梅のおはじきと思われる塩瀬の染め帯。

描きよどみの全く見られぬ流線が美しいこの帯は、

無線友禅、いわゆる堰だしと言われる技法です。


まにあ管理人別宅

十年ほど前に購入し、数回〆た後に出番がなくなり、
長いこと忘れていました。

まにあ管理人別宅


前柄は程々な分量で空間との比率がこれまた美しく・・・
柄を引き立たせるために、帯〆の色は効かせず馴染ませました。

まにあ管理人別宅

あわせた着物は一越縮緬の型染小紋。
ローズ朱と呼ばれる謎な地色に
スズメをかたどった松竹梅+橘の吉祥文様。
まにあ管理人別宅

羽織は井桁を染めた鶸色の小紋。
この緑が好きで好きで・・・・
箪笥の中がキミドリになってしまったあのころが懐かしいです。

この日は暖かかったので、こんな感じで終日うろつき、
ちょっと厚くなった頃には畳み皺がきれいの伸びていました。
人間スチームはアイロンよりも安心です!

まにあ管理人別宅

足元は珍しく「小松や」で作った小判型。
ドンピシャ同色のエナメルがあったので驚いたものです。

羽織を作った頃ですから、これまた十年もの・・・
十年前の服や靴など殆ど残っていないと言うのに
着物周りは揃って長寿です。

と言うことで、楽しい着物日和でした。