ウールの着物を貰いました | 着物沼みあきのブログ

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ついに呉服店で働き始めました
主に着物について更新します

こんばんはスター

 

今日はウールの着物のお話ですニコニコ

 

私が勤めている呉服店で

 

ウールの着物を貰いましたキラキラ

 

なんと、現社長のお母様が働いていた時に

 

着ていらっしゃったものということでしたびっくり

 

ということは数十年前のもの爆  笑

 

これは研究させてもらおう!!

 

それがこちら下矢印

 

※すみません、私の着ていた着物の袖が映り込んでいますアセアセ

 

 

先染めで、緑と黒で細かい市松模様になっていますラブラブ

 

ウールではこの柄よく見るけど、同じく先染めの

 

綿や紬では見かけないですよねおねがい

 

スーツでもよく見る柄ですねキラキラ

 

 

なんとこちら、現在では珍しい袷仕立てになっていますラブ

 

ウールの着物を袷仕立てにしたら絶対暖かいし

 

いいと思うのですが、現在は見かけないですよねタラー

 

ウールはゴワゴワするからなのかなはてなマーク

 

今は温暖化しているし、暖房も効いてて住宅事情もいいから

 

昔ほど防寒しなくてもいいのかもしれないですねニコニコ

 

(綿の袷仕立てはたま〜に見掛けますが…こちらも稀ですね)

 

 

裏側を見てみると、想像通り、胴裏が茶色くなっています下矢印

 

 

そして、穴もあいてる…ガーン

 

幸いなことに、表地は無事でした下矢印

 

 

胴裏は正絹を使っていましたびっくり

 

現在、弊店で使用している胴裏より薄手に感じますおねがい

 

昔は胴裏も高級なものから安価なものまで、

 

表地の素材や価格に合わせて数種類扱っていたようなので、

 

これは安価な胴裏を使用しているのかもニコニコ

 

 

そして、八掛には綿が使われていました下矢印

 

 

ほどいてみると、生地のミミがなく切りっぱなしに

 

なっている部分があったので、おそらく洋服用の生地を

 

八掛に使っているのだと思いますキラキラ

 

生地の厚みと目の詰まり方から、おそらく

 

ブロード生地と思われますニコニコ

 

表地が正絹以外の時に使う八掛用に、

 

無難なピンクベージュの綿の生地を買っておいて

 

使い回していたんじゃないかなと社長が推察していましたサーチ

 

…この表地には絶妙に合っていないですがw

 

多分、社長のお母様がご自身で仕立てたんじゃないかなぁはてなマーク

 



このウールの着物は、胴裏と八掛を取って


単衣に仕立て直すことにしました爆笑

 

 

早速、和裁教室へ持って行って先生に見てもらったところ、

 

すごくラッキーなことが分かりました飛び出すハート

 

この着物はバチ衿だったのですが、プロの和裁士さんが

 

一般的によく用いる、バチ衿の形で一気に衿を付ける方法ではなく、

 

まず、広衿の状態で身頃と縫い合わせてから、半分に折って

 

バチ衿にして縫い留めてあるようで、単衣にするために

 

胴裏を全部取っても、衿付けはほどけないらしいラブ

 

ということは、先生の力をさほど借りなくても

 

自分でどんどん進められる!!

 

 

ということで、ほどきましたてへぺろ

 

まずは袖の部分下矢印

 

 

袖底は、袷仕立てをほどいて単衣にしようとすると

 

どうしてもバラバラになってしまいますえーん

 

 

次に裾の部分下矢印

 

 

着用されていたので、ほどくとホコリが溜まっていますねびっくり

 

こちらはテープをペタペタして取り除きながらほどきましたニコニコ

 

 

最後に衿の部分下矢印

 

 

裏地の部分がすっかり取れましたが、

 

衿は身頃と繋がっていますラブ

 

木綿の衿芯も変色していたので、こちらは漂白して再利用しましたラブラブ

 

 

 

とりあえず、今日はここまでてへぺろ

 

次回は縫う工程の説明から完成まで書きますね鉛筆

 

それではまた〜バイバイ