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某新聞に月一回ビジネスコラムを書き始めて丁度半年です。
何時まで続けていく事が出来る事やら。。。




(連載第6回目の記事です。)



日増しに夏らしくなってくる。
そんな暑い陽気を乗り切るためのエネルギー源は、やはり冷たいビールである。
仕事を終え帰宅し冷蔵庫から缶ビールを取り出し、夕食をアテにエネルギー源を補給する。
こんなタイプは私だけではないはずだ。
冷蔵庫というものの発明への感謝の念を抱く瞬間である。
家庭用冷蔵庫が一般家庭に普及する以前は、冷たいビールなどというものは外で飲む物であったのだから。
今回はそんな冷蔵庫に思いを馳せてみた。


私の様な者は、冷蔵庫という箱を「物を冷すもの」としてしか利用していない。
冷蔵庫が一般家庭に思う様に普及しなかった頃、メーカーは冷蔵庫を「ビールを冷す箱」として、
一家の大黒柱向けのキャッチコピーで売り出し一気に普及したという話もある。
しかし冷蔵庫はそもそも「物を冷す」のが目的なのであろうか。
結論をいうと、冷蔵庫は「冷却」という手段を利用して「食品の保存」を提供している箱なのである。


そんな冷蔵庫と競合するものは何か。
今日においては、コンビニや長時間営業の食品スーパーであるといえる。
必要な時に必要な量だけを提供してくれるこの業態は、
食品の保存を代行してくれていると言っても過言ではない。
一人暮らしをしている私の知人の家に冷蔵庫がないのも頷ける。
毎食ごと食べる分だけ購入すればよいのだから。 
その他にも「保存」という点で競合するものといえばレトルト食品やカップ麺類だろう。
確かに上述した知人の部屋にはこれらの類の物が無数に貯蔵されていた。


誰に、何を、どんな方法で提供していくか、これをコンセプトという。
コンセプトというのは、いわば製品の本質である。
冷蔵庫において提供すべきもの、究めるべきものは、「冷却」ではなく「保存」なのである。
例えば、大手のパソコンOSソフト会社がゲーム機産業に新規参入をしたが、かなりの苦戦を強いられている。
画像処理能力や技術面では他のゲーム機を寄せ付けないレベルに達している。
しかし、ユーザーが求めるものは、高度な処理能力による「リアルな映像や音声」ではなく、
それらの技術を駆使してのストーリ性やゲーム性といった「楽しさ」なのである。
一方、ローテク時代から常に「楽しさ」の提供を追及してきた古株のゲームソフト会社は、
そこで優位性を発揮し、続々とヒット作を出している。


ここまで製品のコンセプトという視点で述べてきたが、
選択と集中の時代といわれる今日、ましてや経営資源に限りのある中小企業にとっては、
製品コンセプトが即、企業コンセプトとなるのは必至である。
コンセプトというのは先ほども述べたとおり言わば本質である。
企業の本質を取り違えて生き残れるほど今日の経営環境が甘くないという事は、
筆者より読者の方がご存知であろう。
私も自分の記事のコンセプトについて考えてみたが簡単に答が出るものではない。とりあえず「物冷す箱」からエネルギー源を取り出し、補給をして考える事にしよう。




さてさて、私のブログのコンセプトは?


P.S. 写真は私の中でのビールのライバル=焼酎です。


============過去の「経営学」書庫も見ていってくださ~~い。======================