博多織 献上柄の表と裏の見分け方と4つの柄の意味

きものを着たいと思ったその日から…

浦安・南行徳の着付け教室、出張着付けサービス  着付け講師の松本怜奈です。

最近、浦安教室では

博多織の名古屋帯をお持ちになる生徒様がたくさーんいらっしゃいます

共通点は、

ご家族から譲り受けたもの。

博多織って、

程よいかたさであり、

締めやすく緩みにくいのと、

「きゅっ、きゅっ」ってなる音が

愛好家から高く評価を受けて根強い人気があります。

しかも、

普段着から略礼装まで、通年締められるので、

着用範囲も広く、コスパがいい！

（だから流行もなく値下がりしないんですね…）

博多織の帯は、

生徒様にも「とても使い勝手がいい帯ですよ」とおススメしています

さて、博多織の柄と言えば

特に献上柄が有名

・独鈷（どっこ）…インドの僧の仏具

・華皿…仏の供養のために花を入れる皿

・親子縞…外側に太い線、内側に細い線

（両親（太い線）が子（細い線）を包み込んで守っている、という意味）

・孝行縞…外側に細い線、内側に太い線

（細い線（子）が太い線（親）を守っている、という意味）

の4つが縦にスーっと伸びていて、

締めている私まで気が引き締まり、

背筋が伸びる感じがします。

（お太鼓をしたときの垂れとの縦ラインがずれていると悲しいから自然と気が抜けない…）

この柄は、古来から魔除けや厄除けの願いが込められた帯の柄で、縁起がいいものだと、ご家族が大事にされていたのも納得です。

今回、生徒様がお持ちになった

こちらの博多織の名古屋帯。

こちらもお祖母様から譲り受けた帯なのですが、元々、開き仕立てであり、どっちが表なのか、裏なのか…

まずは、柄の違いを見極めるところから始まりました

パッと見、違いが感じられず…

（老眼が始まったのかしら…）

オーマイガーっ！！

色んな文献を見たりして、

間違え探し状態でした

縞模様はどうしようもないので、

「華皿」を凝視…。

コレと、

コレの違い。

よくよく見ると違いますね

最終的には生徒様に発見して頂きました

ありがとうございますー

正解は、こちら（でしょう…）。

とにかく、華皿の部分のサイドが

〉〈  

になっている方と覚えました

私の博多織の帯にも華皿がありました

生徒様のおかげで、献上柄を調べて知識を深めることができましたー

着物の知識って、奥が深いから楽しい

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