26日の本会議にて、
総務の委員会として議論をしてきた総合文化施設について
の内容を委員長が報告をいたしました。




●意味・意義について

枚方市駅周辺地域については、
昭和30年代の大阪府住宅供給公社枚方団地や
市役所本館の建設から既に40年以上が経過している建物があります。
この地域に総合文化施設が整備されることによって、
民間事業者や地権者などのまちづくりの方向性も具体化し、
まちが活性化してくると考えられることから、
総合文化施設は市駅周辺の整備の起爆剤としての効果が期待できます。

そこで、市駅周辺のにぎわいづくりや活性化を
総合文化施設設置の意味、意義とすることで委員の意見が一致。

このことから、総合文化施設の整備については、
庁舎や市駅前の整備など、全体的なまちづくりを見据えた上で、
一体的かつ具体的に検討を行う必要があり、
この点についても意見が一致。


●選定手法・事業手法について
選定手法、事業手法については、
ともに、民間企業等のアイディアを取り入れることのできる手法を選択すること、
また、選定手法、事業手法以外の論点との整合を図ることで委員の意見が一致。



●運営体制について
運営体制については、直営、指定管理、委託などが考えられますが、
民間活力の導入という観点から、指定管理とすることで委員の意見が一致


●整備等について
現市民会館大ホール、小ホール等のみの機能を備えた単体施設とすることには
立地、管理コストのほか、にぎわい創出の観点からも納得できない
との意見が相次ぎ、それ以外の施設を複合した施設とし、
高度利用を図ることで委員の意見が一致


●財政面について
長期財政の見通しにあるように、
今後、本市の市税収入が大きく回復することは期待できず、
扶助費の増加も予想されることから、
財政状況は明るいものとは言えません。

また、老朽化している庁舎、保育所、
小・中学校などの建て替え費用等も今後必要になるほか、
起債による後年度負担を縮減するためにも、
国庫補助金、ネーミングライツの活用、寄附金の募集など、
あらゆる手法を検討し整備費用を削減すべきとの方向で委員の意見が一致


●その他
現市民会館大ホールの稼働率は71.5%と比較的高い状況にあり、
また、市駅と市民会館の間にあった近鉄百貨店が撤退した状況を鑑みると、
市民会館大ホールと同様の施設を建設するのでは、
にぎわい創出にはつながらないと考えられます。

このことから、そもそも、
にぎわい創出の観点からの調査が必要であるとの意見を初め、
コンサルタント、コンサート等の企画会社、
市駅周辺の商業者、電鉄会社等の企業などに対して、
総合文化施設の在り方についてリサーチを行うべきとの意見が相次ぎ、
この点について委員の意見が一致



以上です。



そして、
先日市長に申し入れに行った時の内容が
委員長のブログにも書いていたので引用させていただきます。


堀井委員長のブログより抜粋

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議会の一常任委員会として調査した結果を報告するのは、直接議会にすればいいのですが、市長の公約である「総合文化施設の整備について」の調査報告であるだけに、それが儀礼的で、しかも直前であったとしても、議会への報告前に「報告内容」を市長に告げておく事こそ、政治家同士の「仁義」だろうし、また、それこそ「人の道」だろうと言う私の勝手な思いですがそれをどのように解釈されるだろぅか?、合わせて、私たち総務常任委員会の正・副委員長にどのように対応して下さるだろうか?と言う事が私の一番の感心事でした。面談(25日)を申し入れたのは当方ですが 、時間を設定されたのは市長側であるにも関わらず、客を待たせて入室して来られても、それの断りもなく、また、私たちの報告内容(行政の考え方だけでなく、委員会の総意を取り入れもらいたい。)を 一定聞き終わるや否や、11月に行政からの計画案(叩き台)を出します。等と言い、内容を吟味する事もなく、聞く耳
ももたれない、正に
独善的な態 度にびっくり仰天すると同時に、私が思っていた通りの市長だなーと言う事があらためて実証されました。
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私は初めてこういった所管事務調査の申し入れをさせていただいたので、
通常はどのようなものかわかりませんが、
市長の対応に若干の違和感があったのは確かです。


議会の意見が軽視されていなければいいのですが。