「君は本当に欲がないよね」
貴方は溜め息混じりにそう言った。
別に欲がない訳ではないと思う。
ただ、貴方の言う『おねだり』の意味をいまいち分かりかねているだけ。
「まあ、そんなところも君らしいんだけど」
そうなの?
欲がない…。
うん、確かにそうかもしれない。
今私は世界で一番の幸せ者で、幸せ過ぎて欲が生まれる隙なんてこれっぽっちもないのだから。
それにね、私にはある憶測がある。
多分…いや、絶対…。
「本当にないの?」
首をチョコリと傾げる大男。
ズキューン!と何度も撃ち抜かれた私のハートは、もういつ停止してもおかしくないと思う。
「…仕方ないね。じゃあ、この前可愛いって言ってた、あのブティックに行こうか?そこで君の好きなフリルたっぷりのワンピースを買おう。それで、それに合う靴を探して…そうだ、アクセサリーも必要だよね。ああ、その前にそんなお姫様をご招待するレストランを予約しないと…」
ちょっと待ったぁぁぁっ!!
私一言もそんなお願いしてませんけど!!別の意味で私の心臓止める気ですかぁぁ!!!
「だって君は何も言わないから。嫌なら君からお願いして?」
そんな事言われても…。
いいんですか?
本当にいいんですか?
だって私…。
欲なんてない方がいい。
欲なんて知らない、今が幸せなのに…。
これ以上は…。
「言って?俺からのお願い…」
…………
「…手…手を…繋いでくれません、か…?」
灼ける様な胸の熱さは、みるみるうちに全身に広がって、溢れ出した熱気が貴方にも伝わってしまうと思ったら、顔が上げられない。
「はい、どうぞ」
一拍の沈黙の後、伏せた顔の下には大きな大きな右手。
「えっ?あっ!はいっ!!」
その手をどうしたものかと、私は両手を差し出しアタフタ。
「ハハハッ!ほら、こっち!」
貴方は私の左手を選び取り、指を絡めてギュッと握った。
「これでいいかな?」
その手を私の目の前にかざす。
「えっと、あの……はい///」
ちょっと思ってたのとは違うけど、それ以上…です。
これは確信。
ほらね、思った通り。
だから言いたくなかったのよ。
これが何なのか、ちゃんと知っていたから…。
「…あの…」
一度知ったら、もう二度と尽きる事はないの。
次から次へと湧き上がる。
「もうひとつだけ…いいですか?」
…変な欲、湧いちゃったじゃないですか?
~fin~
貴方は溜め息混じりにそう言った。
別に欲がない訳ではないと思う。
ただ、貴方の言う『おねだり』の意味をいまいち分かりかねているだけ。
「まあ、そんなところも君らしいんだけど」
そうなの?
欲がない…。
うん、確かにそうかもしれない。
今私は世界で一番の幸せ者で、幸せ過ぎて欲が生まれる隙なんてこれっぽっちもないのだから。
それにね、私にはある憶測がある。
多分…いや、絶対…。
「本当にないの?」
首をチョコリと傾げる大男。
ズキューン!と何度も撃ち抜かれた私のハートは、もういつ停止してもおかしくないと思う。
「…仕方ないね。じゃあ、この前可愛いって言ってた、あのブティックに行こうか?そこで君の好きなフリルたっぷりのワンピースを買おう。それで、それに合う靴を探して…そうだ、アクセサリーも必要だよね。ああ、その前にそんなお姫様をご招待するレストランを予約しないと…」
ちょっと待ったぁぁぁっ!!
私一言もそんなお願いしてませんけど!!別の意味で私の心臓止める気ですかぁぁ!!!
「だって君は何も言わないから。嫌なら君からお願いして?」
そんな事言われても…。
いいんですか?
本当にいいんですか?
だって私…。
欲なんてない方がいい。
欲なんて知らない、今が幸せなのに…。
これ以上は…。
「言って?俺からのお願い…」
…………
「…手…手を…繋いでくれません、か…?」
灼ける様な胸の熱さは、みるみるうちに全身に広がって、溢れ出した熱気が貴方にも伝わってしまうと思ったら、顔が上げられない。
「はい、どうぞ」
一拍の沈黙の後、伏せた顔の下には大きな大きな右手。
「えっ?あっ!はいっ!!」
その手をどうしたものかと、私は両手を差し出しアタフタ。
「ハハハッ!ほら、こっち!」
貴方は私の左手を選び取り、指を絡めてギュッと握った。
「これでいいかな?」
その手を私の目の前にかざす。
「えっと、あの……はい///」
ちょっと思ってたのとは違うけど、それ以上…です。
これは確信。
ほらね、思った通り。
だから言いたくなかったのよ。
これが何なのか、ちゃんと知っていたから…。
「…あの…」
一度知ったら、もう二度と尽きる事はないの。
次から次へと湧き上がる。
「もうひとつだけ…いいですか?」
…変な欲、湧いちゃったじゃないですか?
~fin~

つわりも終わった様で一安心です。
只今6ヶ月程ですが、普通一般よりデカい様で、周りに驚かれます
