え~っと。
かれこれ10年位まえ。


そん時ボクはそれまで勤めていたサラリーマンを辞め、兄貴と兄貴の奥さんとで経営してる衣料雑貨店に呼ばれ販売業をすることに。


3店舗ほど店をだしており、ボクはそのうちの一店舗をバイトちゃんを使いながら店長的に働いておりました。


ある日、バイトちゃんが休憩のときお友達が来ているようでスタッフルームから雑談が。


ふと覗いた部屋の中にはショートカットで目のクリクリキラキラしたスーツ姿のベッピンさんが。


一目ぼれ。


それまではあまり人とも付き合った経験の少ないボクでしたが、そのバイトちゃんにその子の事を聞きまくってしまいました。


気を利かせたバイトちゃんが知らんうちにまたお店にその子を呼んでいました。


ボクはドキドキしながら話をしました。一生懸命話しました。でもわかった事実にへこみもしました。


彼女は三歳児のママ。そです。他人様の奥さまでございました。



でも、気持ちは止まりませんでした。 。


彼女は近くの化粧品の販売員で、営業の合間に休憩がてら店に来ての会話やお昼ごはんを一緒にしたりを繰り返しました。


話を聞いてるうちに彼女の家庭環境の話になり、旦那さんからのDVや同居中の旦那さんのご両親との不遇をしりました。


彼女はそのうち店に3歳の子供を連れてきました。電車のおもちゃを持って彼女の後ろに隠れてるその子とはその日のうちに友達になれました。


店の近所を肩車をして走り回るボクに近所の店の人はいぶかしがり、彼女は心底うれしそうな顔で眺めていました。


店の近所に住むボクの家ではウサギを飼っていたので、彼を家に遊びに連れて行って以来ボクは「ウサギのおにいちゃん」となりましたw



彼女はボクのお弁当を作ってきたりする二重生活を大変ながらに楽しそうに過ごしていました。



半年もした頃、夜中に彼女から涙ながらの電話で「旦那にばれた」


いづれは離婚してもらい一緒になろうとは言ってたものの、突然のその時に正直心臓の鼓動は尋常ではありませんでした。


でも今でもボクはとっさに自分の口から出たひとことに感謝しています。「一緒に暮らそ」


その次の日に早速彼女の実家に向かいました。仕事終わりのちょっとロン毛にカチューシャしてTシャツに短パンの自分の姿に苦笑いがでます。


不倫をしてしまいましたが彼女に危害を加える旦那さんのもとに戻す気はありません。子供さんも大事に育てますので娘さんをボクにください! 


あまりうまくいってない夫婦生活に気づいていたのかお父さんお母さんは、不義理を犯した責任は二人できちんと取りなさい。なによりも子供を大切に育てなさい。


三人で頑張って仲良く暮らしなさいと言ってくれました。


その後日実家にやってきた旦那さんに、「あなたは家庭を大事にできない、あきらめなさい」と言い放ったお母さんには感謝の他はありません。


怒りが少し収まり妻を取り戻そうとコンタクトを取ってきた旦那さんとボクは二人で小料理屋へ


多少手を出されても仕方ないと腹をくくり旦那さんにもうボクが二人を大事にしていきます、別れて下さい。と


十いくつも年下の男にそんなことを言われてとても腹立ちだったとは思いますが、荒れ事なく話し合いは終わりました。ま、多少はゴタツキましたがw


(うさぎのおにいちゃん)が(おとうさん)に変身したと彼は喜んでくれました。


いろいろあってガスも通らぬ家での極貧乏生活からの再出発を始めた三人でしたが、些細なことに幸福を感じれるどん底からのいいスタートとなれました。


いっぱい彼女には大変な思いをさせたので、これからはいっぱい笑わせて暮らせていけるようにと。


その後娘も産まれ、四人仲良く暮らしています。早くも彼はもう高校受験の準備が必要な年に。今でも二人で日本橋にカードを買いにちょくちょく出かけてます。


裕福ではないけど笑いの絶えない我が家と嫁さんと子供達が大好きですw



運命とゆうものがあるのならこの家族の出会いにそして今またワクワクできるいろいろな経験に感謝しとります。



ま、そんなこんなで我が家とのんきなおっさんができあがりましたとさw



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