こんばんは
今日も大河ドラマの光る君へのお話をします
今日ピックアップするのは2話
大人になったまひろちゃんと三郎が再開するシーンです
まひろちゃんが石を蹴り損ねて靴を飛ばしてしまい、
こっそり散楽を見に来ていた三郎に当ててしまいました
平安時代のお姫様像がガラガラ音を立てて崩れていく…
いや気にしちゃダメ これはドラマ
振り返った三郎は、靴を拾ってわざわざ履かせてくれました
シンデレラみたいだと思われた方も多かったようです
また、「ぶつけた相手が三郎で良かった、道兼だったら殺されてた」と
言われていましたね
私は、もしかしてこれも源氏物語のオマージュなのかな
と思っていましたが、調べてみたらこのシーンの元ネタは更に遡るようです
それは、中大兄皇子と中臣鎌足です
この2人といえば、乙巳の変と大化の改新ですね
この2人には逸話があり、仲良くなったきっかけが
蹴鞠の会で中大兄皇子が勢い余って靴まで飛ばしてしまったところ、
鎌足が靴を拾って中大兄皇子に差し出したことなんだそうです
詳しくはこちら(JRいざいざ奈良:談山の二人 中大兄皇子・中臣鎌足)
また、私が趣味で買ったこちらの本にもこの逸話が紹介されていました
安倍晴明の知識を深めようと読み返していて気付きました
中臣鎌足は、亡くなった時に天智天皇となった中大兄皇子から
大織冠という位と「藤原」の姓を貰いました
こうして皆さんご存知の通り、中臣鎌足は藤原氏の始祖となりました
この話がこの再会のシーンの元になったのではないかと思います
シンデレラみたいというのも少女マンガのようで素敵ですが、
藤原氏の始祖・中臣鎌足の逸話まで絡めてくるとは…
めちゃくちゃ勉強になるなぁ
他にも、このシーンで気になったのは、まひろちゃんの履き物
あんな形の靴が平安時代にあったのかな
勝手口に置いてあるサンダルみたいでしたよね
布が貴重だった時代にサンダルの甲に布を使うかしら…
いや、もしかしたらハギレの再利用かも
八條忠基先生によると、元になったと思われる図が
あるみたいですね(気になった方はこちら)
このXのポストに載っている写真をみると、
足の甲に縄が渡してあるように見えますね
草履だけでなく、このようなサンダルのような靴も
平安時代にはあったのかもしれません
ということで、今日はワンシーンにフォーカスして
ブログを書いてみました
私はこういう雑学が大好物です
それではまた〜