〈CUP vol.2〉その15
俳優 キム・ナムギルの
対話集 後:) 談話
「大人になるということは何なんだろう?」
この質問を抱いて旅に出ました。
その道で会った人々と
話を交わしながら答えを探して行きます。
正解を見つけられなくても
ただわかったことは、
私の過去が今日の私を成して
今日の私が未来の私を
作っているということです。
私たちの今日が平安であることを願っています。
キム・ナムギル
p.220
田舎の村なんですが、子供たちがいたんです。
なんだかありがたい気がして
その時 子供たちの写真をたくさん撮りました。
村に子供たちがいるというのは希望的なことだから。
ヤン・チャンモ往診医師との対話から
〈CUP vol.2_ 俳優 キム・ナムギルの対話集 後:) 談話〉はMBC ロードドキュメンタリー 〈何でも残そう〉で出会った10人の人々を再び訪ね、できなかった話を交わし、それを本に盛り込みました。
誰かは道の上で、誰かは小さな部屋で悩みを続けているはずなのに、山を超えて水を渡って様々な人々にも同じ悩みがつながったようです。行き交う対話の中に答えがあるかもしれないという気がしました。
p.222
私の本質を悟って自己化するようになったら
私が望むことから私を守ることができるでしょうか。
それなら、叶えられない夢に失望し
挫折することもないと思います。
ヒャンムン僧侶との対話から
p.223
同じ時代を生きている人たちに会って、多様な人生の態度と生きる悩みについて話を交わしました。人生の苦難と逆境に直面し、慰労と回復が必要な人々に平安を伝えたかったんです。
昨日より今日が、今日より明日がより良い人生であることを願い、前に進むようにする大人の話を集めた対話集で、この本に込められた話を通じて誰かに慰めを、誰かには同時代の人が抱いている悩みに対する答えを見つけられることを願っています。
2023年 12月
キム・ナムギル
文化芸術NGO ギルストーリー
「ギルストーリー」は芸術を通じて共有価値を創造する文化を作っていこうと俳優キム・ナムギルが文化芸術家100人余りと共に設立した文化芸術NGOだ。
2013年キム・ナムギルのソーシャルブランドで始まったギルストーリーは2015年にソウル特別市非営利民間団体として登録し、本格的に公共芸術キャンペーンを開始、これまで着実に進めている。
単行本〈Series CUP〉は公共芸術のプラットホームを作り、底辺を拡大するための公共芸術キャンペーンの一環として発刊している。人と人の間の心の間隔を狭め、私たちの情緒を探して〈CUP〉に盛り込む。
「新しいものもいいし、便利なものもいいが、忘れずに胸に刻み、後代に伝えなければならない贈り物のようなものがある。
それを〈CUP〉にいっぱいに入れて人々と分かち合いたい。どんなことが盛り込まれるか私たち皆が一緒に気になって期待してみよう。
力強いことが起こるように!」
ギルストーリー 代表 キム・ナムギル ━━━━
裏表紙
良い小説を書くのは作家の役割だが、発見するのは読者の役割です。
良いことは見抜く人がいてこそ明らかになる。演技するだけでも忙しいキム・ナムギル俳優は、誰がさせたわけでもないのに、この時代のよい大人を探し回る。良い世の中を作りたいからだ。かっこいい キム・ナムギル!
チョン・ジア 作家
全地球が疲弊していた時代に、道の上で道を訪ねるアーティスト、キム・ナムギル俳優の表情と身振りがとても美しかった。都会人も自然人もその皆が 「あなたが痛いなら私も痛い。」 という昔の言葉を反芻させた。
イ・ウォンギュ 詩人
ドキュメンタリー「何でも残そう」では、人生に何でも残すと話していますが、私たちはすでに世の中に出てくる時、名前3文字を残します。しかし、去る時は違う。学校や職場を離れる時、人生を終える時、私を覚えてくれる誰かがいるとすれば、人生の小さな山一つ登ったのではないだろうか。この本は黙々と巡礼者の道に沿って一緒に歩く寒い冬のカイロのような同行だ。
パク・ジョンホン 登山家
「何でも残そう」ドキュメンタリー撮影の時、彼は私に「何でも役に立ちたい」 という言葉を残した。カメラがついている時、いい意味での挨拶かと思って忘れていた。カメラが消えてから2ヶ月後、彼から再び連絡があった。もう一度私たちのセンターに「何でも役に立ちたい」 と言った。彼がキム・ナムギル俳優だ。高齢者住居安全キャンペーン 「一晩中お元気でしたか」 がそのように始まった。
ヤン・チャンモ 医師
─ ヤン・チャンモ医師|チョン・ジア作家|パク・ジョンホン登山家|イ・ウォンギュ詩人|ヒャンムン和尚|チェ・テギュ獣医師と活動家たち