あれよあれよと緊急帝王切開になり…


麻酔から目が覚めて、

あまり記憶もなく、ぼやんとしか覚えてないけど…


意識が戻ると、すぐに別室の旦那の所へ運ばれる。


その部屋が、真っ白でひどく眩しかった事は覚えてる。


旦那はなぜか、下は手術着、上は裸という格好


旦那を見るなり、


ごめんね…


と精一杯の力を振り絞って伝えた。



旦那は穏やかな顔で、


赤ちゃん可愛いよ



と言ってくれて、赤ちゃんが無事に産まれた事を知って安心する。


カンガルーケアのため、旦那が私の代わりに上半身裸になって抱っこしててくれた。


両親学級でお世話になった助産婦さんもいて、相変わらずテキパキ仕事している雰囲気。


もう抱っこ出来る?


と私に聞いてくれて、私に抱かせてくれた。


乳がん手術で左胸はまだ痛むのを知っていて、右胸に抱かせてくれた。



何とも言えない感覚



安堵と温かさと穏やかな気持ちと、どうしてこうなってしまったんだろうという自暴と申し訳なさと後悔と、、、


色んな気持ちが入り乱れる。


でも我が子はとても小さく華奢で今にも折れそうな手足で震えているが、とても力強いエネルギーを感じる。
人間というより天使が舞い降りた感覚👼


良かった、お母さんになれて🤱
この子のためにも癌になんて負けず元気にならないと!



そう思いながら、しばらくカンガルーケアさせてもらっていると、旦那は嬉しそうに日本の家族や元職場の人に連絡を入れたり写真を撮ったりしている。

こんなに旦那が喜んでるところは初めて見た気がする。


乳がんになっちゃって、胎盤剥離で緊急帝王切開になっちゃって、想像していた幸せな出産とは全然異なったけど、この子がわたし達に幸せを運んでくれた。
ありがとう❤️










まだまだ麻酔のせいでボーッとしながら我が子を抱いていると、気付いたらイケメン執刀医も横に座っていて、


優しく微笑んでる。


もう、彼は、イケメン執刀医の白衣の王子から神に格上げ❣️❣️


2回も命を助けてもらうとは🥼🤴✨




私達の助産婦さんが、私の右胸から初乳を出して娘に飲ませてくれる。


小さな体全身でちゅぱちゅぱと私の母乳を飲んでくれて、本当に愛おしい😍



その直後イケメン執刀医が、


お母さんのあなたがこれから健康になるために、これからは治療に専念しないと!


と、断乳薬を渡された。




わかってはいたものの哀しさが込み上げてくる瞬間だった。