9月20日(火)
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キム・ナムギルの漢陽都城 10人10色 Ep.02
キム・ナムギル,
漢陽都城からの思索
2016,09,20 by キム・ナムギル
見知らぬ所を旅してみると、独り言が多くなることがある。まるで誰かが隣にいるかのように。新たな空間が与える刺激のせいかな?その未知の世界には、新しい物語が隠れていて、今とはまた違った瞬間に会うことになるはずという期待が膨らむ。
そう普段私自身も気づかなかった私の中の私を見つけさせる。最終的に私を幸せにすること、私を不幸にすること、このすべての瞬間を見えないように活かし動かしてきた私だけの旗印は何だろうと考えさせる。
|私だけの価値とは何だろうか
漢陽都城は私たちのそのようなあふれる気持ちを対話をするよう取り持ってくれる。この静かな昔の道を黙って歩いていると、どうしても速射砲のようにあふれてくるその質問を無視することができない。初めからこの古道にはそんな力があった。
朝鮮八道すべての道は漢陽に通じて漢陽都城に行き着く。城門には絶えず人々が往来し、その多くの足跡ですり減った土の道には人々の人生の多彩な話が刻まれた。そのような当時の多くの物語は、口から口へ、記憶から記憶に伝わってきたのだ。
나를만나는숲(私に会う森)
その途切れたようにつながった道の一つ一つに刻まれた平凡ながらも、特別な話は今、私たちの世界を、時代をまた別の考え方で見つめさせ、最終的には、私の行く道を見つけられるように手助けする。
特別でも非凡でもない私たち普通の人間。いつしか同じ学校、同じ教室、同じ世代を共有していた私の友人、私を私として存在する初の土壌になってくれた家族、さらに家族から家族へと連結された私たち、そのすべての隣人が持っている本来の力を思わせる。
|私自身のところに行く道
それらのすべては、それぞれの道を歩んできた。その道には自然にその時代の考えが込められて その人生が集まって、それ自体で一つの世界を作る。それがすでに一つの時代であり、歴史であった。しかし、今はそのすべての人々に対する関心、たった一人の小さくて些細な話についての暖かい視線が希少になった。今「家族」「私たち」という優しい言葉が、その語感も不慣れに感じられる。
多分近いうちには「共にする」「同行する」という意味は辞書でのみ見られるような、心では到底理解できない時代が来るかも知れない。すでに今、ぎこちなく思わないですか?共同の空間を共有するということ、一つの共同体の中で生きるということ、一緒にお互いの生活を助けること。
今、私たちは完全に各自の空間に生きて階層、階層が分離された時間の中で暮らしている。ニュースでは、より多くの孤独死の話が増えて、老若男女 誰もが社会的疎外を心配する。個人の生活の質を決定する幸福の条件の悩みを超え、一緒に「同行」ということについて真剣に答えを求めなければならない時が来たのではないだろうか。
|生活の質を決定する幸福の条件
漢陽都城の城郭の村では、それがまさに特別だ。そうとも。私たちは、特に運が良かった。今はソウルで消えてしまった小さな小道と路地を持ったごちゃごちゃした村。住民たちが町に愛を感じて、ずっと誇りに思って保存を望む村。村の中心の台に三々五々集まって日常を共有することをいとわず、隣人たちと一緒にご飯を食べ心を交わす小さな空間を持っている、そのように喜んでともに共有する時間を守ってきた人たちが親しみを感じさせる。記憶の向こうに薄れて行ったこの優しい風景を漢陽都城に寄りかかって再び精一杯奮い立たせてみたい。
600年以上の長い時間の間漢陽都城が残してくれた私たちの人生の記録に、山と川の水と一緒に、そのわずかな人生の喜びを一緒に分かち合うときをもう遅らせることはできない。まるで草花を育てようにつぶさに見る、よく見て、また見る、いつまでもこの真の巡城を共にするという暖かい想像をしてみる。
漢陽都城と600年を越えて同行した普通の人たちの痕跡を思索しながら、私を私として存在させてくれる私だけの価値も一緒に探せるように期待している。
by キム・ナムギル
" 以下紹介する映像は〈ギルストーリー:ソウル漢陽都城 10人10色プロジェクト〉市民参加者「カン・ミンソク」さんが直接撮影した映像で「漢陽都城そして私の未来価値」をテーマに制作されました。"
キム・ナムギルのソウル漢陽都城 Ep. 02 更新~!
接近が予想される台風16号 窓をたたく雨音で目覚めた朝、ギル枯れを潤すように 一心に読んでみました 台風の被害がないようにと願いながら ...
ギル隊長~!
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