今日の夜は表題の通りの勉強会に参加しておりました。
クリエイティブコモンズライセンスをどう使い分けていくか、
またオープンにしたデータの取り扱いをどうしていくか、
どういうデータからオープン化していくかについて、
今回の研修でヒントがもらえたような気がします。
平成25年12月議会と
平成26年6月議会とで
質問をしています。
また機を見て質問をしてまいります。
この勉強会には議員志望の後輩も誘って参加しましたので、
その後夕食を食べながら意見交換。
意見交換というか、予定していた時刻をこえて
相当真剣な議論をいたしました。
==
以下が研修の内容です。
オープンデータ化の価値とは?
・誰でも使える
・用途も限定しない
・改変も可
なんでも使えるが一定制限↓
・クレジット表示が利用の条件になっているのはアリ
・元の作品と同じようなライセンスを改変作品にも
採用することが利用の条件になっているのもアリ
広い捉え方をすると、
資源の利用屋物事の決定などのプロセスに関する
権利や影響力を広い範囲に提供すること
・市民参加型のまちづくり
・無料素材を提供すること
オープンデータの価値
・経済効果
・政府・政策の改善
・民主主義の高度化
経済効果の例
・truck-o-meter(NZ)
トラックの量が景気の先行指標
・Mastodon C他(UK)
血圧に関する医薬品処方データを分析し、
ジェネリック医薬品を処方しても良いはずの場面で、
先発医薬品を処方している、
→仮に半分ジェネリックにしたら
年間数十億円の節約の余地を発見。
・The Climete Corporation(US)
農家向け保険を提供。
土壌データ、気象データなどを多数の政府機関から取得・活用している。
データを取り込んで商品開発と気象災害が発生した時に自動支払い。
→モンサントという国産食品コングロマリットが買収した。
・iTriage(US)
病状とその原因、近隣の診療所、その評判や
ERの待ち時間などの情報を携帯アプリで提供
・OpenDataSoft(FR)
B2B系サービス。
オープンデータ用のポータルサイトを開設できるSaaS。
社内用のデータ閲覧サイトも作ることができる。
米国Govlabでオープンデータをビジネスの中核に据えた事業を500件収集。
色々と使われていることを示唆。
情報の入手コストが下がる。
→判断の高度化が可能になる。
公開されたデータを分析することで
無駄遣いの発見削減、隠れたニーズの発見などなど。
■効果の1つとして民主主義の高度化
腐敗防止・発見
政策決定への市民の理解、意見形成、参加のためのデータベース
行政サービスの大体や保管による、民間主導の問題解決。
→SpendingMoney
→AEDの設置場所がわかるアプリ(AEDSOS)
→ジャーナリストがケニアの小学校でのドロップアウト率とトイレの予算の相姦を発見。
取材を通じて、トイレの少ない学校で行記が原因でドロップアウトが発生していることを確認・報道。
→街路樹のデータが花粉症コミュニティの居住地・通勤路に活用される。
■オープンデータの狙い
誰でも自由にで気軽に使えるデータ
→それなら使おう
→政府が知らない価値の発見
■オープン化の背景。
通信速度の高速化
データー分析の処理速度のUP
財政難のため、大規模政府事業よりも民間活力に期待。
透明性が政治的に重要視される
ビッグデータの呼び水・補強に。
モバイル機器の普及→アプリ化→判断高度化の余地
※ハッカソンをすると必ずトイレアプリが作られる。
外回りの営業にとっては結構大事とのこと。
■価値創造の起こり方
ODに詳しいハッカーやスタートアップなどが開発し、
フロンティアを切り拓く。
大手企業はその成功事例を見て、参画。
■ライセンス
オープン化の文脈で話題になるのはパグリックライセンス。
(公衆一般への許諾)
⇔特定の相手に対する許諾:相対契約
CCライセンスとかがついていないと、
データを利用することが法的に「著作権侵害」になる場合がある。
日本のOD流通推進コンソーシアムも、
ガイドライン案でCCBY(シーシーバイ),CC0(シーシーゼロ)を推奨。
基本的に6種類
いわゆるオープンライセンスは2種類
CCBY(一番多い)
元の作品と異なる状態で提供しても構わない。
CCBYSA
改変したものを配布する際には元の作品と同様の条件で提供
■非オープンライセンスの是非。
NC(非営利)
ND(改変を認めない)
NCライセンスを廃止する議論もある。
NCの非営利も曖昧。
最初にNC、NDでもっとオープンなライセンスにしていく場合もあるので、
最初の一歩としてあってもいいのか?
■Qそもそもデータは著作権か?
A場合による。
思想や感情の創作的な表現かどうか?
事実情報でも取捨選択で創作していたら著作物。
■データについてどう許諾するか。
一律にCCBYライセンスを採用する。
→そもそも著作物じゃないものも、
元ネタを表示しておくべきか。
かえって利用が滞るのでは。
政府が判断する
→手間がかかりすぎる。
基本CCBYだけど、著作物性のないものは
BYは無視してください。
という運用になるかもしれない。
■データベース権について
DBについて、欧州の法律で著作権的な権利を認める。
権利者の許諾なしにDBを使うと法律違反になる(欧州)
Qデータを受け取るがわからすると、
公開する側に公序良俗に反しないというのをどう証明していくか?
→A難しい。
免責を入れて、ヘッジしていく。
メディア、政治家の理解を得る。
「政府が加担した」という論調にならないようにする。
オピニオンリーダーからの発信。
インフラだから犯罪者が道路を使って
逃げても道路が悪いにはならない。
データもそういう位置づけという認識になっていくしかない。
著作者人格権に反することは
BYから外れる。
政府が望まない使い方をするときは
「クレジット表示を使うのをやめてください」
ということができる。
クリエイティブコモンズライセンスをどう使い分けていくか、
またオープンにしたデータの取り扱いをどうしていくか、
どういうデータからオープン化していくかについて、
今回の研修でヒントがもらえたような気がします。
平成25年12月議会と
平成26年6月議会とで
質問をしています。
また機を見て質問をしてまいります。
この勉強会には議員志望の後輩も誘って参加しましたので、
その後夕食を食べながら意見交換。
意見交換というか、予定していた時刻をこえて
相当真剣な議論をいたしました。
==
以下が研修の内容です。
オープンデータ化の価値とは?
・誰でも使える
・用途も限定しない
・改変も可
なんでも使えるが一定制限↓
・クレジット表示が利用の条件になっているのはアリ
・元の作品と同じようなライセンスを改変作品にも
採用することが利用の条件になっているのもアリ
広い捉え方をすると、
資源の利用屋物事の決定などのプロセスに関する
権利や影響力を広い範囲に提供すること
・市民参加型のまちづくり
・無料素材を提供すること
オープンデータの価値
・経済効果
・政府・政策の改善
・民主主義の高度化
経済効果の例
・truck-o-meter(NZ)
トラックの量が景気の先行指標
・Mastodon C他(UK)
血圧に関する医薬品処方データを分析し、
ジェネリック医薬品を処方しても良いはずの場面で、
先発医薬品を処方している、
→仮に半分ジェネリックにしたら
年間数十億円の節約の余地を発見。
・The Climete Corporation(US)
農家向け保険を提供。
土壌データ、気象データなどを多数の政府機関から取得・活用している。
データを取り込んで商品開発と気象災害が発生した時に自動支払い。
→モンサントという国産食品コングロマリットが買収した。
・iTriage(US)
病状とその原因、近隣の診療所、その評判や
ERの待ち時間などの情報を携帯アプリで提供
・OpenDataSoft(FR)
B2B系サービス。
オープンデータ用のポータルサイトを開設できるSaaS。
社内用のデータ閲覧サイトも作ることができる。
米国Govlabでオープンデータをビジネスの中核に据えた事業を500件収集。
色々と使われていることを示唆。
情報の入手コストが下がる。
→判断の高度化が可能になる。
公開されたデータを分析することで
無駄遣いの発見削減、隠れたニーズの発見などなど。
■効果の1つとして民主主義の高度化
腐敗防止・発見
政策決定への市民の理解、意見形成、参加のためのデータベース
行政サービスの大体や保管による、民間主導の問題解決。
→SpendingMoney
→AEDの設置場所がわかるアプリ(AEDSOS)
→ジャーナリストがケニアの小学校でのドロップアウト率とトイレの予算の相姦を発見。
取材を通じて、トイレの少ない学校で行記が原因でドロップアウトが発生していることを確認・報道。
→街路樹のデータが花粉症コミュニティの居住地・通勤路に活用される。
■オープンデータの狙い
誰でも自由にで気軽に使えるデータ
→それなら使おう
→政府が知らない価値の発見
■オープン化の背景。
通信速度の高速化
データー分析の処理速度のUP
財政難のため、大規模政府事業よりも民間活力に期待。
透明性が政治的に重要視される
ビッグデータの呼び水・補強に。
モバイル機器の普及→アプリ化→判断高度化の余地
※ハッカソンをすると必ずトイレアプリが作られる。
外回りの営業にとっては結構大事とのこと。
■価値創造の起こり方
ODに詳しいハッカーやスタートアップなどが開発し、
フロンティアを切り拓く。
大手企業はその成功事例を見て、参画。
■ライセンス
オープン化の文脈で話題になるのはパグリックライセンス。
(公衆一般への許諾)
⇔特定の相手に対する許諾:相対契約
CCライセンスとかがついていないと、
データを利用することが法的に「著作権侵害」になる場合がある。
日本のOD流通推進コンソーシアムも、
ガイドライン案でCCBY(シーシーバイ),CC0(シーシーゼロ)を推奨。
基本的に6種類
いわゆるオープンライセンスは2種類
CCBY(一番多い)
元の作品と異なる状態で提供しても構わない。
CCBYSA
改変したものを配布する際には元の作品と同様の条件で提供
■非オープンライセンスの是非。
NC(非営利)
ND(改変を認めない)
NCライセンスを廃止する議論もある。
NCの非営利も曖昧。
最初にNC、NDでもっとオープンなライセンスにしていく場合もあるので、
最初の一歩としてあってもいいのか?
■Qそもそもデータは著作権か?
A場合による。
思想や感情の創作的な表現かどうか?
事実情報でも取捨選択で創作していたら著作物。
■データについてどう許諾するか。
一律にCCBYライセンスを採用する。
→そもそも著作物じゃないものも、
元ネタを表示しておくべきか。
かえって利用が滞るのでは。
政府が判断する
→手間がかかりすぎる。
基本CCBYだけど、著作物性のないものは
BYは無視してください。
という運用になるかもしれない。
■データベース権について
DBについて、欧州の法律で著作権的な権利を認める。
権利者の許諾なしにDBを使うと法律違反になる(欧州)
Qデータを受け取るがわからすると、
公開する側に公序良俗に反しないというのをどう証明していくか?
→A難しい。
免責を入れて、ヘッジしていく。
メディア、政治家の理解を得る。
「政府が加担した」という論調にならないようにする。
オピニオンリーダーからの発信。
インフラだから犯罪者が道路を使って
逃げても道路が悪いにはならない。
データもそういう位置づけという認識になっていくしかない。
著作者人格権に反することは
BYから外れる。
政府が望まない使い方をするときは
「クレジット表示を使うのをやめてください」
ということができる。