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”フィラデルフィア”をつけたまま

電車に乗って、職場に行って。



なんというか、どこでも注目の的でした。


そりゃそうだ。


西洋の甲冑みたいなの、上半身につけた女が電車乗ってたら、

私だってじろじろみますとも。



そのとき業務的にはカウンターに座っていたのですが、来る人みんなに驚かれました。



そりゃ驚きますわな。


上半身固定した女性が、カウンターでお出迎え。


どんな会社やねん。





当時の先輩である男性社員の反応がとても顕著でした。


ベテランが入院、しかもアシスタントである私が半日休。


あまりにの忙しさに、机から顔もあげない状態でした。


私が遅れたことを詫びても、返ってくるのは返事だけ。


私は「怒ってるなー。でも仕方ないんだよぅ」と思いつつ、隣に座って書類をくりはじめました。




「M田さんこれワァ!」


まさにそんな感じ。


彼がようやくひと息ついて、私に指示を出そうとし、はじめて隣をみたのです。



「どどどどうしたんですかそれ!」


「ええと、胸椎骨折してまして~」



上司には説明したのですが、あらためて先輩にも説明しました。




自分で見ても笑える姿。


なぜこのとき、写真にとっておかなかったのかが悔やまれます。



”フィラデルフィア”は使い古され真っ黒になった状態で、破棄されたので、お見せすることも叶わず。


非常に残念です。



なんとか一仕事終え、

夜半帰宅し、自宅で待っていてくれたセンセイに報告。


「やっぱヒビ入ってた~」


”フィラデルフィア”に衝撃を受けていたセンセイでしたが、仕事はしてもいい程度なんだと納得すると



「すまないねぇ」
「なに言ってんのおとっちゃん、それは言わない約束でしょう」


などと軽口をたたいて、この日はおしまい。


早々に眠ることにしました。




明日は土曜。


さて、結婚式に向けていろいろやらねばならないことが。


あんまり活発に動けませんが、そうも言っていられないとばかりに、ふたりで計画を練っておりました。



まさか、翌日、あんな電話が来るとは思ってもいませんでした。



とほほのほ(ノ_・。)