みなさま
こんにちは木村亮太です。


6月議会一般質問その1です。

非常に長い文章になりましたので、
要点だけまとめますと、

【質問】
以前の報告書にまとめた5つの方法以外に、
生活排水処理経費を抑制する方法はないのか?



【答弁】
部署間を超えて協議して5つの方法以外も検討する。


というような趣旨です。




【前提の情報】


■生活排水処理
・し尿(汲み取り)や浄化槽汚泥:し尿処理→所管:環境保全部○(環境省)
・汚水:下水→所管:上下水道部下水道部(国交省)


■枚方市の状況
・下水道の普及率の上昇や人口減少 により、し尿処理人口は減少。


H33年度には、し尿処理人口=2.2万人程度/40万人(枚方市全体)→市内全域で5%程度

■し尿処理施設の老朽化について
・プラントH24年時点で築年数20年
(構造上長寿命化して28~30年程度)→あと10年程度


維持費の縮減:処理工場のここ数年の維持費下記の通り(3500~4500万)
H24年予算:46,276,000円
H23年予算:45,070,000円
H22年予算:34,794,000円
H21年予算:39,599,000円
→長寿命化するための経費なので、削減はできない。


が、タイミングを逸すると、1年につき3500~4500万の維持補修費が無駄にかかる。
タイミングを逸することなく、次のやり方を考えて決定しないといけない。



現在枚方市は5つの処理方法を考えている。


【1】現在と同じような処理方法の施設を処理量に合わせて小規模で立て変え、処理する案。

費用:総額約30億円、交付金などを除いた、市負担額としては22億円



【2】し尿の希釈だけをする施設をつくり、すでに淀川衛生工場とつながっている
 下水道管から寝屋川北部流域下水道の処理施設:なわて水みらいセンターに放流する案

費用:総額30億円、この方式ではほとんど交付金がないので市負担額としても約30億円。



【3】脱水設備などにより固体と液体を分離した後に希釈して
 寝屋川北部流域下水道の処理場に放流する案

費用:総額24億円、市負担額としては約20億円。



【4】し尿の希釈だけをする施設をつくり、
 淀川左岸流域下水道の処理施設:なぎさ水みらいセンターまで下水道管を敷設して放流する案

 費用:総額19億円、市負担額も同じく19億円。



【5】脱水設備などにより固体と液体を分離した後に希釈して
 淀川左岸流域下水道の処理施設に下水道管を敷設して放流する案

 費用:総額23億円、市負担額としては18億円。


5つのような案が示されていますが、問題が2つあります。

1つ目が、なわて水みらいセンターに放流する場合、
13倍の区域外料金が発生することで放流費用が膨大にかかります。
(大阪府内でも13倍料金がかかるのは珍しい)
→価格の調整をすべき。


2つ目は、場所によっては、下水道管の工事費用が、約3億円かかる。
→下水道管を新たに整備しなくてもいい場所を探すべき。



仮に、
放流費用を13倍ではなく通常価格にすると、
【2】に比べて15億円費用抑制ができ、総額16億円、市負担額は15億円
【3】に比べて5億円の費用抑制ができ、総額19億円、市負担額は15億円

下水道を敷設しなくていい場所に施設整備をした場合、
【4】に比べて3億円費用抑制ができ、総額17億円、市負担額は16億円
【5】に比べて3億円費用抑制ができ、総額20億円、市負担額は15億円


となります。


【質問】
5つの案以外の方法で、もっと効果的、効率的に
生活排水の処理をする方法は考えるべきではないかと思います。

市としての見解をお聞かせください。


【答弁】
5つの処理方法以外の検討につきましては、
今後、他市の状況を参考にしながら、
より効率的・効果的な処理方法を目指して、検討を行っていく。



【再質問】
環境保全部と下水道部が連携して、
公共下水道への放流で必要な処理単価の見直しや、
新たな処理方法に関しましても、
大阪府に対しての働きかけを考えておられるでしょうか。

副市長の意気込みをお聞かせください。


【再答弁】副市長
大阪府との対応につきましては、
環境保全部と下水道部の連携を図りながら、
今後も精力的に対応していきたいと考えております。





この質問作成にあたり、
枚方市役所の担当部署と大阪府職員の方々からの丁寧な説明、
また、先輩議員のご協力、ご尽力をいただきました。

ありがとうございます。


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枚方市議会議員
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