つづきまして、
メリハリのある人事給与制度についてです。



この質問は


【課題】
課長よりも給料が高い課長代理や
課長代理よりも給料が高い係長

などの給料の逆転現象を解消すること



(お金が全てとは言いませんが)
逆転現象の結果
管理職昇級試験への受験率
現在非常に低くなっている




ということに対して

【原因】

給料表自体が逆転現象を
生じやすい構造となっている。


【提案】
重なりの少ない給料表に改善してはどうか。





結果として、
職務職責に応じた給与制度が構築され、
各役職での給与の逆転をなくなる。

また、
それにより、昇格実感がでること。
管理職への昇格試験の受験率向上を目指す。



というところが要旨です。


初めての質問ですので、
なかなかいい答弁が出てきませんが、
引き続き質問をし続けてまいります。


図にすると
給与現状.png
現在の状態。

です。
3~5級の部分で重なりがかなりありますね。

※軸の最小値を100,000にしています。
単位は給料月額の円です。




給与1.png
職務職責に完全に応じた状態。

※実際の給料月額を入れていないイメージ図です。

UPorOUTのようになってしまいますので
流石にここまでは・・
ともなろうかと思います。



しかしながら、
このような状態の
給与2.png
各級の重なりはあろうとも、
重なる領域の方が少ない状態であるべきではないでしょうか。

うまく表現できてるかな。。

※同じく実際の給料月額を入れていないイメージ図です。


民間の企業においても、
重なりがある企業もあろうかと思いますが、
どの程度になっているのでしょうか。




=====


【質問】


職務職責に応じた給与制度を考えた際に、
これまでも、
議会から管理職よりも、非管理職の方が、
給料が高くなるという逆転現象
について指摘がありました。


給料表にもその原因があるのではないかと考えております。

現在、本市の行政職給料表については、
職務に応じて、1から8級までの級があると存じます。

そこでまず、各級に対応する職務と、
各級における在職者が適用を受ける
最低の号給及び給料月額と、最高の号給及び給料月額をお伺いします。




【答弁】
1級(係員)
17号給の155,700円から69号給の226,900円


2級(係員)
14号給の208,900円から157号給の318,200円

3級(主任)
1号給の222,900円から225号給の402,300円


4級(係長)
3号給の266,000円から121号給の405,800円

5級(課長代理)
8号給の305,100円から109号給の416,200円


6級(次長、課長)
1号給の366,200円から61号給の456,200円

7級(部長級)
3号給の418,000円から45号給の478,200円

8級(理事)
1号給の464,600円から21号給の516,500円



↑わかりやすく箇条書きにしました。
実際はてにをがついており、丁寧な答弁になっています。



【再質問】
職員の給料について、各級の最高の号給と給料額などをお聞きしましたが、

主任である3級で
最も高い給料額が402,300円、


係長級である4級は405,800円、


一方、管理職である課長代理の5級の
最高は416,200円となっており、


最高号給の給料額の比較では、
わずか1万数千円程度しか差がありません。

(課長代理には管理職手当が月額4.5万円でますが、
 係長であれば残業代が出ますので実質ほぼ差がありません。
 残業代は正当に支払われるべきですが、
 管理職の方も同じくらい残業しています)



そこでお聞きしますが、


現在の給料表がどのような経過で導入されたのか
また、他市の給料表などを拝見すると上限が最大でも125号給となっています。

しかし、枚方市においては、各級、
特に3級については225号給となぜそのような大きな号給なのかをお尋ねします。


【答弁】
現在の給料表は、
平成18年度に行われた給与構造の見直しによる
国家公務員の給料表の改定に準じて導入したものです。


この給与構造の見直しは、
それまでの年功的な給与上昇を抑制し、
職務の級間の水準の重なりを縮減することで、
職務・職責に応じた給料構造の転換を図ることを
趣旨のひとつとして行われた
もの。


本市においても、
当時、係長級と主任級の両方が在級していた3級について、
職務職責に応じて主任を3級、
係長を4級としたことなどに伴い、
の号給において大幅に給料額が減額となることから、
これを緩和するため一定の号給を設けたものです。




【再質問】

 平成18年の給与構造見直しによって現在の給料表となり、
構造見直しは、
職務の級間の水準の重なりの縮減も趣旨のひとつということですが、
先に伺った各級の最高号給の給料では、
主任よりも低い給料額の係長や、
係長よりも低い給料額の課長代理が数多くいると思われ、

重なりの縮減が十分になされているとは思えません



職務の級が上がることで、
当然、責任もより重いものとなると思われます。


昇格した職員が処遇面においてその実感を得ることで、
モチベーションの向上に繋がるといった面もあると思います。


お金が全てとは言いませんが、
職務・職責に応じた給与制度の観点から、
更なる重なりの縮減を図るなどの措置を講じていく必要があると思います。

このことについて、どのようにお考えかお聞きします。


【答弁】
現在の各級における上位号給は、
あくまで給与構造見直し前に高号給の適用を受けていた職員に対してのみ適用する、
「経過措置」として設けている。


今後は退職や昇格により、対象者は減少していくことから、
各号給の重なりが少ない、職務・職責に応じた給与制度の趣旨に
沿ったものとなっていくと考えているところです



しかし、職員のモチベーションの維持・向上といった観点から、
職務・職責に応じたメリハリのある給与制度となるよう、
引き続き制度検証に努めてまいります。



【意見要望】
これまでの経過があるのだと思いますが、
経過措置がはっきり言って、長すぎると思います。


引き続き制度検証に努めていくとのことですので、
ぜひお願いしたいところです。


私としては、給料表の号給という観点では初めて取り上げた内容ですので、
また機を改めて質問をさせていただきます。