20日に国民健康保険運営協議会に行っておりました。

写真 2015-08-20 15 30 49.jpg


初めて行ったのですが、
予想以上に活発な意見が出ておりました。


確かに、
国民健康保険、本当に構造的に厳しいのです。。

市としてもいろんな対応策を実施てしているところではありますが、
なかなか根本的な解決には至らず、
そのまま府が運営主体となります。

ただ、これは広域化すれば
解決するようなもんでもないんじゃないかと思いつつ。。


レセプトチェックを実質的にチェックしてるのは
確か府でしたので、レセプトチェックが一元化されるのは良いと思います。

また、全部が府に移管するわけではなく、
市がこれからも担当する部分があるようで、
まだ詳細わかりません。


最初に説明がありました。

概要だけは表も含めて貼っておきます。



国保1加入者.png
世帯数で言うと6万世帯、34%。
人口で言うと10万人で25%。




国保2年齢比率.png
年齢別比率。
60歳以上で50%。



国保3療養諸費費用額の推移.png
保険給付費は、65歳未満はダウンですが、
65~69歳、70~74歳でアップ、全体でもアップ。


国保4-人当たり療養諸費の推移.png
ひとりあたり保険給付費についても、
上昇中。



国保5所得階層別世帯.png
所得層別世帯でいうと、
150万円以下が全体の70%。


国保6現年度収納率.png
そういう経済的なこともあり、
国民健康保険の収納率(納税率のようなものですが)
90%を超えない状態です。

市税の徴収率は現年度分は99%とほぼ100%です。






国保7繰り出し.png


構造的に苦しい状況ですので、
本来的には独立採算制である特別会計(国保加入者のみで会計を)なのですが、
一般会計から繰入をしています。
全体で50億円。
法定外だけでも17億円。





国保8特定検診受診率.png

一人ひとりが健康への意識を高めて、
予防をしていくことが重要で、
そのために検診もやって行くことが大事です。

特定検診の受診率は徐々に上がっているのですが、
国の目標が60%と高すぎるからなのか、
まだまだです。












以下は当日のメモです。
=========

H27,財政基盤の強化。
H30から広域化。

赤字を解消して、財政の健全化を進めることが喫緊の課題。

健康医療都市。


健康寿命延伸の取り組みが重要。


協議会の会長は
大矢野委員に。

副会長は、
植村委員。


昭和36年に国民健康保険法。
毎年、制度の改正。
制度が極めて複雑。

よほどのプロでないと正確に理解できない。
とはいえ、
保険料をベースにして、財政援助、助成。
一般会計からの助成。



社会保険診療報酬支払基金。
から支払われている。

加入者は世帯ベースで34%
人口ベースで25%

療養諸費費用額(療養給付費+療養費)
H26年で375億で前年度費2.93%アップ

ひとりあたり療養諸費(療養給付費+療養費)
は359,875円で前年度比4.95%アップ。


独自減免は3.7%が対象。


収納率はH26は88.5%で前年度より0.5%ダウン。
保険料の上昇が負担感が大きかったのではないか。


H26年度は16億の赤字。
単年度収支は4900万の黒字


委員
収納率について。
国保新聞を見ると全国平均は90%を超えている。
高いとは言えない。
収納方法の内訳は?


年金からの特別徴収が8.7
講座振替44.85%
コンビニ17.08%
残りは金融機関で直接29.37%


委員
自主収納の比率が高いから納付率が低い。
名古屋市は95%
なぜかというと条例で原則口座引き落としに限ると。
窓口でキャッシュカード。
全国ナンバーワン。
非常に成果上がっている。
ぜひ検討を。




ペイジー。
口座振替で、キャッシュカード、暗証番号で確認して、
受付するので、届出印不要でやっているのを活用。
口座振替原則は昨年1月要綱で定めてやっているが、名古屋市のようにうまくいかない。


委員
年金からの引き落としを強制的にしていかないと
払わない。
年金のうちの特別徴収の引き落としは何%




まだわからないが。。


委員
特別徴収の強制、徹底からして未納者を少なくするのが大事。



年金受けてる人が特別徴収の対象にならない人もいる。
介護保険がまず特別徴収、残りの年金額2分の1以上国保の保険料がかかる場合は対象にならない。
だから全員対象にならない。

対象者の半数が年金特別徴収。
国保制度が年金特別徴収になったのが、H20年。
当初の法律は、高齢者の医療の確保に関する法律。
対象年金の人は強制的にするという法律だった。
実際始まると、国民の方からの反発が多く、国が選択性にすべきという通知。
年金特別徴収対象者のうち、特別徴収と口座を選べる。
ほぼ100%近くは口座振替。

委員
名古屋は条例化。


名古屋は口座振替を早い段階で条例化した。
枚方市は昨年1月から要綱。
これまでは普通徴収している人に、
やるのは難しいので、
新しい方はできる限り口座に。
口座振替の率も高くなってきている。
口座にもなっていない人の部分も収納率高くないと全体の収納率があがらない。
コールセンターで、納付勧奨。


委員
お願いするだけでは成果が上がらない。
アメとムチ的な考え方はできないか?

固定資産税のように全額納付すると割引、
法律違反?



前納報奨金をやっているのは固定資産税でもやってないし、
国保でやってるところも少ない。
国の方では、制度化するかわからないが、
受信率を高めて、健康な状況を努めた方に対して、
保険料やインセンティブを与えるという方法を検討が始まっている。


委員長。
すぐそれにというわけにはいかないが、
議事録に残しておきます。

委員
口座引き落としか天引きになってると思うが、
口座の場合残高不足もあると思うが、
その時は自動的に年金から引き落としになるのか?


それはできない。
督促が出ます。
2~3回続くと連絡するようにする。

委員
そうなると回収するということになるということですね、
わかりました。



委員
6P
16億赤字でH30年に解消とのことですが、
歳出の中で保険給付費が伸びてくることが予想されますよね。
対象の年齢もあがってくる。
赤字を埋めてくる方法になると限られて、
収納率を上げるのは基本的なこと。
そうではないと一般会計からの繰り出し。

いろいろ工夫を引き続き頑張っていってほしいが、
収納率がほぼ88%くらいですが、
同じ人が払ってないのか?
常習者がいるのかどうか?



ずっと同じ方が支払いしてないのも考えられるが、
前年所得に関係して保険料が決まるので、
収入が増えた減ったで分割でお願いしますという相談も受ける。

自営で仕事が波に乗ったら払うという話もある。

未納のある方に関しては、
債権回収課と連携して滞納整理してやっているところ。

委員
その結果がこの数字?
そうであれば、締め付け厳しくしないと。

委員
保険証は滞納者にも届くのか?



11月~10月
未納が続いたら次の11月の保険証は短期のもの(半年もの)

委員
未納の人に保険証送ってたらあきません。
たとえ3万でも払って資格証渡すとかできないのか?



資格証は10割負担。
診療はできるが10割負担。
1年以上未納はそうなる。


委員
もっと学識も先輩もいるから、
一言ずつ意見出してもらったらどうですか?



今後も収納率を向上するために勤めていくが、
一つには国保財政全体の中で収入よりも支出が多いから赤字。

6Pの収入を見ると保険料収入は歳入の18%
だから、収納率が向上したところで影響が大きくない。
収納率の向上だけで赤字を赤字を解消できない。

広域化までの赤字解消については、
支出を減らす。不正な請求の適正化を図る。
支出の伸びを減らす。
一般会計の繰り出しも活用しながら解消してくださいと話をいただいている。


委員長
P10お金の流れ。
一般会計、ほかの保険からの繰入、国からの繰入など
全体の中で成り立っている。
収納率の低下は大きな問題だが、
保険全体を収支を維持するためには、
比率から言うと必ずしも大きいわけではない。
だからといって収納率をこのままでいいわけではない。




収入を新たに作るのを検討しないといけない。
補助金。国の方は健康増進の事業、保険者努力につく。
多い時は2億つく。
制度的な保険者努力も勤めている。
コールセンターを設けるとか、ペイジーとかも積み上がって、
補助金につながる。

88.5%の収納率。現年度賦課分。
滞納分もある。かなり差し押さえを行ったり、そういう努力で滞納繰越分の収納率はあがっている。
1年過ぎたらOKにならないように。


委員長
滞納分の収納率もデータも必要。
みなさんの疑問も少しは解消される。


次回以降。


委員
特定検診は伸びてきて、32.5%
保健指導は9.6%

保健指導を受けると医療費が安くなる。
というデータが出ているようです。

保健指導は地味で効率の上がらない仕事かもしれないが、
10%いかないのは低い。
あがっていくために何かしているのか?

P11セット検診はどれだけ広報されているのか?



保健指導の実施率。
終了するまでに時間がかかる。

H26の数値は途中の数値。
なかなかハードルが高いのかもしれない。



セット検診については
昨年初めてご協力いただいてやった。
1日だけ。試行。

秋から広報で、医療機関にも協力頂き、9機関。
広報頑張ります!


委員長
医療費を抑えるということで歳出を抑える。


特定検診は生活習慣病を予防するための検診。
H20。各医療保険者に義務付けられた。
どこの市町村国保、社会保険も。40歳以上。
枚方市国保も取り組んでいるが、
H25からがん検診が入っていないので、
保健センターの業務として位置づけられている。
がんの予防も医療費にとって大きなインパクトのある数字なので、
大腸がん検診を、国保の保険事業の予算の中でやった。
大腸がん検診の受診率は上がってきている。
統計取る中で初期なら数百万の医療費で収まる。
重症化すると転移するし、ひとり数千万円の医療費。
医療保険制度には上限制度がないので、一人に何千万も何億も。

がん検診の受信啓発にも取り組んでいきたい。

委員
社会保険労務士やっている

医療費下げるのは大事、よろしくお願いいたします。
増えてくるばっかり、ジェネリック。
厚労省を中心に推進してますが、
諸外国先進国、アメリカカナダイギリスドイツは60~80%
日本は50%とか26%とか。

ジェネリックによっても高い安いある。
枚方国保として推進、対策は?

協会けんぽでは
ジェネリック医薬品希望カードがあって、
薬局で見せるとか。



H22から。
被保険者個人に対して差額通知を行っていうる。
新薬を使った場合とジェネリックに変えた場合の差額。
5年経った。
昨年の年2回差額通知を送っている。
数量ベースで52.82%がジェネリック。

医療費全体で調剤費は年々増加。
一つは入院していたら薬も入院費になる。
外来なら、院外処方なので、薬は分かれてくる。
がんの患者が増えていて長期間入院で治療だったのものが、
短期間で退院して、あとは外来で院外処方になっているのが多くなっている。
がん対策のジェネリックがないので、それも影響して、
調剤費が年々増加。



委員
まずは被保険者のジェネリックの認識。
色々な考え方もあると思うので、
認識を深めるような広報活動もお願いします。


ジェネリックの件、
10月に11月からの保険証送付する際にも、
国保の手引きがあって、一番裏面がジェネリック希望カードつけている!

委員
薬剤師会から言うと、
薬局にカードおいてるから、
それ見せたらOK.

ジェネリックに変える場合、
ドクターの方もいろんな考えがあるから
相談してから。
ジェネリックもひとつの処方にたくさんある。
製薬会社からデータもらってるけど、
医者と相談。
薬局で簡単に変えることができる。


委員
薬のことで聞きたいけど、
成分は一緒だが包んだ材料が違うから
効果が違うというような話があったが??

ジェネリックは後発だから臨床試験は少ないから
効果は新薬と開きがあるとのことだが??


委員
溶け方が違う。個人の消化液、吸収の仕方違うから、
同じように使って同じように効果あるとは新薬、ジェネリック変わらないが、
データを見て選んでる。

そのへんやよく薬剤師に聞いてください。

委員
医師会

全般的に医者から。
疑問は正解。
全く同等ではない。
メインの薬剤は一緒だが、一緒の効果が出るわけじゃない。
同じ薬剤でもピンからキリまである。
医師薬剤師と相談しながら。

ジェネリックを使うと半分になるとか言われてるが
ジェネリックはいいことだと思う。

ただ、全く同じではない。


委員
国産のジェネリックは信用できるが。。

委員
ピンからキリ。。。。


委員
世帯数と加入者数、率があるが。




総世帯数も被保険者数も減っている。
所得に対する分と1人辺りと世帯あたりに賦課。


医療費は増えてきてるから世帯が増えたら
保険料は割戻して増えていく。

委員長
人口が減少している中で高齢化率は高い。
世帯数は減らないが、独居老人が増えてくる。
そういう問題が保険料に反映してくる。

医師会、歯科医師会、薬剤師会も含めて議論して。
忌憚ない意見をいただきたい。
今後もよろしくお願いします。


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事務局からの連絡。

10月25日ラポールひらかたにて。
健康医療フェスティバル。
3師会。
社会福祉協議会
枚方市の実行委員会
健康を考えるポスター大会。
夏休みに家族で健康について考える機会に。



ぜひご来場ください。


次回日程は来年2月上旬。
賦課額について。
日程が決まったら改めて連絡。