さて、明日はいよいよ投票日ですね。

期日前投票が増えているので、
すでに投票された方もいるかとは思いますが、
まだ投票をしていない、まただれに投票したらいいのかわからない。
と思われている方に。


職業柄、他の自治体の知人友人にも、
「木村さん、詳しいと思うねんけど
 うちの市だったら、誰に入れたらいいの?」
と聞かれることも多い方だと思います。


私も全ての自治体の議員やその自治体の問題に
精通しているわけではありませんし、
私にとって良いと思うことと、
その方にとって問題だと感じていることが違う場合もあります。


教育に力を入れるべきだ!と思っている人もいれば、
福祉に力を入れるべきだと思っている人もいると思いますので。

ですので、できる限りご自身で選んでいくものだというのが私の考えです。

ということもあり、あくまでも指標の1つですが、
基準になりそうなものをざざっと書きます。


書きますと言っても他のWEBからほとんどひっぱってきています。
基準としてはかなり有効だと思います。


いくつかの基準をひっぱってきておりますが、
途中で読むのがしんどくなった方は最後を見てください。
最後の基準が一番シンプルです。
その分精度までは保証しかねますが。。


良い候補者選び10の基準


01.その候補者は何故、立候補したのか?
 「理念なき行動は暴挙であり、行動なき理論は空虚である」上杉謙信
 議員に当選することは、目的ではなく手段である。
 「何のために立候補したのか?」政治理念やビジョンは明確であるか。
 候補者のマニフェスト・政策ビラ・ホームページ等でチェックしよう。

02.情報収集力はあるか?
 行政や議会の使命は「いかに民意を反映するか」である。
 「有権者の声を市政に反映するのだ!」という姿勢を持っているか。
 常にアンテナを伸ばし、世の中の情勢や先進自治体の政策事例をつかんでいるか。

03.情報発信力&編集力はあるか?
 事実に基づいて収集した情報の中から有意義な情報を分かりやすく精査し、SNSやブログ、ホームページ、会報誌、駅立ち等々で日ごろから定期的に情報発信をしているか。

04.自分のスタイルを確立しているか?
 「私は、みんなの味方です!」とか「市民の皆さんの要望を実現します!」という候補者は疑ってみたほうがよい。税の配当の時代からマイナスの負担を強いられることになった時代にあっては、限られた予算を、どこに割り当てていくのかが問われる。

 その候補者は「高齢者政策の充実をとるのか?子育て政策の充実をとるのか?」究極の選択を迫られた時に、どちらを選ぶ人なのか?「信念を貫くのが先か?当選するのが先か?」「政党に所属しているのか?無所属なのか?」「選挙カーを出すのか?出さないのか?」というのも、ひとつのスタイル。

05.政策型か?情実型か?
 「政策に強い候補者か?人情に厚い候補者か?」政策に強いかどうか判断するには、現職の場合は議会のホームページや図書館や公民館に常設されている議会の議事録を閲覧してみるとよくわかる。

 「人柄や人望があるかないか」を基準に選ぶこともできる。しかし、人柄は候補者本人と個人的なつながりがない限り、なかなか見極めることが難しいが人柄というのは、顔相に出るもの。選挙ポスターの表情を見てインスピレーションで選ぶというのもありかもしれない。

06.自分と近い候補者か?
 政治とは「限られた予算を、どの政策分野に、どれだけ分配するのか?」を決めることなので、有権者起点で考えると、自分が置かれている立場に近い候補者を選ぶのがよい。

 同世代、性別、経歴など。例えば、自分が子育て中なら、子育て中の候補者とか。自分がTwitterをよく使うのなら、Twitterを活用している候補者とか。自分が住んでいる場所に最も近くに住んでいる候補者とか。自分が疑問や課題と感じている政策に熱心に取り組んでいる候補者とか。

07.新人なのか現職なのか?
 新人候補者のメリットは、新入社員と同じで染まっていないこと。経験や実績はないが市民に、より近い感覚を持っている。現職候補のメリットは、これまでの経験や実績と、議会内や役所内に顔が利く。

08.無所属か政党に属しているか否か?
 無所属の場合は、党派や会派のイデオロギーや政策拘束に縛られることがなく、市民起点で自由に発想できる。政党所属の場合は、政策拘束はあるが、組織力を発揮できる。

09.スピード感と行動力があるか?
 これもなかなか見極めるのは困難だが、ホームページ等で連絡先が公表されている場合は、どんな簡単なことでもよいので、候補者にコンタクトしてみるとよいかもしれない。例えば「なぜ立候補を決めたのですか?」とメールやFAX、電話で問い合わせてみる。その時のレスポンスの速さいかんで、その候補者の行動力を見極めることができる。

10.時間に正確か?
 時間を守る人かどうか?は、約束を守る人かどうか?につながる。
 これも候補者と個人的つながりがないと、なかなか見極めるのは難しいかもしれない。



駄目な候補者のパターン!

01.体制や他者を批判したり、評論したりするだけの候補者
 体制や他者を批判したり、評論したりするだけなら誰でもできる。これからの時代は、単に批判をするのではなく、それぞれの立ち位置を尊重しつつ、互いに対話をする機会を増やし、街の課題を明確にして、みんなで一緒に解決策を考えていくことが大事。

 主義主張や方法論が違っていても「自分たちの街を良くしていこう!」という思いで互いに選挙を戦っているという信頼ポイントを置いて、攻撃をし合うのではなく、共感を導き出そうとしているかどうかという姿勢が問われる。

02.「私は市長派です!」という候補者
 執行機関(役所)と議事機関(議会)は二元代表制で、対等・協力の関係にあるが、議員は選挙によって選ばれた市民の代表として、市長をはじめ執行部と対峙(たいじ)しなければならない。にもかかわらず「私は市長派です!」「私は市長を支持しています!」といってみたり、市長と選挙協力をしたり、選挙ポスターやリーフレットに市長とツーショットの写真を載せてしまう候補者。

 市長の力を借りて選挙に当選した議員が、市民の立場にたって、重点政策について執行部と政策論争できるとは思えない。

03.「私が実現しました!」という候補者
 議会は合議制(過半数以上の議員の賛同がなければ、政策実現は不可能)なのに「あそこの歩道橋は、私が提案して設置しました」と、まるで自分ひとりの力で実現してしまったかのごとく、豪語してしまう候補者。

 ちょっとした言い回しの違いだが「私の提案がキッカケとなり実現しました!」といって、事実ベースで、その提案が実現に至った経緯を、丁寧に説明する候補者であれば信頼はできる。

04.自分の街の一般会計予算額を知らない候補者
 「あなたの街の一般会計予算額は?」と聞かれて、即答できない候補者。もしくは、知らなかった場合、素直に無知であることを認めず、適当なことを言って誤魔化す候補者。

05.アウトプットよりもアウトカム
 「私は一般質問を4年間欠かさず行いました」という候補者。これは、一見聞こえは良いが、野球に例えれば「私は毎回、打席に立ちました!」と言っているのと同じである。プロの世界は打席に立った回数だけではなく、打率(成果)で評価されるもの。

 アウトプット(何をしたのか)とアウトカム(どんな成果を出したのか)を履き違えてはいけない。もちろん、一般質問に登壇(打席に立つこと)すらしない候補者という観点もあるが、一般質問は手段のひとつに過ぎない。成果の指標は、一般質問をして「何がどう変化(政策実現)したのか?」。

 一般質問しなくても個別に職員や市長に働きかけることや、討論、決議、条例制定(改正)等々、現状の課題を解決する手段は、いくらでもある。そして、評価基準としては、その議員が提案した課題解決策が、どれほど実現に結びつき「市民福祉の向上」に、どの程度、寄与したのかということのほうが重要である。




ポリタスの方からの「選んではいけないNG候補」の見分け方 5箇条



1つは、ホームページやフェイスブック、ポスターなどで知事や市区町村長、国会議員、地元外の著名人との関係の深さをしきりにアピールする候補者だ。


本人は自分の力を誇示しているつもりかもしれないが、この種のタイプはNGだ。国会議員や首長の手下のような人物に地方議員の本来の役割が果たせるはずがないからだ。


2つめは、自分の手柄話ばかりする人や逆に自分の意見を言わない候補者だ。


そもそも自己愛の強い人は政治家には不向きと考える。「私が、私が」という自己顕示欲の強い人は、住民よりも自分のことを優先してしまうからだ。また、自分の考えがしっかりしていない人は論議の場に加わってはならないと考える。単なる員数要員で終わってしまうのが明らかであるからだ。


3つめは、自分の地元や支持団体、支持者にばかり目を向けている候補者だ。



地域全体のことを顧みず、特定の地域や団体、個人の個別具体的な要求に敏感に対応し、駆けずり回っているような人は避けるべきだ。運動会や新年会、入学式や葬儀といったセレモ二―やイベントにこまめに出席し、そうした写真をホームページやフェイスブックにアップする人もNGだ。そうした活動は議員活動ではなく、顔と名前を売り込む票固め活動ととらえるべきだ。つまり、自分が議員であり続けるために汗を流しているといえる。
現職議員のホームページやフェイスブックをチェックすることで議員の資質が見えてくる。議員活動の中身をきちんと報告している人はOKだ。質問内容や議案への賛否とその理由説明、さらには政務活動費の使途などを明らかにしている議員は、信頼してよいだろう。


4つめのポイントは、選挙公約である。
具体性に乏しく、スローガンやポエムのような公約を掲げている人はNG。逆にあれもこれもとテンコ盛りしている人や政党やどこかのマニフェストのコピー&ぺーストのようなものを載せている人も避けた方が良い。公約や選挙公報を読んでその候補者の思いが伝わってこなかったら、パスすべきだ。
何のために議員になろうとしているかが明確でない人は、選んではいけない。税金の無駄使いにしかならないからだ。
5つめは、自分のビジュアルやイメージを常に意識し、それをアピールするような候補者だ。
「人は見た目が大事」というが、見た目だけで議員を選ぶとトンデモないことになる。これまで散々痛い目にあってきたはずだ。



極論ですが、おときた都議の基準も掲載させていただきます。

一番シンプルな基準です。
1.男性か女性なら、女性の候補を選ぶ
2.現職か新人なら、新人を選ぶ
3.上記が同じ条件なら、より年齢が若い方を


今日のお話しの対象となるのは、

・現状の政治や市政・区政にはもやもやとした不満がある
・なんとなくだけど、変わらなければならないと思っている

という方々です。
現状になんら不満がない、地方議会はこのままでオールOK!
という方は、掲示板を見て一番有名そうな方に入れると思います。

またもちろん、しっかりした議員さんを知っている、応援している新人がいる、
実績がわかっている現職がいるという方は、そちらに投票しますよね。

それでは、「何かを変えたい」と思っているけど投票先が決まらない皆さま

という前提での3つの条件です。

これで選ぶと、今話題となっている議員も選ばれてしまうのですが。。