その1


その後も、調子がいいときは、

発語がありました。


舅と聞いて、すごくびっくりしたものです。


「なんでこうなったの?」


確かに、そういいました。


「●×○△~いやだ!」


何かを訴えてました。

動かす手の位置で、

オムツが汚れているのが嫌だと、分かりました。


ああ、これは、順調だ!


すっごく嬉しかったです。



ところが、その翌日、ふさぎこみ、あまり反応がなくなりました。


どうしたんだろうと、思いました。

ただ、日によって、また、行く時間によって、

体調が違うことがあったので、仕方ないのかなと、思いました。


その次に、行った時も、

やはり、元気ががない感じでした。


多少熱があるということで、

胸のレントゲン、血液検査は異常がなく、

感染症の疑いはありませんでした。


脳のダメージを受けた場合、

体温が微熱程度になってしまうことがあるそうです。


血圧は、120~130台で、正常。


こういうものなのかと、納得していました。



調子悪いみたいだなぁ…と思いつづけて、2月末。

その日は、グッと噛み締めて、

意識がなった頃の寝顔のようでした。

そして、呼びかけても、起きません。

大きく揺さぶり、耳元で呼びました。

それでも、目を開けません。


看護師さんに、「おかしくないか?」と、訴えました。

「今日は、リハビリの時も、こんな感じなんで、

どうやら、昼夜逆転してしまったのかもしれません」とのこと。

それでも、血圧を測ってくれましたが、

126…正常です。

出血があれば、高くなりますから、異常があるとはいえません。


大丈夫かな…

出血や痙攣なら、血圧があがるもんなぁ~…、

そう思って、帰って来ました。


つづく