9月議会の一般質問の内容を順次アップしていきますね。

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下に全文をつけておりますが、
長いので、要旨を書いておきます。

改革改善サイクルとは?

平成24~25年度に実施された
事務事業総点検と同様に、
各事業について受益者負担の公平性の観点から、
税負担でその事業を行うべきかの確認や、
効率的に事業が行われているか、などを観点で
税金が有効に活用されているかを外部の委員からの意見も聞きながら
事業のチェックをしていくものです。



①スケジュールについて確認
→来年度の予算に間に合わせるために急ピッチでしている。



②前回の事務事業総点検でもピックアップされた事業が
 今回もピックアップされている、なぜか?
→再度チェックが必要な事業もある


③最後に公開ヒアリングという場で、
 外部委員と職員とが意見交換をする。
 その場でもっと事業の方向性が決められるように、
 決済権を持つ人が出席すべきだ
(前回は出席している職員では決められないことが多かったですので)
 そうしないのであれば、しっかりとその場の雰囲気を伝えるべきだ。
→その場の雰囲気を伝えるという考え方は重要だと思っている。

④まだまだ意識改革が足りない。
 改革改善評価員会議の委員からも指摘がある。
→市長からも投げかけていく。



要旨としては以上の4点です。



【質問】
改革・改善サイクルについては、
24年度、25年度で実施された
事務事業総点検での結果と課題を踏まえて、
継続的な事務事業の見直しや改善に向け、
今年度から取り組まれております。

前身である事務事業総点検の時も
できる限り傍聴をさせていただいておりました。

今回の改革改善評価員会議についても、
9月3日の評価員会議も含めて、
できる限り傍聴させていただいております。



そこで、まず年間スケジュールについて、お伺いします。


昨年度までに実施された「事務事業総点検」と比較すると、
今回の改革・改善サイクルは、
点検・評価する事業がかなり減ったとはいえ、
今年度は、101の事業を点検・評価するということです。
評価員会議の資料によりますと、

改革・改善サイクルは、5月から10月に実施されるとのことですが、
101事業を半年間で評価するのは非常にタイトなスケジュールだと思いますが、
短く設定している理由を確認の意味も含めてお伺いいたします。


【答弁】
改革・改善サイクルは、自己点検・外部評価を踏まえて、
行政が対応方針を決定しようというもので、
その方針を次年度以降の予算に反映し、
当該事務事業の執行につなげていく流れとしており、
次年度の当初予算編成時期である10月頃までに、
対応案を出していく必要があることから、
このような年間スケジュールとしております。


なお、過密なスケジュールではございますが、
2年に亘って実施した事務事業総点検における課題を踏まえ、
点検・評価に支障の生じないよう、事業数は100事業程度としました。
また、評価の実施回数についても、
3次評価までとしていたものを2次評価とするなど、
選定事業に対する評価員の理解を深めるための時間を確保することを意識して、
制度設計を行ったものでございます。


【再質問】
今回、改革・改善サイクルでは、
最終的に10事業が選定されましたが、
この中には、前年度、前々年度に事務事業総点検で選定された事業と
同じものが含まれています。


どのくらいの事業が重複しているのですか。
また、なぜ同じ事業が挙げられたとお考えですか、見解をお伺いします。



【再答弁】

今年度の改革・改善サイクルにおける評価において、
最終評価の対象となった10事業のうち、2事業が
事務事業総点検の最重点棚卸し事業となっていたものでございます。

事業が重複して挙げられた理由としましては、
外部評価員それぞれのお考えを集約した結果によるところであり、
今後、2次点検・評価対象事業の公開ヒアリングの場でも
明らかになっていくことと考えておりますが、
『受益者負担の公平性の観点から、税負担でその事業を行うべきかの再度の確認』や、
『事務事業総点検での点検・評価の結果、最終的に選定した事業が
 どのような方向となっているかの確認』、
『今後の方向性を「改善」としている場合でも、一度の改善で終わることなく、
 行革意識を持って継続的な改善を進めることの必要性』などに
評価員が着目された結果ではないかと考えております。


【再質問】
同じ事業がまた選ばれているということは
担当課においては重く埋め止めていただきたいと思います。


また、改革・改善サイクルにおいて2次点検・評価に選定された10事業は、
今後公開ヒアリングが実施されるとのことです。


基本的なやり方としては
事務事業総点検の際の公開ヒアリングと同様の手法を取られると思いますが、
その時に感じた問題点を踏まえて、
今回の改革改善評価員会議ではぜひやり方を
改善していただきたいと思っている部分について質問をいたします。


公開ヒアリングの問題点は2つあると感じました。

1つは裁量権の問題です。
もちろん、あくまでもヒアリングということで、
その場で廃止を決めるものでもない部分もあろうかと思いますし、
その場で即決できない気持ちやも一定理解をいたしますが、
公開ヒアリング時に職員の答弁が曖昧であると感じました。

これは担当として、対象の事業について何か思うことがあっても、
課長クラスでは事業の方向性を含めた発言の是非の判断が
できないからではないかと感じます。


2つめは、その場の温度感がうまく伝わっていないことです。
裁量が無いのであれば上長にしっかりと内容を伝えて
事業の方向性について相談していただきたいのです。

しかし、それなりに評価員の方から強めの意見が出ているにもかかわらず、
今後の改善になかなか繋がらない。
傍聴している人間からすると
「ここまで指摘されているのに本当に部内に伝わってるのだろうか、
もしかしたら上司に報告するときには対した意見はなかったと伝えているのでは」
と感じずにはいられません。


そこで、この2つの問題を解消するために、
この公開ヒアリングには、市民にとってのわかりやすさの観点から、
部長クラスのようなある程度、事業の方向性について
決断できる職員の方に出席していただきたいと考えています。

また、スピード感を持って事務事業の改革・改善を進めていくためには、
外部評価員からの評価や指摘事項について、
対象事業に関わる職員全員が現場の温度感や、
しっかりと評価員の言葉の真意を捉えることが必要ではないかと思います。

この点について見解を伺います。


【再答弁】
公開ヒアリングは、評価員が事業内容と行政の考え方に対する理解を
深めるために実施するものとしている一方で、
所管課が事業に対する外部評価員の意見を直接伺う機会と捉えております。

また、改革・改善サイクルの目的のひとつである
『職員の改善・見直しに係る意識改革の推進』に寄与するためにも、
課長を中心とした職員で公開ヒアリングに取り組むことを基本としています。

また、評価員から評価やご指摘いただいたことについて、
対象事業に関わる職員全員が評価員のおっしゃられた真意や温度感を理解して、
事務事業の改革・改善に繋げていくことは大変重要であると考えております。



【再質問】
ぜひとも、対象事業に関わる職員は、
可能な限り公開ヒアリングへ出席していただきたいと思います。

また、出席できなかった場合でも
現場の温度感を伝えられるような手法について、
ご検討いただくよう要望します。



それでは、改革・改善サイクルの取り組みについて最後の質問をいたします。

これまでの評価員会議で3名の評価員の方々の意見に、
「職員の皆さんには、全員が行革担当として、
どういうふうに考えていくのかという気持ちを持って、いろいろ対応していただきたい」
という趣旨の発言があったと記憶しています。

私も、職員全員が行革を担っている意識を持つということは、
市政の改革・改善を進めるうえで大変重要であると思っておりますし、
このような発言が出るということは
まだまだ職員の意識改革がなされていないからであると思いますが、
この評価員の意見に対して市長に見解を伺います。

【市長答弁】
改革・改善サイクルの外部評価員から
ご意見をいただいた議員お示しの内容については、
今後、より市民満足度の高い行政サービスを展開していくためには、
欠かすことのできない職員としての意識であると認識しています。

他にも評価員からは
「未来の子どもたちのためにも、宿題(課題)を先取りし、
 片付けていく気持ちが重要」とのコメントもいただいております。


本市の人材育成基本方針においても、現状に満足することなく、
常に問題意識を持ち何事にも積極的に挑戦する、
「自ら考え行動する職員」を、めざすべき職員像の一つに掲げております。


私としましては、これまでも機を捉えて
職員に投げかけてきたところでありますが、
今後も、このような目的・問題意識、改革意識を持った
職員の育成に努めてまいります。

【最後の意見要望】
これまでも、事務事業総点検の調書をチェックしておりましたが、
残念ながらまだまだ職員の意識改革がなされているとは思えません。


また、評価員の方からも、このたび
「全員が行革担当職員になったつもりで」や
「未来の子供たちのために課題を先取りして片付けないといけない」
とも言っておられますし、

前進の総点検の際には
「気持ちが萎えそうが頑張ります」や
「改善が少なくて無力感を感じます」というコメントもあったくらいです。

ぜひとも意識を変えて、来年度の予算に反映できるように
取り組んでいただくよう要望しておきます。