以前に比べて目標が低すぎないか?

このような目標をそのまま立て続けていていいのか?

という趣旨で質問をしております。

事業の中身が良い悪いはあろうかと思うのですが、

本来の事業の目的と目標数値の整合性が感じられない内容です。



事業開始から年数が経ち、
事業仕分けなどの外部からも指摘があり、
市としてもこの事業を通じて何を実現したいのかが
わからなくなってきているような気がします。


・文化観光課
子ども芸術文化育成補助事業

【質問】

予算説明書の133ページの子ども芸術文化育成支援事業経費について伺います。
この事業の補助金を60万円計上されています。

平成22年度以前の補助申請件数は10件を越える年も多数あったようですが、
近年では申請件数が2,3件となっているようです。


また、支援件数も現在のように2件を限度とするものではなかったようですが、
これほど件数が少なくなった理由をお聞かせください。





【答弁】

平成22年に本市で実施しました事業仕分けにおきまして、
本制度についても仕分けが行われ、
「支援内容を見直すべきである」という指摘を受けました。


この指摘を踏まえ、平成23年度事業より、
同一申請者の連続する年度での補助制限や2分の1の補助率の設定、

施設確保の回数設定、支援対象件数の上限設定など補助要件の見直しを行いました。
こうした見直しにより、申請件数が減少したものと考えています。



【質問】

減少した理由については理解をいたしました。
事務事業実績測定においては、
子ども芸術文化育成支援事業は、


育成支援事業と育成支援補助事業に分かれていますが、
成果指標も目標値も同一であり、評価シートを

わざわざ2つに分ける必要があるのでしょうか。





【答弁】

評価シートは事務事業実績測定の内容に沿って作成しているもので、
補助金については別途、事務事業を作成する必要があります。


このため補助金交付を中心とする補助事業と対象事業を審査するための
支援事業の2つの似かよった事業となっています。

今後、調書作成において、それぞれの事業の内容が明確になるよう
整理したいと考えています。


【質問】

当事業の申請事業数の目標が2件というのは、
余りにも少ないのではないですか。
広く子どもたちの参加を促す事業であるなら、

参加者数などを目標値とするか、事業の見直しも必要ではないでしょうか。





【答弁】

事業者や市民団体などと連携し、
子どもが文化芸術に触れる機会を提供することは
重要と考えており、今後、本事業のあり方についても
検討していきたいと考えています。





【意見要望】

この事業については、事業仕分けの案件に上がったから
というのもあると思いますが、

市としての姿勢が決まっていないのではないかと思います。
支援内容を縮小し、

結果として事業数が減ってしまっております。

私は、行政が、子どもたちが文化芸術に触れる機会を
増やすためにお金を出すのではなく、

会場確保や広報部分での役割を果たすことに関しては一定理解ができます。

たくさん事業を実施してもらうが、直接経費はかからない、増えない、
というのが理想だと思います。そのために、なぜ事業申請が減ったのかという

分析をすること、また、現在の支援事業は、
補助金・会場確保・広報の3つが

セットとなっておりますが、このメニューにとらわれることなく、補助金は支出しないが、

会場確保と広報はあるというメニューを作ることも含めて、
直接経費は増えないが、
申請のハードルを下げ、より利用しやすい事業となるための議論を

していただくことを
要望いたします。

そして、これはあくまでも一例であると思いますが、
こういった課題もある中で、文化芸術条例だけを

作ればいいというものではありません。

中身の議論がないまま、何が何でも早く条例を作る、
という姿勢ではなく、


条例を作る前にこのような課題整理を
しっかりとされることも要望しておきます。