声優・斧アツシさんのリーディングライブがありました。
斧さんの艶感溢れる声に乗せられた「生きている源八」は山本周五郎の短編佳作。
見惚れて聞き惚れた40分間、私としたことが写真撮るのを忘れました~。
翌日はお客様のご予定により三時過ぎに朗読タイム。
まどろみの中に聞く源八も赴きあるものでした。
着物的スペック:小千谷縮(生成りに黒とブルーの縞)、羊羹紫に染めたよろけ縞の紗羽織。
「生きている源八」
主人公の兵庫源八朗は死なずに戦場から戻る男。
豪傑揃いの戦国髷物においては今ひとつ押し出しが弱いように思えましたけれども(一見)、
本当の切れ者や強運の持ち主は、ヌボーっとして見えながらもここぞと言うときに本領を発揮します。
大風呂敷を広げたり豪傑を気取った男に限ってチキンだったりするし運も悪い。
最近では例のお塩センセイなんかはその恥ずかしい一例ですが、
会社あたりで周囲を見回せば、無駄な大声を出す男に出来る男は少ないのが実感できます。