結婚式でもらえるお祝い金。
ご祝儀。
昔愛読していた小説の中で、
結婚初夜に、だんなさんが甘酸っぱい期待を抱いて寝ようとしたところ、
新妻が「どうしてもやっておきたいことがある」といって、
ご祝儀をあらためはじめてしまった……
というくだりがありました。
そうです。
ご祝儀は、もらってすぐに、
誰に、いくらもらったのか、
控えておくのが良策です。
このイメージがあったので、なんとなく、ご祝儀はわたしが持って帰るつもりになっていました。
ええ、今ではわかっています。
なんというか……このバカたれが!
ご祝儀というものは、新郎新婦にだけではなく、
結婚する両家に対して贈られるもの。
新郎新婦が好き勝手にしていいお金ではないのです。
ちなみにこれは、わたしたちの結婚式の場合、です。
両家が催す式という形をとったので、もちろんご祝儀はそれぞれのおうちが受け取るもの。
結婚式を新郎新婦主催でやった場合、ご祝儀は新郎新婦に対して贈られるもの。だから新郎新婦がもって帰るのです。
そうかぁ。
新妻として最初にやる仕事だと思っていたのに、
やらなくていいんだ……。
しょぼーん。
勝手ながらちょっと落ち込んでみたり。
このことを理解するまで、わたしはちょっと錯乱しました。
ご祝儀をもらったらお返しをするのが礼儀。
お返しって、引き出物でいいの? それとも別に必要なの?
それは後日、送ればいいの?
お返しは内祝いということをかなり後で知りました。
そして、わたしの周りでは、ご祝儀の半返しくらいが無難なところということも。
わたしが「お返し、なんにしよう」と悩んでいたら、お義母が首をかしげました。
「お返しは、うちからするからやらなくていいわよ?」
え? あれ?
そうなんですか?
ご祝儀もらって、お返しは親がしてくれると、もらいっぱなしになるんですが。
↑だから、そこが違うんですってば……(>_<)
お母さんに電話してみました。
「うちは、センセイのおうちに合わせるわ。
センセイのおうちが全部やってくださるならお任せします。
センセイのおうちはセンセイのおうち、うちはうち、というなら
うちの分は持って帰ってうちからお返しします」
やっぱり、ご祝儀はお母さんたちが持って帰るんだ?
腑に落ちないわたしに、お母さんが付け足しました。
「あのね。ご祝儀っていうのは、式当日にもらえるものだけじゃないの。
親戚から事前にもらったり、後日もらったりすることもあるの。
それはお父さんとお母さんに送られてくるの。
だから、お母さんがお返しを手配するの。わかる?」
ええ?
それだと、式当日のご祝儀もお母さんに渡すってことだよね?
「だから、そうだってば」
うーん、うーん、うーん。
頭くるくるくるくる。
ずっと新婦が持って帰ると信じていたので、なかなか飲み込めません。
バカです。バカがいます。
センセイに確認したところ、アタリマエのように肯定されてしまいました。
わたしひとりだけ錯乱。
とほー。
センセイにこんこんと説明してもらって、ようやく納得。
わたしのバカをご披露してしまった局面でした。
「思い込みはやっかいだ!」
と実感した事件でした……。
もの知らずって、怖いわー。