みなさま

こんにちは

木村亮太です。

15日の午後は大阪府市議会議員研修会でした。


枚方市議会議員木村亮太公式ブログ


講演内容は
自治体における民主主義の課題と議会の役割

講師は辻山幸宣氏です。

今議会改革が叫ばれる中、
コストカットが優先されるが、
議会の成り立ちを考えると
議会費(議員への報酬など)は自治体予算の1%にも満たない。
議会費は民主主義の経費と思ってほしい。


しっかりとそのまちにとって、あるべき議会のあり方から
議論をしていく必要がある。

議会は共同の意思をつくるための議事機関である。



上記のような言葉が印象的でした。



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あいさつや言葉の交わし合いが共助につながる。

閉塞感、未来への不安がある時に、
改革が色づいてみえる。

つまづいた内閣が苦し紛れに制度改革をすることは
道州制の危機

成果への説明が必要でなくなる。



法律上は議会は3人で良い。

立候補者が定数に満たなさそうなので、
定数を少なくして、全員無投票当選
定数を変えなかったら再選挙になっていたところ。

議員のなり手をなんとかつないで欲しい。

総務省の事務官
地方議会のあり方に関する研究会

なぜ国の官庁が地方議会のことを議論するのか。

団体意思の決定の中核にある。
議会が適切に審議を行い、必要な議決を行わなければ、
地方公共団体の行政を停滞してしまうことになる。

にも関わらず
住民の関心は議会よりも執行機関側に向けられ
議会が住民の信頼を十分に得ているとは言い難いのが現状
・議員構成が多様な民意を反映するものとなっていない。
・住民参加の取り組みが遅れている
・行政改革や公金支出への監視が十分でない。
・定数が多い
・報酬が高い
何をもって??


議会傍聴に人が来ないのは危機?
十分に信頼されている。
生活に関係ない。
と思っているので来ない。
毎日来る方が異常事態。

本当に問題と思った時は市役所に来る
議会には来ない。

議会への住民参加には疑問視。

議員は信任を得て団体意思を決定しているという役割を担っている。
共同の意思は、特定の人の意思ではない。
まちとして、広く形成される合意形成。

個別の問題の対応になると、共同の意思から離れていく。


市政全般に関して全て信任を得るのは難しい。
一つ一つの政策を掲げて当選している。
それらが共同の意思のかけら。
その意思のかけらをつなぎ合わせて一つにすることが、
住民全体として託したもの。

議員同士の自由討議は
その組み立てのプロセスに必要なもの。

立法機関?議事機関?

国会は立法機関。
地方議会は議事機関

議会の機能に一定の限界を
求める。監視機能のみ。

憲法改正案では議事機関から議決機関に?
役割の限定?

統治構造から検討し、議会のあり方を検討すべきではないのか。
二元代表制をやめる?
議院内閣制?
自治体ことで選べるようにする?

自治体の選挙の仕組みを考え直す?

国の様々な動きに対して、
議会のあり方に関する自発的な研究。

定数の上限に関する規定を撤廃すべきだ、という話があったが
下限に対する設定をすべきだと主張した。



議会と市民の協働の難しさ。
一人一人の意見が違うので合意に至らない。



議員は知識より人柄、信頼

11年末
60団体基本条例
直接対話する機会475議会 30%
議会報告会 258議会 17%
議案の賛否 340議会22%



長岡市、議場が円形と思いきや実際は対面式。

議員間討議220議会 14%
基本条例に書かれているけど実施はまだ少ない。

執行機関にたいして、
議員修正320議会 20%

市議会の役割
長期的視点にたった地域ビジョンの策定者

何が問題か・・
議会の位置と使命

村落の生活3要素
共同事業(公共財の管理)
相互扶助(建て替えなどを力を合わせて)
家族の協力(子供が生まれたらみんなで世話をする、年をとったら子供が親の面倒をみる)
村寄り合いという組織で成り立っていた。
住民の共同意思を形成する(全会一致)

近代になると
働きに行く人ができたので、全員が集まることが厳しくなった。
出不足金でペナルティ。

しかし、どんどん進んで
欠席者の方が多くなってくる。
全員参加の限界


誰かに頼るようになる。
お金を出し合って誰かに頼る。
自治体行政部の誕生
どのようにどれくらいでやるのかを決めるのが村寄り合い=議会

共同意思の決定をどうするか?
全員参加は無理。
総代を選ぶようにする。
そこから区会、町村会
欠席している人も含めて共同意思を決めてもらう。

サービスを受ける側からしたら、アウトプットが大事だが、
どのようなサービスにするのかを決めるのが共同意思。
どこまでを政府がやるのか民間がやるのかを決めるのが共同の意思
それが議会


住民が共同処理していたのができなくなったから、
行政府を作った。

住民の仲間から送り込んで経営をさせているのが議会。
それに引き換え市長は住民でなくてもなれる。(住民票がなくてもOK)

米沢市
明示22年
人口29203
有権者数2248人(男性かつ納税額の制限もあり)
議員数30人
いち議員あたり公民数は75人

2009年
人口89401人
有権者数70155(普通選挙)
議員数24人
いち議員あたり有権者数は2900人

38分の1の代表力。

当時は地主階層のみでこれだけの数

現代のようにニーズが多様化していると
声なき声の多数の声がひろえない。


じゃあ何人がいいのか?
根拠がない。

会津若松市が議論して市民にぶつけた。
住民と話し合えるかどうか。

声なき声を拾えないのであれば、
少数者を代理する議員がいるのでは?




何のために議会が必要なのか。
議会費は1%を切っている。
議会費は民主主義の経費。それがなくなるとどうなるのはを住民に知って欲しい。
しかし、ただ引き上げるだけでは顰蹙を買うので、説明がいる。

必要な議員数、必要な活動量の議論をしなければならない。

今足りなくなっているのは
ドブ板で拾ってくる意思


この地域には一人は必要だという声もある。
一つの真実??
しかし、その地域のテーマだけで行動するのは
高度経済成長時代の議員。
地域に予算をつけて、見返りを求める。

住民と行政の橋渡しをしてきたのが議会。

しかし、それだけだと共同意思の形成を放棄することになる。



50分の1で直接請求できる。
2%の意思で議会の議決を縛ることができない。

2%の意思を全体の意思にするかどうかを議会に委ねている。

住民の気持ちはわかるが、制度とはギャップがある。

小平市投票率が50%を超えなければ開票しません。
結果を公表しろという運動に繋がっている。


片山前知事
拘束型住民投票を入れる
財布をコントロールする機会をつくる(税の賦課徴収等に関する条例の直接投票)

ロス、税金が入ってこなくなったのでロス市警をリストラ
入ってくるものが少なくなったらサービスを減らすのがアメリカの自治


議長会、そういう請求が来たら否決することができないので、
制度自体つくらなかった。

本来は税がなければサービスを切るでもいいが、
議長会は税がなくても変わらぬサービスを提供する
という意志を表明したのも同じ。


立法=条例案を提案することだけじゃない。
行政からでてきたものを吟味して修正する、賛成する、これも立法。

全国的にはまだまだそういう理解がない。
だからこそ、賛否の公表はもっと一般化している。
長岡市は賛否を電子投票している。
個別の賛否はわからない。


最後はグチになるが、理念条例、意味なし条例が横行している。
とのこと。

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枚方市議会議員木村亮太公式ブログ


この日は市役所に戻ってきてから
総務常任委員会の打ち合わせをして、
その後、ドットジェイピーのスタッフと
次期インターンシップの打ち合わせをし、

天の川グルメバルに行きました。