今日の夜は、市主催の
「みどりと人の健康」
千葉大大学院園芸学研究科
環境権工学領域 領域長
岩崎先生の話をインターン生とともに聞きに行っておりました。
![2016-03-02 18.26.11最初.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/bf/08/j/o0800052213582202457.jpg?caw=800)
■課題意識として
持続可能な社会のためには、
持続可能な財政構造が必要。
そのためには持続可能な社会保障制度・医療制度が必要。
と考えておりまして、
医療費社会保障費の増大をどう考えていくのか、
というのが一つのテーマです。
そして、そのためには、
単純に、医療とか健康とかの一つの視点ではなく、
いろんな視点から考えていかなければならないと考えております。
都市計画、道の作り方、施設の配置の仕方でも
健康領域への影響はあると考えておりますが、
それとまた別の観点でみどりと健康の関係。
これからの時代は、
一つの分野だけで考えるのではなく、
いろんな分野を重ねてミックスして考えていかないといけないですね。
あとエビデンスドベースドでやっていきたいですね。
去年のGWぶりに話を聞きました。
→前回のGWの時の話
コミュニティの媒介として小さな公園で
庭いじりをできるような場をつくっていくのはいいのかもしれません。
いい話ではありましたし、
前回と内容が重複しているのは覚悟の上でしたが、
重複度がちょっと高かったのが個人的には少し残念です。
初めての方には目から鱗の内容だったと思います。
インターン生は非常に面白い内容だったとのことです。
研究の突き詰め感が分野は全く違いますが、
マツコロイドの阪大の石黒先生を彷彿とさせます。
どの分野でも、限界を定めず追い求めていくことが大事だと思います。
→その時の記事はコチラ
参加者は30~40人くらいでした。
以下はメモですが、エビデンスの話もあります。
=============
環境健康学とは。
学際分野:異なる専門を複合した学問分野
●緑を扱う研究分野
自然、都市公園、農作業、園芸など
+
●人の健康を扱う分野
看護、地域ケア、作業療法、予防医学
東京大学は新領域という名前で異なる分野を合わせたところを進めている。
これをやっているのは、国立なら千葉大くらい。
私立も含めるとペット療法やっているところもある。
取り扱う研究テーマ
1植物の療法的効果に関する研究
園芸療法、森林療法、医学的根拠、ストレス緩和、アロマセラピー
2医療福祉施設の緑化に関する研究(場所の研究)
病院緑化、都市緑地、屋上緑化、壁面緑化。
岩崎先生くらいしかやっていない。
植物のことも健康のこともわからないといけない。
社会のものは簡単な問題じゃない。
3緑地福祉―人と植物のかかわりに関する研究
人間植物関係学、環境教育、社会的弱者、不安とストレス、
地域コミュニティづくりと健康プログラムに関する研究
→ソーシャルキャピタルづくり。
●ミッドタウン勤務者にアンケート
オフィスへの緑の必要性。
77%が思う
18%がやや思う
必要かと聞かれたら当たり前だが、その理由に注目。
主な要因としては、癒し効果、リフレッシュ効果を求めている。
神経系(自律神経)にストレスがかかると、免疫系(抗体)、
内分泌系(ホルモン)に影響する。
今は人間関係でのストレスが多い。
ストレスから体調を崩す。
![2016-03-02 18.56.47緑で緩和.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/0a/a5/j/o0800075213582202428.jpg?caw=800)
ストレスをみどりで軽減する。
植物は動けないのでクライシスを自分で守る仕組みをつくっている。
蚊取り線香は菊の成分を使って人が来ないようにしている。
森林浴で空気がきれいだというのは、本当にそう。
森林が殺菌成分を出している。
昔は自然に囲まれていたから体調が良かった。
今は都市化されて自然が少ないので体調が悪くなった。
そこで、また田舎に戻るのではなく、医術医学を発展させてきた。
でもなぜ緑が注目されているかというと、
医者が治せない病気が治せる。
心の病気、うつ病。
心の病気は自分で治さないといけない。
みどり・自然と関わって回復するのを目の当たりにした。
精神科の中庭には花や植物がある。
こういう研究が認められたのは阪神淡路大震災の被災のケア。
ちょっとした園芸にかかわる機会や場所を見つけていくことで、
自分で治す力をつくっていく。
治すのではなく、体調を本来の状態、元の状態に戻す
→自然治癒力を高める。
●ここからエビデンス。
ラベンダーと芝生で休憩した時の
血圧心、拍数数、ストレスホルモン、印象評価
血圧。
高い人は下がって、低い人は上がって、普通の人は変わらない。
芝生よりもラベンダーの方が効果は顕著。
→いい状態に戻すした。
血圧下げる薬もあるが、それは血管を膨らます薬。
血圧低い人に渡しても下がってしまう。
みどりはどんな状況でもいい方向に変わる。
ほんの5分でこの効果。
しかし、生理的に良くても、心理的に良くなければ、
人は変わらない。そこで心理の結果を見てみると。
SD法による印象評価
統計的に優位な違いは興味深い」「刺激的な」「繊細な」「綺麗な」の項目。
まとめとして、
生理的効果はどちらもおなじ。
心理的効果は
芝生が「落ち着いた」「おとなしい」→休息の場所
ラベンダー「興味深い」「刺激手的な」→気分転換の場所。オフィス街など
緑で落ち着く人と落ち着かない人。
![2016-03-02 19.21.15人による.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/6e/0f/j/o0800069413582202437.jpg?caw=800)
調査をしてみると、もともとアミラーゼ濃度が低い人。
ビル見ても緑地見ても変わらない人がいるが、その人はストレス溜めない人
ただ、そういうメンタルタフネスの人の方が声が大きかったり・・。
みんなが右の人ではない。左の人もいる。
■福祉分野
①高齢者施設
高い位置に花壇を置いておいて、腰を曲げなくていいようにしておく。
レイズドベッド
認知症の進行を遅らせる。
自発的な水やりや収穫を行う
自分から動こうとする、自分で植えたから。
変化があるし、動かないから。
②特別支援学校。
最初は苗の上をあるいていたとか、
苗を雑草と同じで抜いていたが、
苗を撫でて観察する様子があった。
そしてその支援学校には10年経った今でも花壇がある。
③精神障がい者自立支援NPO
園芸作業はコミュニケーション能力の向上に適している。
■医療分野
①関節リウマチ患者
園芸の作業がリハビリ効果になる。
リハビリの大事なのは継続性。植物は収穫など変化がある。
②がんの緩和ケア病棟
車いすの人が多く、自分で作業ができるわけではない。
でも、見るだけ、選ぶだけでも
■看護分野
①看護師のストレス緩和
緩和ケアのところへの園芸を行った時に、
看護師も忙しく、ストレスも緩和しないとと思った。
一日も何人の死に遭遇する。
人の命を救いたくて看護師になったのに、
毎日人が亡くなる。
仕事の合間に園芸。
「土にさわることがこんなに落ち着くとは」
でもめちゃくちゃ忙しそうなので・・
②看護学部学生
まだ忙しくない時に、園芸活動。
ということで、植物の専門だが、看護の学生も教えている。
③被災地における園芸療法プログラム
■工学分野
癒し効果が注目されるが運動にもいい。
「園芸なんて趣味でしょ」といわれるが、園芸一日やれば筋肉痛とも言われる。
最大筋力負荷は普通のリハビリよりも高いけど、疲労度は普通のリハビリよりも低い。
■スポーツ分野
同じ距離を道変えて歩いた時の効果。
緑地と車道で比較すると
疲労は下がる、活気は上がる。
コンクリートと落ち葉を歩くと。
落ち葉の方が設置面積が多く、足裏にかかる圧力が分散される。
足裏への刺激や体のバランスを訓練するためにも分散される方が良い。
=====
園芸作業がなぜケアに有効なのか。
Cure:ゴールに向かって対処する
Care:ゴールがなく、ずっと維持し続けるもの
地域の緑を上手に取り入れたこれからの地域ケア。
地域包括ケアシステム。
地域を介したケア。園芸とかで。
植物と関わることで心身ともに元気になることは、
不思議なことではなく、本来は当たり前のことだったのです。
しかし、文明が発達し、緑と関わることが少なくなった現代社会では、
とても貴重な体験となってしまいました。
積極的に植物と関わり心身の健康と維持していくことが
医者ではない我々ができる「予防医学」なのです。
地域による緑化活動は
自分自身の健康のためにも有効な活動であるということを
理解してもらうことが大切です。
ボランティア精神ではなく自分のためから。
![2016-03-02 21.53.31.png2016-03-02 21.53.31.png](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/b9/72/p/o0598057913582202449.png?caw=800)
今日の夕飯はとまこです。
ラーメン屋の中での女性比率の高さは圧倒的ですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)公式サイト
http://kimura-ryota.net/
ご連絡はこちらにお寄せください。
070-5651-5832
hirakata@kimura-ryota.net
ツイッターアカウント
→@kimura_ryota
未来に責任
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「みどりと人の健康」
千葉大大学院園芸学研究科
環境権工学領域 領域長
岩崎先生の話をインターン生とともに聞きに行っておりました。
![2016-03-02 18.26.11最初.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/bf/08/j/o0800052213582202457.jpg?caw=800)
■課題意識として
持続可能な社会のためには、
持続可能な財政構造が必要。
そのためには持続可能な社会保障制度・医療制度が必要。
と考えておりまして、
医療費社会保障費の増大をどう考えていくのか、
というのが一つのテーマです。
そして、そのためには、
単純に、医療とか健康とかの一つの視点ではなく、
いろんな視点から考えていかなければならないと考えております。
都市計画、道の作り方、施設の配置の仕方でも
健康領域への影響はあると考えておりますが、
それとまた別の観点でみどりと健康の関係。
これからの時代は、
一つの分野だけで考えるのではなく、
いろんな分野を重ねてミックスして考えていかないといけないですね。
あとエビデンスドベースドでやっていきたいですね。
去年のGWぶりに話を聞きました。
→前回のGWの時の話
コミュニティの媒介として小さな公園で
庭いじりをできるような場をつくっていくのはいいのかもしれません。
いい話ではありましたし、
前回と内容が重複しているのは覚悟の上でしたが、
重複度がちょっと高かったのが個人的には少し残念です。
初めての方には目から鱗の内容だったと思います。
インターン生は非常に面白い内容だったとのことです。
研究の突き詰め感が分野は全く違いますが、
マツコロイドの阪大の石黒先生を彷彿とさせます。
どの分野でも、限界を定めず追い求めていくことが大事だと思います。
→その時の記事はコチラ
参加者は30~40人くらいでした。
以下はメモですが、エビデンスの話もあります。
=============
環境健康学とは。
学際分野:異なる専門を複合した学問分野
●緑を扱う研究分野
自然、都市公園、農作業、園芸など
+
●人の健康を扱う分野
看護、地域ケア、作業療法、予防医学
東京大学は新領域という名前で異なる分野を合わせたところを進めている。
これをやっているのは、国立なら千葉大くらい。
私立も含めるとペット療法やっているところもある。
取り扱う研究テーマ
1植物の療法的効果に関する研究
園芸療法、森林療法、医学的根拠、ストレス緩和、アロマセラピー
2医療福祉施設の緑化に関する研究(場所の研究)
病院緑化、都市緑地、屋上緑化、壁面緑化。
岩崎先生くらいしかやっていない。
植物のことも健康のこともわからないといけない。
社会のものは簡単な問題じゃない。
3緑地福祉―人と植物のかかわりに関する研究
人間植物関係学、環境教育、社会的弱者、不安とストレス、
地域コミュニティづくりと健康プログラムに関する研究
→ソーシャルキャピタルづくり。
●ミッドタウン勤務者にアンケート
オフィスへの緑の必要性。
77%が思う
18%がやや思う
必要かと聞かれたら当たり前だが、その理由に注目。
主な要因としては、癒し効果、リフレッシュ効果を求めている。
神経系(自律神経)にストレスがかかると、免疫系(抗体)、
内分泌系(ホルモン)に影響する。
今は人間関係でのストレスが多い。
ストレスから体調を崩す。
![2016-03-02 18.56.47緑で緩和.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/0a/a5/j/o0800075213582202428.jpg?caw=800)
ストレスをみどりで軽減する。
植物は動けないのでクライシスを自分で守る仕組みをつくっている。
蚊取り線香は菊の成分を使って人が来ないようにしている。
森林浴で空気がきれいだというのは、本当にそう。
森林が殺菌成分を出している。
昔は自然に囲まれていたから体調が良かった。
今は都市化されて自然が少ないので体調が悪くなった。
そこで、また田舎に戻るのではなく、医術医学を発展させてきた。
でもなぜ緑が注目されているかというと、
医者が治せない病気が治せる。
心の病気、うつ病。
心の病気は自分で治さないといけない。
みどり・自然と関わって回復するのを目の当たりにした。
精神科の中庭には花や植物がある。
こういう研究が認められたのは阪神淡路大震災の被災のケア。
ちょっとした園芸にかかわる機会や場所を見つけていくことで、
自分で治す力をつくっていく。
治すのではなく、体調を本来の状態、元の状態に戻す
→自然治癒力を高める。
●ここからエビデンス。
ラベンダーと芝生で休憩した時の
血圧心、拍数数、ストレスホルモン、印象評価
血圧。
高い人は下がって、低い人は上がって、普通の人は変わらない。
芝生よりもラベンダーの方が効果は顕著。
→いい状態に戻すした。
血圧下げる薬もあるが、それは血管を膨らます薬。
血圧低い人に渡しても下がってしまう。
みどりはどんな状況でもいい方向に変わる。
ほんの5分でこの効果。
しかし、生理的に良くても、心理的に良くなければ、
人は変わらない。そこで心理の結果を見てみると。
SD法による印象評価
統計的に優位な違いは興味深い」「刺激的な」「繊細な」「綺麗な」の項目。
まとめとして、
生理的効果はどちらもおなじ。
心理的効果は
芝生が「落ち着いた」「おとなしい」→休息の場所
ラベンダー「興味深い」「刺激手的な」→気分転換の場所。オフィス街など
緑で落ち着く人と落ち着かない人。
![2016-03-02 19.21.15人による.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/6e/0f/j/o0800069413582202437.jpg?caw=800)
調査をしてみると、もともとアミラーゼ濃度が低い人。
ビル見ても緑地見ても変わらない人がいるが、その人はストレス溜めない人
ただ、そういうメンタルタフネスの人の方が声が大きかったり・・。
みんなが右の人ではない。左の人もいる。
■福祉分野
①高齢者施設
高い位置に花壇を置いておいて、腰を曲げなくていいようにしておく。
レイズドベッド
認知症の進行を遅らせる。
自発的な水やりや収穫を行う
自分から動こうとする、自分で植えたから。
変化があるし、動かないから。
②特別支援学校。
最初は苗の上をあるいていたとか、
苗を雑草と同じで抜いていたが、
苗を撫でて観察する様子があった。
そしてその支援学校には10年経った今でも花壇がある。
③精神障がい者自立支援NPO
園芸作業はコミュニケーション能力の向上に適している。
■医療分野
①関節リウマチ患者
園芸の作業がリハビリ効果になる。
リハビリの大事なのは継続性。植物は収穫など変化がある。
②がんの緩和ケア病棟
車いすの人が多く、自分で作業ができるわけではない。
でも、見るだけ、選ぶだけでも
■看護分野
①看護師のストレス緩和
緩和ケアのところへの園芸を行った時に、
看護師も忙しく、ストレスも緩和しないとと思った。
一日も何人の死に遭遇する。
人の命を救いたくて看護師になったのに、
毎日人が亡くなる。
仕事の合間に園芸。
「土にさわることがこんなに落ち着くとは」
でもめちゃくちゃ忙しそうなので・・
②看護学部学生
まだ忙しくない時に、園芸活動。
ということで、植物の専門だが、看護の学生も教えている。
③被災地における園芸療法プログラム
■工学分野
癒し効果が注目されるが運動にもいい。
「園芸なんて趣味でしょ」といわれるが、園芸一日やれば筋肉痛とも言われる。
最大筋力負荷は普通のリハビリよりも高いけど、疲労度は普通のリハビリよりも低い。
■スポーツ分野
同じ距離を道変えて歩いた時の効果。
緑地と車道で比較すると
疲労は下がる、活気は上がる。
コンクリートと落ち葉を歩くと。
落ち葉の方が設置面積が多く、足裏にかかる圧力が分散される。
足裏への刺激や体のバランスを訓練するためにも分散される方が良い。
=====
園芸作業がなぜケアに有効なのか。
Cure:ゴールに向かって対処する
Care:ゴールがなく、ずっと維持し続けるもの
地域の緑を上手に取り入れたこれからの地域ケア。
地域包括ケアシステム。
地域を介したケア。園芸とかで。
植物と関わることで心身ともに元気になることは、
不思議なことではなく、本来は当たり前のことだったのです。
しかし、文明が発達し、緑と関わることが少なくなった現代社会では、
とても貴重な体験となってしまいました。
積極的に植物と関わり心身の健康と維持していくことが
医者ではない我々ができる「予防医学」なのです。
地域による緑化活動は
自分自身の健康のためにも有効な活動であるということを
理解してもらうことが大切です。
ボランティア精神ではなく自分のためから。
![2016-03-02 21.53.31.png2016-03-02 21.53.31.png](https://stat.ameba.jp/user_images/20160302/22/kimura-ryota/b9/72/p/o0598057913582202449.png?caw=800)
今日の夕飯はとまこです。
ラーメン屋の中での女性比率の高さは圧倒的ですね。
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枚方市議会議員
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