思い出のマーニー

思い出のマーニー
小説で読んだ

最初は不気味で陰鬱な感じであったが
後半怒濤の展開になり
明るさとにぎやかさとユーモアとともに
ミステリー要素も加わり
最後は
深い満足を得られる読後感

美しい海辺の描写と
謎に包まれた
「湿地の館」
そこに住む少女との
胸躍る
しかし暗く重いものを予感させる
交流

「内側」と「外側」
そして
表と裏
この世のありようと
自分のありように
まだうまくなじめない
幼い少女が
どうやってその複雑さに押しつぶされずに
心身と外界を統合してゆくのか


マーニーとは誰だったのか
その秘密が明らかにされていく中で
アンナの心の軌跡を通して
だんだん解きほぐされてゆく
成長の鍵


何より素晴らしいのは
重く不安感に満ちた前半から
すべての謎が解明されてゆく後半への
変化
重苦しい夢から覚めて
昨日いいことがあった現実を少しづつ思い出したときの
幸福感と安心感のような
そんな気持ちを味わえる

朝日が昇り
美しい一日が約束されていると感じる

そういう気持ちで
小説をおいた

どうやら
ジブリ映画の構成とは
全く違っている内容らしい

小説も素晴らしいので
お時間ある方は
是非目を通してみて

これから映画も見る予定