「好きなキノコは何?」と聞かれた時に、真っ先に思いつくのはエノキなのですが、同時に、エノキに対して「1番だ」と言い切れない気持ちもあります。


味はもちろん、食感や食材としての汎用性、価格など、その実力はキノコ界でもトップクラスといえるでしょう。


では「今後、一生ひとつの種類のキノコしか食べられない」と言われて、エノキを選ぶかというかというと、私は間違いなく「ノー」と答えるでしょう。


だって、歯に挟まるじゃないですか。


私はこれまで、何百回、もしかしたら何千回という単位でエノキを食べているエノキストですが、「歯に挟まらなかった」ことは一度もありません。


時には、右上奥歯、右下奥歯、左上奥歯、左下奥歯、そして前歯すべてに挟まり、口の中がもはやエノキ畑になっていることもあります。


非常に面倒くさい食べ物です。


しかし不思議なことに、エノキ料理を作る時は「歯に挟まるから嫌だなあ」と思うことはなく、むしろ「よし、今日もエノキが食べれるぞ!」という前向きな気持ちです。


そして今日も私は、爪楊枝片手に、挟まったエノキを掻き出しながら「やっぱり、めんどくせェなあ」と思うのでした。







エノキと豆腐のたまご餡掛けスープ 


■材料(2人分)

エノキ…1/2株

絹ごし豆腐…1/4丁

カニカマ…30g

生卵…1個

刻みネギ…適量

水…270ml

白だし…30ml

A【片栗粉…大さじ1 水…大さじ1】


■作り方

1.エノキは石づきをとって3等分に切る。カニカマは手で割く。絹ごし豆腐は小さく角切りにする。


2.1の具材と水、白だしを鍋に入れて、沸騰したら弱火にして3分火にかける。


3.具材に火が通ったら生卵を溶いて回し入れて、ひと煮立ちさせる。器に盛り付けて刻みネギを散らす。




絶対にエノキが歯に挟まるスープです。


具材がたっぷりだけどヘルシーなので、飲み会で飲み過ぎ食べすぎた翌日のリセット朝ごはんにぴったりです!


このブログを書いている人 


北海道出身の料理好き男。小学校時代は知床で過ごし、道路で鹿に追いかけられておしっこちびった経験あり。