こんにちは。
自信が持てない!
私らしさがわからない!
から脱却!!
着物で自分が大好きになる
和装のセラピスト きょうこです。
着物を着ていると
人から「着る人がいないから・・・」と
着物や帯を譲っていただくことも
よくあります。
先日、お友だちから譲っていただいたのは
こちら
↓↓↓
着物だけでなく
羽織や長じゅばんもあり
帯も、名古屋帯だけでなく
礼装用の豪華な袋帯まで
もともと和裁を習っておられたため
ご自分で仕立てられたものもあり、
本当に私がいただいてよいものか・・・
とも思ったのですが
ありがたく受け取って、
活用させていただくことにしました。
いただいた中に
博多織の紗(しゃ)の帯もありました。
透け感のある織りなので
「夏帯」というカテゴリーに入ります。
夏帯を着用する期間は
6月中旬から9月上旬ごろ。
単衣(ひとえ:裏地のない着物)や
夏物(透け感のある夏用の着物)に
合わせます。
この博多帯、
途中まで仕立ててある状態で、
そのままでは着用できないことに
気がつきました
動画などで仕立て方を見てみると
「自分でもできそう!」
ということで、
思いきって自分で縫ってみることに。
縫い糸は、絹糸を使います。
なるべく同じ色か
少し濃いめの色を選ぶとよいそうです。
まず「て先」を縫います。
いただいた時点では
切りっぱなしの状態。
このままだとほつれてしまいます。
↑
「て先」を裏返しにして半分に折り
端を縫ったところ。
これをひっくり返します。
お太鼓結びにしたときに
外から見えるのは
「て先」のほんの数㎝。
帯幅は八寸なので
その半分の四寸だけ
端をかがりました。
これは『松葉仕立て』という仕立て方です。
さて
「たれ先」をどうすればいいのか?
いろいろ調べていると
夏帯ならではの
仕立て方があるらしく・・・
今回は『トンネル仕立て』に
してみました。
こんなのがあるなんて
全然知りませんでした~
↑
オレンジ色の矢印のところは
縫ってありました。
ここの縫い方は『千鳥がけ』。
写真の青色で示した部分。
「たれ先」20㎝~30㎝と
裏地になる部分の終わりを
10㎝ほどかがるだけ。
お太鼓結びをしたときに
お太鼓のところがかがられていないので
涼しげに見える
ということだそうです。
↑
着付け用トルソーに着せてみました。
お裁縫としては難しくないのですが
相手はしっかりと織り込まれた丈夫な生地。
さすがに指が痛くなってしまいました
和裁士さんってすごい
指をあちこち針で刺しながらも
がんばったおかげで
「夏帯」が一本増えました
仕事柄、
夏でも着物を着る機会が多いので
とてもうれしいです
着物(帯)は
織りや仕立てに関わる職人さんや
前の持ち主の方の想いを受け継ぐ
ステキな衣服
ご実家やご自宅に眠っている着物や帯。
梅雨入りする前に、
一度見てみられませんか?
意外なお宝が眠っているかもしれませんよ。