのことですが、公費負担の雨水事業は別にして、独立採算が基本の汚水事業においても、一般会計から多額の繰入金があってのことではないでしょうか。
平成28年度の汚水事業にかかる基準外繰入金は、当初予算ではいくら計上されているのかお聞きします。
【答弁】
各特別・企業会計予算説明書の352ページと353ページに、他会計繰入金等明細書がありますが、市の福祉施策として実施している基本料金の福祉減免分などを除き、汚水事業に対する基準外の繰入金は、減価償却費分14億1,892万2千円及び企業債利息分3億303万円の、合計17億2,195万2千円を計上しています。
なお、この基準外の繰入金については、現在、下水道事業会計の健全化を進めながら、段階的に削減を進めているところです。
【質問】
平成28年度予算においても、約17億円の基準外繰入が計上されているとのお答えがありましたが、それにもかかわらず年度中に資金が減少している状況です。
下水道事業会計の経営健全化のためには、公共下水道整備地区の水洗化率を向上させて、収入の増加を図る必要があると考えますが、見解をお伺いします。
【答弁】
新たに公共下水道の供用が開始された区域の家屋所有者は、供用開始日から３年以内に公共下水道へ接続し、水洗化することが義務付けられています。
その周知として、これまで供用開始前、供用開始日から2年目と2年半経過後に接続促進のお知らせ文書の送付をしておりました。平成27年度以降の水洗化促進の新たな取り組みとして、補助金の交付額が供用開始日から１年経過すると低くなることから、供用開始後８箇月経過時にも文書の送付を行い、計４回としました。また、お知らせ文書にイラストを入れ、水洗化改造工事の完了までの流れをわかりやすくし、補助金と融資制度の説明を記載しております。
今後も、お知らせ文書による啓発を図り、また接続義務期限の３年を経過した家屋の現地調査と戸別訪問についても粘り強く理解を得られるよう水洗化の促進に取り組んでいきます。
【意見要望】
健全経営のためには、供用開始年度ごとの水洗化率の目標値を設定し、1年目何％、2年目何％・・というように、目標値については行政改革実施プラン案の中に盛り込んでいただき、取り組みの検証を行っていただくこと、また、水洗化率促進のためには、行動経済学も駆使していただき、下水道使用料の増加を図られるよう要望します。また経費回収率についても考えていかなければならないと考えています。
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