いつも申し上げていることですが、
私は地方議員ですので、
国政のことはあまりコメントしないようにしています。

ニュースなどはざっと見ていますが、
そこまで詳しく研究ができているわけではありませんので、
その状態で、賛成や反対を述べるのもどうかと思っているからです。

もちろん、国と地方なのでつながっている部分がありますので、
無関係ではないものも多くありますし、
意見書などで意思を表明しないといけない場面もあり、
いつもなかなか頭を悩ませます。


とはいえ、
市議会議員をしている限りは、
国政の話、例えば、今回の安保や、
それ以外にも消費税の賛否でのご判断ではなく、
枚方市政についての問題でご判断いただければと思っております。





安保法案について、今のやり方に賛成をしているわけではありませんが、
今の議席の構成なら可決はしてしまいます。


であれば、野党としてやるべきはなんだったのでしょうか?



多数派をとっていなければ、
自分の思った通りの結果にならないことは多々あります。
その時にどうするかは本当に迷います。

市民の期待を背負いながら何もできないのかと。
自分の力の及ばなさにも腹立たしくなります。





【1】採決をさせないようにパフォーマンスをする。
【2】さっさと反対討論をして反対する。
【3】ちょっとでも意見を入れてもらうように修正協議をする。対案を出す。


私であれば、
いろんな努力をした上で、
それでも自分の思い通りの内容にならない場合は、
さっさと反対討論をして終わりですかね。


いつかひっくり返せる時を狙いながら。
(以降の選挙という意味です)


可決するにしても否決するにしても、
深夜までやるってのはちょっと非生産的だと思うんですが。。

国会議員には残業手当(多分地方議員と同じで)つかないですが、
その裏に控えている事務局的な人とかの分の人件費ありますからね。。

牛歩とか牛タン(ゆっくり反対討論をすることを牛タンというらしいですが)も
手法としてあるのかもしれませんが、結果が変わることはありませんし、
乱闘しても結果が変わることはありません。

ちなみに地方議会(枚方市議会)では賛否が別れることはありますが、
強行採決ということもおそらくほとんどないですし、
乱闘騒ぎになることもほとんどないと思います。

ただ、今回のように討論の時間を10分か15分にする同義が与党からでて、
可決されたようですが、そこまではやらなくてもいいんじゃないかと思います。


かと言って、深夜に永遠に討論が続いても困りもんだとは思いますが。




=====
野党が実力行使で参議院の審議を妨害。我が国の国会でさえこんなことが起きる。我が国を取り巻く状況を見れば、国外で話し合いですべてが解決することなど考えられない。自分たちが話し合いで解決できないことを証明しておいて、実力行使する国に対して安保法案を準備しなくていいというのはおかしい。
=====

これは確かにおっしゃる通りですよね。
こういうことを言われないためにも野党は反対の仕方があったんじゃないかとも思います。



議会では一緒に議論をして、
選挙では敵になる。

地方議会と国会ではちょっと仕組みが違うので、
その部分は差し引いて考えないといけないのかもしれません。
地方議会は二元代表性。市長は別の選挙で選ばれる。
国会は議院内閣制。首相は国会議員の中から選ばえる。


これもまた、構造として難しくしている部分だと思います。





国政の話をしながら、
地方議会の話に流れていっているわけですが、

特に地方議会は議事機関としての議会の役割が求められていますので、

そう考えると、
地方議員に求められるのはビジョン!とか信念!とか熱い想い!
もそうなんですが、
違う意見にも耳を傾けて、(できれば感情的にならず)
他会派、他の政党とも議論できる能力って非常に大事だと感じます。

(自戒を込めて)





===
あくまでも現段階の話です。
いつか牛歩使っているかもしれません・・・。


それにしても価値観が多様な中で、
どちらに意見を表明しても反対の立場の方からは何かを言われるわけで、
そうなるとどちらとも言わないという戦略も賢いのかもしれないですね。

今回の法案については、
統一地方選挙の時にQ&Aと同じく、
二択を迫られれば現段階では反対です。

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●集団的自衛権については?
→各国の脅威が高まる中なのでわからなくもないですが、
 もう少し慎重にすすめてもいいのではないかと思います。
 (色々と難しいんだと思いますが)
=======

↑4月のブログから引っ張って来てまして、
そう考えるとこの時から議論はされていたので、
野党側もっと何かいい方法があったのかもしれません。
最後は数の力で負けるのは負けるのですが。



枚方市の駅前でも安保法案反対の演説をされていました。


そして、
SEALDsについてもいろいろな意見がありますが、
若い年代は政治に興味がない人が多いので、
政治に興味を持つことはいいことだと思います。

やり方とかはあると思います。



最後は



今回の賛否も踏まえて投票に行きましょう!


といういつもの終わりになります。

どうしても、これしかないと思うのです。

(だから、木村は冷めてるんだとか、
 選挙の結果は大事だけど、選挙の結果以外も大事だ!
 言われますが)

もちろん、
個別に議員や政党にコンタクトを取るという
日常的な政治活動?政治への働きかけもいいと思いますし、
それによって変わることもあるのですが、
一番変わるのは投票です。


「自民党(公明党)に入れたけど、
 安保法案なんかは反対だ!」

って方もおられると思いますが
いろんなイシューがある中で、マルのものもバツのものも出てきてしまいます。

10項目中10項目ともに考え方が合致しているわけではないにしても、
そこは一定仕方ないと思います。



100%自分と考え方が合う人ってそうそういないと思います。

私は5人で会派を組んでいますが、
大きな方向性は一緒でも、5人の中でも意見が食い違うことはいくらでもあります。

その中でもできる限り意見を合わせるように議論はしていますし、
どうしても合わない場合は、我々の場合は同一政党のメンバーで構成しているわけでもないですので、賛否が分かれることもあります。

もちろん、主義主張を同じくするメンバーで組んだ会派ですので
出来る限りは合わせるようにお互い努力をします。


しっかりと、問題認識を共有して、
賛成派も反対派もこれからの外交をどうしていくか、
今までどおりのままでOK、という人は少ないと思いますので、
そのうえで、どのように解決していくかの議論ができればいいのでしょうが、
そう簡単にはいかないのでしょう。



===
いろんな方向に話は飛びましたが、
今回の件が、次回の国政選挙において争点になるのか、
また、影響がどの程度あるのかは注目していきたいと思います。

この安保法案の件が出てから、
地方選挙でも争点になっているようなところも見受けられますが、
できれば、そこは分離して考えていただきたいと思う候補者は少なくはないと思います。

逆にそこをわざと争点化する動きの声も小さくはないのが悩ましいところです。








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