暖かな陽射しが少しのぞいてきたひな祭りの日。

毎年この時期に出番の貝合わせの小紋。

今年はきりばめの紫根染めの名古屋帯を合わせた。

 



着物の催事を3つハシゴ。

そうそう買えるわけではないけど、市場調査ね




「第62回染芸展」

一般にも公開しているというこの会は

目の保養と思って伺ったのだが…素晴らしかった…

作品は写真撮影禁止なので画像には残せなかったけれど

間近で見る技法の数々、染の世界も深淵だわ~。

しかも、意匠や技術だけではない、

作り手とのコミュニケーションができて

着る楽しみは倍増しそうだ。

結局、見るだけでは終わらず

思わず染帯をオーダーしました。

(市場調査じゃなかったのか!)

作り手がSNSで直接発信する機会も増えていると思うが

着手がいざ欲しい!と思ったとき、

直接取引できないシステムが着物界には存在する。

それ自体は否定しません。

自分では選べないような実に確信をついたものを出してくるお店の方は

ごくごく、ほんとうにごく少数ですが存在するから。

でも、バイヤーのふるいを通った商品群から選ぶのと

自由に見るのとでは出会いが違う。

思い入れがなくちゃ買えない値段なのだから

自分の目で冒険させてよ!

 

次に行ったのは

銀座の百貨店の着物催事。

今風のプリント技術を駆使した着物や

いわゆるリサイクル着物

百貨店的お上品な着物

いいなと思う品もちらほらあり。

ただ、ちょっと熱気がいまいちで残念だった。

先週の伝統工芸展は熱気があったのに。

 

そして最後に

ネット着物販売の有名どころの催事。

激安の山(不動産でいうオトリ物件的な?)と

ブランド産地や作家名がついたお高い商品の二極のようだ。

若い男性の営業さんがついて

得意だという沖縄ものの説明をしてくれる。

作家名を次々上げ、知ってます?知ってます?と聞いてくる

一生懸命だが私の心には響かない。

確かに逸品だし美しい布だが、私は作家名で着物を買ったりしないし。

うーん。いたたまれなくなり、早々に退場。


自分に合った着物との出会い方

間違えると楽しみ半減だし

ぴったりだと…

沼にハマるかな、笑。