ホビー系のブログが続きます。

着物関係だとちょっと長文を書くには最近ネタ不足気味ですね……。

 

さて、YouTubeでオススメに出てきた動画を参考に、100均アイテムを組わせた造形補修剤を色々実験してみました。

基本となるのはこちらのダイソー瞬間接着剤です。

お手頃価格ながら、普段使いに特別不都合はないと思います。

 

この瞬間接着剤と重曹を組み合わせると、通常より素早く硬化し、また造形補修剤としても使えるようになるとのこと。

ただ、強度はそこまで無いので、関節など負荷のかかる箇所には不向きそうでした。

 

重曹に黒鉛粉を混ぜ込むと強度が増すとの検証結果があったので、その黒鉛粉を得るために2㎜のシャーペン芯をヤスリで粉末状にしました。使用したのはダイソーのシャーペン本体と替芯セットです。今回は本来の使い方ではありませんでしたが、この太い芯は絵のドローイングなどに便利そうですね。

 

ゴリゴリと粉末にした後、配合率を変えた5種類を用意しました。

※グラム数による配分です

1:黒鉛100% + 重曹0%

2:黒鉛75% + 重曹25%

3:黒鉛50% + 重曹50%

4:黒鉛25% + 重曹75%

5:黒鉛0% + 重曹100%

 

接着剤と混ぜ込んだ後のコントロールのやり易さは3・4でした。

5の重曹100%は本当に瞬間的に固まるので難しいですね。

 

実験にあたっては、プラ棒の端から延長するというパターンで、硬化後にバリを整えていました。

 

1:黒鉛100% + 重曹0% 、2枚目がアルティメットニッパーによる断面図です。

 

2:黒鉛75% + 重曹25% 、2枚目がアルティメットニッパーによる断面図です。

 

3:黒鉛50% + 重曹50% 、2枚目がアルティメットニッパーによる断面図です。

 

4:黒鉛25% + 重曹75% 、2枚目がアルティメットニッパーによる断面図です。

 

5:黒鉛0% + 重曹100% 、2枚目がアルティメットニッパーによる断面図です。

 

接着強度の検証として、剥がれるまで捻ってみたのですが、5種のいずれもそれほど差は感じられませんでした。

特性上、プラスチック同士を溶かして接着するスチロール樹脂系接着剤とは違うのでしょうがないですね。

切断箇所を覆い被さるように盛ればガチッと固まりそうな気がします。

塊を触った感触としては 1:黒鉛100% と 5:重曹100% が脆かったです。

混合させたものは、硬さの中に粘りが感じられました。

 

ペンチで二面から圧をかけた感じは、2・3・4が同じくらいでした。

 

まとめ

強靭さ、配合計算のしやすさ、効果までのコントロールのしやすさを総合すると 3:黒鉛50% + 重曹50% の配合率がベストでしょうか。

従来からある補修方法である、真鍮線+スチロール樹脂系接着剤の完全な代用とはならないと思いますが、折れやすそうな箇所の補強などアイデア次第で色々なことに使えそうですね。