この記事はインターン生による
活動報告です。


日々の活動、感じたことを
書いております。
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【はじめに】
 はじめまして!インターン生の川崎と申します!

 わたくし普段はブログというものを書く習慣がありません。
ですがインターン活動中インターン生がどんなことをしているのか、
またはどんなことを感じたのかをぜひ知りたいとの要望があったらしいので、
インターン活動中は木村議員のブログをお借りして活動内容を報告したいと思います。

【本題】
 今回の報告内容は富山市が取り組んでいるコンパクトシティとはどのようなものか、
またコンパクトシティ取り組みにより街がどのような状態になっているかを視察しに行ったお話。

<コンパクトシティとは>
 「都市計画や街づくりの理念、あり方を示す概念。
住宅、職場、店舗、病院など、生活に必要な機能を中心部に集めることで、
マイカーに頼らず、公共交通機関や徒歩で暮らせる街にする。
新興住宅地や大型店を郊外につくる開発パターンが、
「シャッター通り」をつくり、
自動車を持たない高齢者を孤立させている現状を見直す試みで、
上下水道や道路などのコストを抑える効果もある。」

 要するに住民に必要なサービスを街の中心に集めて、住民もその近場に住まわせる。
(もちろん強制ではなく、たとえば中心部でイベントをたくさん行い、
中心部を賑わいづかせ、そこへ住民を誘導するなどの方法を取っている)
そうすることにより、中心部に集まった住民のコミュニティを活性化させ、
近年言われているお年寄りの孤独死問題を減らす。
また中心部に人が集まることにより、
住民へ効率的にサービスを提供できるようになり、
コストが削減できるという街づくり構想です。

富山市は、OECD(経済開発協力機構)が世界各国を調査し、
とりまとめた「コンパクトシティ報告書」において、
コンパクトシティの先進都市として、世界5都市のうちの1つに挙げられてます。
〔メルボルン、バンクーバー、パリ、ポートランド、富山市


【一番驚いたこと】
富山市には路面電車が市をぐるっと一周する環状線があるんです!


↑青い線が富山市環状線
出典:Wikipedia富山地方鉄道富山市内軌道線

市の中心部へ入るとそこには環状線が走っており、
どこでも気楽に行ける仕組みになってます!(20分ほどで一周できる)

これは面白い!ついつい無駄に一周してしまいました。
これが積極的に外へ出たくなる街づくりなのだと実感しました。
高齢者の外出率が伸びるわけですね。

【課題と意見】
 人を中心部へ集め、街のにぎわいを取り戻すためのコンパクトシティですが、
肝心の中心部にある商店街が依然シャッター街のままでした。
富山市の資料(2012年)によると、中心市街地の歩行者数は
平成18年から平成23年で56.2%も増加したとあります。

出典:コンパクトシティ戦略による富山市型都市経営の構築

しかしながらその中心市街地の歩行者数の増加は、
中心部にある商店街の潤いに上手く貢献しきれてないのではないかと思います。
もちろんコンパクトシティに取り組む前と比べたらいくらか改善されたのかもしれません。
しかしコンパクトシティに取り組んで8年でこの状態では活気づくのにあと何年かかるのか、
という疑念を持ったというのが正直な感想です。

 とは言ったものの、一方で少子高齢化や都市化が進む現在、
何の対策もしなければ地方が緩やかな衰退に向かっていくのは火を見るより明らか。
無責任な意見かもしれませんが、
富山市が現状を打破すべくコンパクトシティに取り組むことはそれだけで高く評価できるし、
富山市の取り組みが成功すればそれは地方の希望となるでしょう。

今後の富山市の行く末を見守りたいと思います。

以上で今回の報告を終わります。