キンは小さい。
キンから見たら私はとても巨大だろう。
ご飯をもらうときすり寄って大仏の足を踏んづける。
キンから見たら私はとても巨大だろう。
大仏のごとく巨大な生物と暮らしているキン。
考えてもみて欲しい。
人間の十倍の生物と一緒に暮らす勇気があるであろうか?
体重500キロ、身長15mの巨大生物と安心して暮らせるものではない。
たとえその生物が大仏のごとき慈愛に満ちてこちらを愛してくれているとわかっていても、踏まれたらどうしようとかいろいろ恐怖なのではないかと思う。
しかしキン。
全く恐れている様子はない。
むしろ十分の一の小粒のくせに我が家で一番威張っているフシがある。
ご飯をもらうときすり寄って大仏の足を踏んづける。
毎日何の警戒心もなく自ら大仏に腹を見せる。
不思議だなあ。
たまに足を踏んじゃったり蹴飛ばしちゃったりしているのに、まったく懲りてもいない。
怖くないのかい?って聞いてみたら