みなさま
こんにちは

木村亮太です。



本日は健康とまちづくりについての勉強会に参加してまいりました。


枚方市議会議員木村亮太公式ブログ



メモにもしていますので、
今回は非常に長いです。


要点としては、
健康づくりのためには
外出の機会を増やす。

そして外出したくなるようなまちづくりを
部署を超えて一体的に実施していくことが大事という内容です。


そして、
富山市の取り組みを市長自らご説明いただきましたが、
すごい進んでいますね。
コンパクトシティということは聞いたことがあったのですが、
そこに様々な施策を組み合わせています。

そして、
しっかりと狙いを持ってまちづくりをし、
また、その効果をちゃんと検証されております。


市長の強いリーダーシップのもと、
施策の選択と集中を言葉だけでなくしっかりされています。


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健康管理
1、出かける機会を持つ。今日いく、今日用がある。
2、体を動かす。歩けるまちづくり
3、ふれあいの場を持つ

運動の継続率、3ヶ月後で半減。1年後に20%くらいに。

どういう運動をするかよりも、
どう続けるかが大事。

死亡の原因
1、高血圧
2、タバコ
3、高血糖、糖尿病
4、運動しない
5、肥満

身体活動量が増えるほど、
死亡率が下がる。
1日1万歩くらい。

死亡の9.4%が身体的不活動
一日30分程度歩けば死亡率が下がる。

通勤手段が車の人に比べると、
歩き、
自転車の人は30%くらい肥満率が下がる。

日本は30分以上を週5日程度不活動の割合が高い。
日本60 世界30%


栄養摂取が減って、
歩数も減って、体重が増えてきている。

活動量が減ってきているトレンド


商店街があるような
地域の方が活動量が多くて健康

時代の変化とともに交通手段の分担率の徒歩比率が下がった。
地方部に行くほど徒歩比率が下がった。


環境要因
商店街が遠すぎる
公共交通機関が不便
歩道が整備されていない
街の景観が魅力的でない
運動する場所がない

生活習慣・行動変容

どんな環境要因が注目されているのか。


目的別歩行時間と環境要因
日常生活における歩行
住居密度
商店街が近い
目的地に最短でいける

散歩ウォーキング
歩道の整備
景観
交通安全


環境整備をいかにして進めるか
多分野の協働が必要
保健
都市計画
教育
農政


多分野協働の鍵
コンパクトシティ

健康は社会が決める要因が高い。
あらゆる政策に健康のことを入れる。


新潟市
公共交通及び自転車で移動しやすく快適に歩けるまちづくり条例


健康増進法で受動喫煙の対策について書き込むことで劇的に変わった。
このように劇的に変えるやり方があるか?

健康のためにはどんな環境が好ましいのかはかなり明らかになっている。
ではどの分野から変えていくのがいいのかは手探り。

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与謝野町での健康な高齢者のQOLに関する現状調査

与謝野町人口2.5万人
高齢者は7013人
高齢化率29.9%日本全体は23%

コミュニティバスが走っている。

サプリメントとモビリティ
77%が処方薬摂取。75歳以上になると83%
23%が日常的にサプリ摂取
27%が関節に効くと思われているもの。グルコサミン・コンドロイチン

経済状況が苦しい方でもサプリメントを摂取している。


公共交通について
バスにアクセス可能な人は13%のみ
52%が週1回以上外出
病院1.3 買い物2.6 趣味2.7


クアハウス(町内にある温泉施設)に行かない理由
自分で運転しない人はが行かない理由として
距離が遠いと答える人が自分で運転する人と比較すると1.5倍くらい。


独居の方の方が関節系サプリメントを摂取している割合が4.4倍

数字が小さいほどニーズが大きい
大きいほど助けられる人が多くなる。
通院や外出の手伝い
災害時の手助けはニーズが助けられる人の2倍くらい。


交通網への満足度は2.12(5段階評価)と高くないが
与謝野町に満足していますか?の質問には
YESが66.7%

モビリティへのふあんから関節に効くと考えられている
サプリを恒常的に摂取している。





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2km以内でも自動車利用が半数
自動車依存が進んでいる。


1週間で目安で23EX

一日54分くらい歩く。

1983年から2000年んにかけても身体活動量が減少している。

公共交通機関を利用している人は
公共交通機関を利用していない人と同じくらいの活動量
車利用者が一気に減る。

中心市街地の方が身体活動量が増える。
郊外化は健康にも影響がありそうである。

いかに歩いて暮らせる環境をつくるか。


1km歩けると思っている人は7~8割いるが、
実際に歩いている人はほとんどいない。

歩ける距離を歩くことで身体活動量を3倍程度増やすことができる。
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人口減少の中でどう活性化させていくか。

公共交通に公費を投入し、
ゆるやかに誘導していく。

居住推奨エリア
補助金をつかってゆるやかに誘導。

全市民の28%から42%にまで上げたい。
2013年に現在で32.2%

人口座標軸にしてマッピングした。
まとまっている部分から重点的に投資していく。

LRTネットワークを完成させた。
JR時代に減り続けていた乗客数が増えた。
沿線人口が増えたわけではないので、
今まで利用しなかった人が利用するようになった。
特に高齢者が利用するようになった。
バリアフリーにして自由に乗り降りできるようにした。

閉じこもりがちだった高齢者に外出支援になった。

沿線とそれ以外で介護の度合いを比較して行きたい。

中心部に1周20分の環状線を整備。
利用の7割は女性。
女性の利用者が4割増えた。
65歳以上の女性の利用者の利用率は65%伸びた。

車よりもLRTで来た方の方が滞在時間も伸びるし、
消費金額も伸びた。

飲食もして帰る。LRTなら昼からビールを飲むこともできる。
アルコールの販売額が増えた。

中心部を魅力的にする。
1400平米
の全天候型の広場。屋根付き。
人が集まりシャワー効果。

公共交通に投資
ゆるやかに誘導
中心部に投資

中心部に公営住宅を立てていく。

1歩あるけば医療費0.0014円節約。
とにかく歩く。それが将来市民の医療費負担を減らす。

中心市街地にくるなら100円というめちゃくちゃ不公平な施策。

10万人中、2.5%の人が毎日公共交通機関を使って外出。
年会費1000円。
1日10万円で2500人の外出を促進している。

町の中心部に統廃合した小学校の跡地に温泉を掘って介護予防センター
32箇所、地域支援センター。
バスツアーで介護予防センター


町中に歩行補助具
無料で使える。

富山大学と地元のアルミメーカーの共同開発。

ICカードで歩行促進。

孫とおでかけ支援事業。
動物園の利用率は13%増加。
入園料は減少したが、
市の施設で移動販売をどんどん呼び込んでいる。
そこが儲かれば経済の活性化につながる。

地域コミュニティ主体の交流空間の整備
街区公園の一部を農園化。
道具は市で用意する。できた野菜は町内で食べて欲しい。
非常にうまく行っている。

花束を買って、路面電車に乗ると無料。
人を動かすのは楽しいおしゃれおいしい




15カ所のコミュニティサイクル

とにかく都心部にでてくれば、
路面電車とサイクルで移動できる。

歩行者が30%増えた。

7つを2つに統合にして、
在籍学生数が増えてきた。

地価が横ばい。落ちない。
固定資産税も落ちない。

OECDのコンパクトシティの先進5都市のうちの一つに選ばれた。
富山、メルボルン、バンクーバー、パリ、ポーランド

健康施策は横串でやっていくべき。

コンパクトシティの先に
健康まちづくりの推進



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安寧の都市ユニット
医学部と工学部が一緒にやっている。

健康寿命をできる限り長くしたい。
健康寿命と寿命のギャップの10年をできる限り短くしたい。

医学も環境が大事。

何か一つを持って全てが変わるかというとそうではない。
色々な取り組みをセットでやっていく。

全部やるといいうのが大事。
分野を超えてやっていく。

まちづくりを単なる施設の配置計画になってはいけない。
いくらインフラを並べてもそこで生活する人のことを忘れてはいけない。

LRTを導入していくにしても、
どのように合意形成をしていったのか。
健康なまちというテーマでくくっていくのか。



一つの事業で一つの効果を求めるのではなく、
複数の効果を求める。意識を変えて行って欲しい。


平均的に予算を使うというのは
右肩上がりの時代にはできたが、今はできる時代ではない。
選択と集中をどう議会に納得してもらうか。
平均平準的ではないことをどう説得するか。

公園に農園を作ることに公園みどり課は反対したが、
法律で禁じられているわけではない。国交省に確認した。



今までの固定観念や仕事の仕方を変えていって欲しい。

都心部に比べると地方部は絶対値で言うと不便ではある。
しかし、地域それぞれの考え方でそれぞれの幸福を考えて行くべき。


地方部と都心部は分けて考える。
地方部においては公共交通にどれだけ公費負担をしていくかを議論していくべき。

このまま行くとどうなっていくのかわかるので、
根本的な議論をしていくべき。

田舎に住んでいると、
車に乗れる年代の時はまだ大丈夫。
車が乗れなくなった瞬間に公共交通の必要性がわかる。



徳島市の場合あらゆる路線バスが赤字
年々路線も減ってきた。
民間委託で経費を削って延命している。
健康という切り口で歩くためにはどうするかと考えると
公共交通を活用する考えに至った。



アメリカのようなところがいいのか
ヨーロッパのようなところがいいのかでいうと、
ヨーロッパの方向性に合意はできると思う。
あとはどうやるか。

公共交通を使って、行く先があるというのが非常に大事。
近畿圏の高齢者を対象としたアンケート
都市部が一番外出する割合が多い。
過疎部が外出する割合が低い。
公共交通を整備するのは手段。
色々なものがあるから人は外出する。
健康だけを目的にしても人は動かない。


健康も生きる目的ではなく手段。


まちの環境(歩道の整備など)が整っていないと楽しくない。






富山は遊び心、絶妙なインセンティブがいい。
市長のリーダーシップによるものなのか、
他の自治体でも良くするためには
どうしたらいいのかをディスカッションしたい。

一つのことを重ねていくのではなく、
様々なことをつなげていく。

富山市の成功事例を深く学んで行きたい。

小さな成功体験を重ねて行くことが大きな成功につながる。
皮膚感覚や直感でやっている部分もあるので、
学術的なアプローチも大事というのも感じる。

全部はできないので、
何を捨てるのかを決断していく。

コンビニやネットの宅配サービスがどんどん充実していくので、
その中で外出支援をする。
最後の1人まで救うような方策は少ないのでとにかく動かしていく。





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