今朝、起きたときふと、ある歯医者さんのことを思い出しました。
私の中の最高の歯医者さんです。
たぶん、最近、想像を超えるサービスを受けて感動した体験があったからだと思います。
脳のなかに「想像を超えるサービス体験」ファイルがあるのかも(笑)
とにかく、寝起きに、ふっとその歯医者さんを思い出した。
たぶん、1998年ごろのクリスマス前だったと思います。
当時シンガポールに住んでいた私は、歯が痛くなって、近所の歯医者さんに行きました。
ビルの2階か3階だったと思いますが、待合室にはいると、まず、大きなクリスマスツリーが目に飛びこんできました。
その周りで、お母さんと子供たちが、絨毯に寝ころびながら本読んだりしている。
まるでクリスマスカードを見ているような光景です。
歯科医院というより、ホテルのロビーに足を踏みいれたような気がしました。
そこは、所属する歯医者さんが7-8人いて、それぞれが個室を持っていました。
患者は、自分を担当する歯医者さんの個室に通されて、待っています。
例の歯医者さんの椅子に座って、ドキドキしながら待っていると。。
「ハーイ!」という明るい声とともに、ドアが開き、
丸顔の中国系の歯医者さんが「僕があなたの歯医者ですよ~」と言いながら、入ってきました。
その瞬間、まるで太陽が入ってきたような気がしました。
明るい光がばーっと差しこんだような笑顔。
もう20年も前のことなのに、その時の感覚は今でもよく覚えています。
不安や緊張が一気にほぐれました。
先生は、もちろん、技術も素晴らしく、痛いこと、不快なことを極限まで減らして治療してくれました。
そして、たぶん、何回目かに、親しらずを抜きました。
抜歯のあと、待合室に出ていくと、受付スタッフや通りがかりの看護師さんたちが「大丈夫?」と口々に優しい声をかけながら、そっと肩を触っていくのです。
そして、「一人で帰れる?タクシー呼びましょうか?」と言って、タクシーまで呼んでくれる始末。
たかが親しらずを抜いただけなんですけどね。。
でも、なんか嬉しかった。
痛い時、弱っているときに、こういう風にちやほやしてもらうのは、気持ちいいものなんだなあ。。と思いました。
プロフェッショナルで、でもあたたかいエネルギーをふりまいて、会った瞬間、患者を安心させる歯医者さん。
フルサービスの、小さなブティックホテルのようなスタッフ。
今は、日本のドクターも病院のスタッフの方々もとても親切になっていますが、たぶん、20年前は、そうでもなかったのだと思います。
なので、このフルサービスに、私は衝撃を受けました。
そういうわけで、「最高のおもてなし」とか「想像を超えるサービス」と聞くと、リッツカールトンではなく(リッツカールトンも素晴らしいですが)私はまず、この歯医者さんのことを思い出してしまうのです。
一般的に、サービス業の人は、まず、自分が最高のサービスを受ける体験をしていることが大事だと思います。
その意味で、この遠い昔の歯医者さんは、私にとって貴重な体験でした。
ホメオパシーは、クライアントさんのエネルギーレベルを上げ、自立して自由に生きることができるまでのサポートをするものです。
なので、セラピーといってもいいのですが、基本的に、人を相手にするものはすべてサービス業といってもいいと思います。
プロセスの最初から最後まで心を配るフルサービスのサービス業でありたい。
シンガポールの歯医者さんは、オーチャードストリートにあった高級歯医者さんなので、もちろん、物理的にそれをまねできるわけではありません。
でも、少なくとも、精神的、エネルギー的にはああいうものをめざしたい。
クライアントさんの生命力をあげて、エネルギーをあげるというのがホメオパシーの「目的」ですが、その周辺も大事にしたい。
クラシカルホメオパシーでは、クライアントさんがすっかり元気になって「卒業」していきます。
卒業したらもうお会いすることはなくなりますが、でも気持ちはずっと応援する。
彼女が彼女らしく、最高の人生を生きていけるようにエネルギーを送ります。
(エネルギーは必ず物質化するので♪)
気持ちとエネルギーのレベルで最高のサービスをめざしつつ、技を磨いていきたいと思っています。
クラシカルホメオパス山田千鶴子のプロフィール↓
https://skyislimit.net/profile/